囲碁漂流の記

週末にリアル対局を愉しむアマ有段者が、さまざまな話題を提供します。初二段・上級向け即効上達法あり、懐古趣味の諸事雑観あり

続々・二度負ける/鎮神頭

2019年02月23日 | 【カベ突破道場】
 【鎮神頭(一子二解征)の手筋の巻】
 
■12世紀の棋書「忘憂清楽集」に、王積薪が発見した妙手「一子二解征」が掲載されています。
 
■黒45の手が、二つのシチョウを「一手で防いでいる」のです。確かめてください。
 
■このカドの地点は、しばしば出てきます。以前、解説の彦坂直人九段が「第一感で、ここに目がいかなければならない」と話していた記憶があります。その時は、鎮神頭を知らず「なるほどな」と思っていました。
 
 
「玉海」の故事(抄)
・唐の宣宗の時代、853年春、日本の王子が来朝した。
・宣宗は顧師言に命じ、王子と碁を打たせた。
・師言は「鎮神頭」の手段を読んでいた。王子はそれを知らずに負けた。
・宿に帰った王子は、接待役の鴻慮に「師言は国中第何位の人か」と尋ねた。
・鴻慮は、師言が国中一の名手であることを偽り「第3位です」と答えた。
・「ああ小国の第1位は、大国の第3位に及ばざるか」と、王子は嘆息した。

<了>

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