【ついにここまできたかーー大石を仕留めて快勝の巻】
■ラグビー同様、もはやジャイアントキリング(大番狂わせ)ではありません。
■藤沢里奈四段(21)の碁はTVで何度か見ましたが、切れ味鋭いシノギが特徴。
少し苦しくても顔色を変えない冷静なポーカーフェイスが印象的です。
国内で長く女流最強の座にあったのは謝依旻(しぇい・いみん)六段(30)。
その牙城を崩した感があります。
■とはいえ、さる11月17日のテレビ棋戦で、謝六段の技の切れ味は健在でした。
若手有望株の六浦雄太七段(20)がシノギ切ったのですが、一時はタジタジ。
碁笥に手を入れ、碁石を取り上げ、途中でやめて、頭を下げて謝罪する場面も。
(石を持って考える行儀の悪いアマには、爪の垢を煎じて飲ませたい)
■女性棋士の技は豪快である。
多くが「一本勝ち」を目指しているように見える。
やはり「碁は殴り合い」なのである。
チマチマやっていると、ぶっ飛ばすわよ! てか?
藤沢里菜四段 女性の国内最強棋士。祖父の藤沢秀行名誉棋聖門下。父は藤沢一就八段。女流本因坊、女流名人、女流立葵杯、扇興杯優勝など、多数の最年少記録を保持している。2017年賞金ランキングは全棋士中4位。
崔精(チェ・ジョン)九段 女性の世界最強棋士。23歳。韓国棋院所属。劉昌赫九段門下。女流名人戦5連覇、穹窿山兵聖杯世界女子囲碁選手権優勝2回など。2016年以降、女性棋士の世界ランクトップの位置にいる。レーティングに載る全プロ棋士2200人余の中でも55位。日本国内男性トップ棋士と肩を並べるレベル。
★次回から棋譜を掲載し、感想を添えます