囲碁漂流の記

週末にリアル対局を愉しむアマ有段者が、さまざまな話題を提供します。初二段・上級向け即効上達法あり、懐古趣味の諸事雑観あり

大局観とは、いかなる概念か

2023年04月17日 | ●○●○雑観の森

 

【考えるべき要素・材料をかき集め、高い視点で広く深く考えよ】

 

例えば

クルマの運転をするとき

初級者は覚束ない操作で目前のトラブル回避に必死なのに対し

熟練者は遠くの信号や交通状況を余裕を持って目配りしている

 

例えば

大きな建物を造るとき

作業者は己の守備範囲を遺漏なくこなそうと注力するのに対し

管理者は全体を俯瞰して日々の作業を調整しコントロールする

 

例えば

大きな盤(19路)で碁を打つとき

初級者は部分の定石や筋を正しく打とうと躍起になるのに対し

高段者は局地的出来上がりを比較検討し、全体最適を導き出す

 

すなわち

目先の損得・巧拙にとらわれるか

高い視点と深い思考で最終局面を見通すか

同じ風景を見ていても、感じ方・捉え方により

行く末は驚くべきほどに掛け離れたものになる

 

大局観を磨くことは

戦国武将も、企業経営者も、趣味の会の世話人もマスト

広く 深く 正しく考えることが、良い結果をもたらす

情報収集・分析・展開の技術も むろん不可欠である

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 



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