囲碁漂流の記

週末にリアル対局を愉しむアマ有段者が、さまざまな話題を提供します。初二段・上級向け即効上達法あり、懐古趣味の諸事雑観あり

できる? できない? その4

2021年11月03日 | ●○●○雑観の森

 

【勝敗と関係なくとも、

 こればかりは

 ちょっと恥ずかしい の巻】

 

 

坂田栄男九段のエッセイ「芸談 碁の作法」から――

 

 

第一着手は普通

右上隅に打つ

ことになっている

 

さっと右手を伸ばして打つのに

都合がよいところからきているのだろうが

そういう習慣は身に付けるべきである

 

左利きの人で

左手で打つ人は

左上隅へ打つべきかもしれないが

これはやむをえないことかもしれない

 

 

 

大坂田がおっしゃることだが

それは全く違う、と思う

自分がどうあれ

右利き多数の社会だから

右上隅に打つのが

正しいのである

マナーとは自分本位を

改めることから発している。

 

右利きのわたしだが

碁石をつまみ

クルリ回して

碁盤に打つのは

左手である。

 

右脳も働かせようと

いや

どちらでも打てるように

と、数年前に変えた。

 

左のポケットに

碁石を一個忍ばせ

通勤の間にクルクル回して

3カ月ほどで

右手と同じ位に

扱えるようになった。

 

右でも左でもいっしょ

と思われるかもしてない。

それが、ちがうのである。

 

利き手は右だが

打ち手は左の井山最強は

「右では碁が打てない」と

言っている。

 

マネをしたと思われそうだが

それもまた逆である。

利き手じゃない方でも

ちゃんと使えることを

証明してやろう

という気持ちが出てきたから

やれば、いずれ、できるもの。

今はどちらでも打てる。

 

このところ

手が見えるようになった気がするのは

無関係とは思えないと思う。

気分だけは最強者に負けない

と粋がっている。

 

同調圧力には負けず

しかし協調すべきは協調する。

これが、今のわたしの心持ちである。

 



最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。