囲碁漂流の記

週末にリアル対局を愉しむアマ有段者が、さまざまな話題を提供します。初二段・上級向け即効上達法あり、懐古趣味の諸事雑観あり

段位認定のタブー/番外

2022年04月24日 | ●○●○雑観の森

 

【高段者に本物と偽物がいる

~ 初心忘るべからず】

 


武道など日本発祥の五輪種目で

優勝するのは「五段」あたりです

若くて強いからです

 

この先

六段から八段へと昇格するには

指導・普及活動への取り組み

なくてはなりません

 

つまり段位イコール強さ

ではないのです

ここが海外発祥のスポーツとの

大きな違いでしょう

 

では、

強さだけでなく

皆の手本となる〝ほんもの〟高段者

ただ強いだけの〝あやしい〟高段者との

違いを見ていきましょう

 

 

20級~10級向けの教則本を参考にします

 

中国のことばに

「琴棋書画」というのがあります

高貴な趣味といってものですが

碁はその一つに入っているのですから

碁を打つ人においては

マナーを心得ていなければなりません

 

 

<開始のあいさつ>

一礼するのがエチケット

強い人に教えてもらうときは

「お願いします」

の一言を付け加えたいものです

 


<第一着>

黒の第一着手は右上隅に打つのが習慣

相手が見やすいという配慮なのでしょう

AIには、そんな配慮はありません

 


<待った>

いったん打った石をほかへ打ち直す

勝負なら、絶対にしてはなりません

「待った」がしたくなる軽率な手を

打たないように、考えが決まるまで

碁石を持たない習慣をつけるのが大切

人間の基本的な品格の問題です

 


<思考を妨げる行為>

手の中で碁石をジャラジャラさせたり

盤側を碁石で鳴らしたり

無駄口を叩いたりするのは

最悪のマナーです

心にもないことを言って

相手を惑わすのもよくありません

 


<長考>

あまり長いのは相手に迷惑です

一局で1時間~1時間半ぐらい

が普通でしょう

長考派は、人に敬遠され

相手が少なくなることを

覚悟しなければなりません

反対に、機関銃みたいに

ポンポン早く打つ

のもどんなものでしょうか

いいかげんに打っているようで

相手も碁に身が入らなくなってしまいます

 


<投了>

投了は「負けました」とか

「ありません」といいます

負けがはっきりしている碁を

ダラダラと打ち続けるのは

時間の浪費であり

相手に対しても失礼です

大敗の碁を最後まで打ち

ダメを詰めてから

「負けですね」

という人がいますが

ますますもって失礼の極み

 


<負け惜しみ>

「あまりよすぎて手加減した」

「ちっとも投げてくれないので

嫌になってきた」などと

感情的な言葉を吐かないように

品格のなさを露呈するなかれ

 


<助言>

終わってからにしてください

いま、あなたは、無関係です

 


<ルール違反>

仲間内で打っている碁なら

故意ではない限り

相手に注意して

打ち直させればいいでしょう

ただし厳密にいえば

ルール違反は「反則=負け」です

 

 

 


以上、全てが出来ている人は

達人中の達人といえましょう

ふたつ、みっつ自信がなければ

さらに修行を積みましょう

わたしも、そうです

 

これらを

知らなかった初級者は

次の対局から

直すよう心掛けましょう

 

出来ていない有段者の

悪いクセマネしては

いけません

 

 

 

 



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