囲碁漂流の記

週末にリアル対局を愉しむアマ有段者が、さまざまな話題を提供します。初二段・上級向け即効上達法あり、懐古趣味の諸事雑観あり

段位認定のタブー3

2022年04月19日 | ●○●○雑観の森

 

段級位認定が甘い地域同好会は

全国至る所、共通のようです

日本中が段級位バブルです

カライのはネット碁のみ

リアル碁とは別世界ですね

 

街の碁会所はどうかといえば

点数制を導入していたり

曜日指定で勝ち抜き戦を開催したり

と、客寄せのための企画があります

 

ここ数年、十数カ所を訪れましたが

点数制の方が活気があるようです

昇段基準が厳しく

降段するスリルも味わえます

力自慢の人にはいいのでしょうが

ひとときを楽しむという雰囲気はありません

 

   ◇

 

数年前、わたしの地域同好会でも

そうした「点数制」を盛り込んだ

会則改正案が総会に諮られました

わたしの入会以前のことです

 

喧々諤々の論議が展開され

おもに級位者の反対多数で

否決された、とききます

 

その後、3年前のことです

今度は役員会決定ということで

再び点数制の導入が発表され

とりあえず試験的にやってみよう

制度がスタートしてしまいました

 

反発する声賛同する声

混じり合うなかで

新しさに飛び付いた会員があり

反発して参加しない会員あり

1年が過ぎ、2年目も継続されました

 

わたしは

「妥当な棋力に是正できる」

という意味では

「点数制の効用があった」

と思っています

 

私自身は負け越すことなく

〝貯金〟が積み重なり

四段相当の点数でスタートし

五段の半ばに当たる点数まで

順調に点数を伸ばしました

 

しかし限られたメンバーで

パイを奪い合うのですから

悲喜こもごもとなります

 

五段から三段へ

四段から三段へと

降格した方も少なくなく

会に分断の空気が漂ったことは否めません

 

三段以上のAグループのみが対象で

二段以下のBグループは従来基準という

ダブルスタンダードにも

もやもや感が残りました

 

しかも

「総会で否決された案」

「役員決定で復活する」という

手続き上の瑕疵が否めません

 

会員のなかでも賛否両論が

水面下で飛び交い

感情的しこりも残りました

 

そうしたなかで

今度はコロナ騒ぎが起きて

碁会場の人数制限により

例会参加機会が激減し

碁会場は閑散としました

退会者も相次ぎました

 

わたしが副会長から会長になった昨春

コロナ影響の人数制限下では

点数制継続は意味をなさないとの

事務局の判断が下されました

点数制は凍結となったのです

 

例会参加者も限定され

対局数が少ないため

というのがその理由です

これが続いているのです

 

コロナ影響で

街の碁会所の閉鎖が相次ぎました

地域碁会でも親睦・交流だけでは味気ない

との声が根強く、会運営の方向性をどうするか

悩ましいところです

 

縮小均衡だけは避けねばならぬ

と、思ってはいるのですが

方向性を明示するのは時期尚早

コロナ終息を待たねばならないようです

 

 

 

▲点数制導入の直後はそこそこ盛況だった

一方、反発して制度に参加しない会員もいた

新型コロナウイルスで、この風景が一変するとは誰も予想していなかった

 

 



最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。