【猫と囲碁とバイクと京都
ああ、今年の夏も終わりか の巻】
道楽(どうらく)とは元は 仏教用語で
読みは「どうぎょう」だった。
「仏道を求めようとする願い」が原意だが
転じて「道を解して自ら楽しむこと」。
<仏道修行によって得た悟りの楽しみ>
を意味し、法悦の境界を言うようになった。
「道」は仏道だけではなく
道楽という言葉もいつしか
広く用いられるようになった。
フランスのことわざに
「趣味を持たなければ
天才も高等な馬鹿に過ぎない」
とある。
平均寿命が延びて
定年後の長い生活を
いかに過ごすかは
現代人の大きな課題である。
幸福の最大敵手は二つ。
「退屈」に陥ることなく
「苦痛」なき心身の状態
つまり健康に生きるには
なくてはならぬものたちがある。
御影堂 浄土真宗の西本願寺や東本願寺では「ごえいどう」と読み、親鸞の像を安置する堂舎を指す。いわゆる本堂。一方、浄土宗総本山の知恩院では、法然の御影(みえい)を祀ることから、「みえいどう」と呼ばれる。
▼八月は盆の後、人ごみを避けて訪れた京都
溽暑のなか、静謐なる時をひとり愉しんだ――
扇風機の涼風が心地よい「御影堂」にて
* * *
▼保津川の夏の流れはゆるやかにて
渡月橋の奥に比叡の山並みがかすんで見える
秋の雷つぶやきに似て鳴り終る 三浦ゆう
「あきのらい」は
秋に起こる雷のこと
八月の季語である
「はちぐわつ」は
炎暑がまだ厳しいものの
秋の気配を感じる月である