囲碁漂流の記

週末にリアル対局を愉しむアマ有段者が、さまざまな話題を提供します。初二段・上級向け即効上達法あり、懐古趣味の諸事雑観あり

初段になりましょうプロジェクト

2022年04月25日 | 【カベ突破道場】

▲上段の二つが「10目形」の基本

下段左が「20目形」

下段右が「30目形」

 

▲これらの4パターンを覚えるだけで

「整地が出来る」ことになります

 

▲いつもやっていれば出来るようになります

やらなければ、いつまでもできません

一番いいのは、棋譜並べの最後にやってみること

ネット碁にはないリアル碁の味わいのひとつ

 

 

 

【ササッと整地が出来るようになる方法

~コツさえつかんでしまえば、簡単です】

 

コロナ渦中の囲碁同好会で

唯一のイベント「半期リーグ戦」を

5~8月に開きます

2勝1敗ペースで昇格です

半年にひとつ上がれば

いずれ初段になれます

 

それを前にして

「初段になりましょうプロジェクト」と題して

級位者向け即席ミニ講座を4月16日に開きました

〝第2弾の仕上げ講座〟をリーグ開幕一週間前の

4月30日正午過ぎから小一時間

研究会場(和室)で予定しています

 

級位・初二段の十数人に案内していますが

数人から参加する旨の返事をいただいています

前回同様に小一時間ですから時間が足りません

割愛してしまいそうな項目の一部を

ブログで紹介しておきます

 


今回のテーマは

出来そうで出来ない「整地」です

 

 


▼素材は、怪物VS人工知能

達人肌の一手が売りの芈昱廷(み・いくてい、1996年生まれ)九段と

人類最強レベルに60戦60連勝無敗のアルファ碁マスターの棋譜です

コミは7目半で、白番のマスターが巧妙に打ち回し

黒の追撃をかわして「311手完・半目勝ち」をおさめた難解局

人類がAIに最も肉薄した一局と評価されています

韓国・中国の棋譜は最後のダメ詰めまで掲載しているので

並べてヨセや整地の勉強をするのに適しています

最後まで打つ「数え碁」となると

ダメを詰め、必要な手入れをし、双方がパス(着手放棄)して終局です

 


▼まず、アゲハマ(死んだ石)を、碁笥(ごけ)のフタに全部入れます

フタにちゃんといれないと、不正を疑われますので注意すること

(机や床に転がっている碁石は、勝敗に無関係です)

▼数目の小さい空間を先に埋めてしまいます

あとは「10目」あるいは「20目」「30目」を作っていきます

 

▼残った大きな空間に「10目」「20目」の陣地をきれいに作り、

最後に残った半端の陣地を「一カ所だけ」作ります

右上隅の黒の陣地が27目

左上隅の白の陣地が20目

コミ7目半ですから、黒27目白27目半

白番が「半目勝ち」となります

 

 

10目の形、20目の形、30目の形があります(冒頭の4パターンが基本)

 

陣地の中に1子入れると、どちらの陣地か が一目瞭然

黒か白かの境界がはっきりしない場合でも

「自分も、相手も、ひと目で分かる」のでオススメです

初段(免許皆伝)なら、こうした配慮を身に付けておきましょう

 

高段者と打つと、こうしたことも勉強になります

 

わたしも同好会の先輩たちに教えもらい

プロ棋士のブログやYouTubeを見て学び

マネをしているうちに出来るようになりました

 

 

 



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