囲碁漂流の記

週末にリアル対局を愉しむアマ有段者が、さまざまな話題を提供します。初二段・上級向け即効上達法あり、懐古趣味の諸事雑観あり

“先進国家”の人災倒産

2019年12月21日 | ●○●○雑観の森

有史以来の危機的状況、歯止め利かぬ地盤沈下の巻】

 

■1960年代、昭和35~44年は、高度成長期の中でも、

突出して発展した期間である。

国民総生産は、この10年間で4・5倍。

年平均16㌫強もの伸びであった。

外貨準備高は20億㌦弱から54億㌦超になった。

要するにキセキが起きたのである。

諸々の要素が複合的に寄与した結果であるのだが、

忘れてならないのは、情熱熱き官僚たちの存在だった。

 

秀才官僚にありがちな、打算と保身の技術が磨かれる前の時代である。

今となっては昔のことだが、文献を当たるにつれ、不安がよぎる。

この時代の人的、物的、金銭的な“蓄え”を取り崩しているうちに、

いたずらに時が流れ、先進国グループから遅れがちになったのである。

このまま官邸の隠然・陰湿な人事管理が続くならば、

気が付けば、税金をキチンと使え、新しい法の提案権と執行権を

実質的に執り行う官僚のなり手が、いつかいなくなるのではあるまいか。

 

「2年連続100兆円」の来年度予算案を閣議決定したという。

カネ詰まりも深刻だが、足元をよくよく見てみると、

これはニッポン株式会社の“人材倒産”あるいは“人災倒産”の兆しが

深刻になっていることを強く感じるのである。

 



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