【パッパと打って、勝った負けたでは、サイコロ遊びと似たり寄ったり】
現代のプロの碁は、最後まで打たずに
劣勢の側が途中でギブアップする
「中押し勝ち・中押し負け」が
あまりに増えています
三大棋戦の棋譜をざっくり見ると、ほぼ9割がそうです
最後まで打って整地して勝ち負けを確認する「作り碁」は
以前よりも、めっきり少なくなったようです
プロは目算による形勢判断がしっかりしていて
1手ごとに目数を数えるトップ棋士もいます
盤の下で、細かく指を動かして数えていて
最後まで打たなくとも結果は分かるのです
そんなこともしらず
表面的部分のみアマがマネをする
これが、いけない
と、わたしは思うのです
目算もせず、ぱっと見て大きさ比べをしても
碁盤は長方形で、目の錯覚もあって
あまりに不正確なのがアマなのです
勝っているのに勝負を投げる御仁もいらっしゃいます
200手以上を打ち続けたら
最後まで打っても、あと数十手ほどです
途中で投げ出さないで
ダメをきちんと詰めて、
アゲ石をきちんと蓋に入れて
10目20目単位で綺麗に整地して
目数差を互いに確認して
感想を述べ合いましょう
その効果は?
こと細かく説明いたしませんが
やってみると、分かります
親睦、交流、棋力アップ
いずれにも効果があります
目を閉じて、眠りに就いてはならぬ。
その日、お前のした行為を三度振り返るまでは。
何がうまくでき、何が失敗し、何をまだしていないか?
by 古代ギリシャの哲学者ピタゴラス
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