【世界戦「先番・崔精九段 VS 藤沢里奈」の巻】
■それでは藤沢里菜四段の快勝譜を見てみましょう。
囲碁の平均手数は230手といわれますから、
「130手完」は短手数で決着しました。
「10手ずつ譜分け」しましたので、着点が見つけやすいでしょう。
順に目で追って、3手先、5手先、7手先のヨミに役立つはずです。
できれば碁盤に並べ、パンチの応酬を感じてみてください。
棋譜と同時に、少しだけ「感想ようのもの」を書いていきます。
(解説ではありません。念のため)
黒も白も二連星のスタート。
平行型のオーソドックスな出だしです。
白10と、早くも三々に入ります。(ダイレクト三々)
今、流行の人工知能(AI)流の布石です。
白は早めに三々入りし、生きても数目の地ですが、
黒の外勢が完全な形になる前なので、
カベ攻めがきくとでも思っているのでしょうか。
また、星打ちが有効で、三々入りも有効なら、
なぜ最初から三々を打たないのか?
という素朴な疑問があります。
いずれ理論派専門棋士の明快な説明があるもの、
と期待しています。
さて黒11は、どちらに押さえますか?