【基本詰碁 ~ 「初段」の悩み の巻】
わたしも並べて、いくつかの変化図を作り
Sさんに写真付きメールしました。
黒2とやればどうか?
というのがSさんの疑問だったのですが、
「やっぱり黒死ですか」と返信あり。
◇
どうやっても黒は死にますね。
スペースが足りません。
要するに、
「二部屋が作れない広さにする」のが大事です。
以下、変化図
▼ハネて、狭めて、オクーーという手順
あわてて中に手を突っ込まなくとも取れます
(間違っていたら、ご指摘ください)
◇
Sさんは、勉強家です。
新年度は本拠地碁会で初段に昇段、別荘碁会で2級に昇級します。
今回の疑問も、変化図を自分なりに研究したため起きたもの。
プロの書いた囲碁本は、アマの疑問に答えていないですね。
プロは当たり前でも、こちらは当たり前ではありません。
これがプロとアマの間の「深くて暗い川」なのでしょう。
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おさらい
■詰碁は、
穴があいているところから、まっすぐ下がったところに線を引いて
「なかのスペースが7目だったら、先手次第で生き死に がある」。
「6目形は死に」「8目形は生き」が目安です。
それがダメなら、いきなり急所というのもあります。
普通は、初手、3手目で、決まります。
どちらかに落とし穴がある問題が多いものです。
数でいうと、
ハネられてスペースが足りなくなることが多く、
「死はハネから」といわれるゆえんです。
ハネとオキの組み合わせを考え、手順を慎重にヨムこと、です。
◇
今回は狭いところですから、
変化図もそんなにありません。
ていねいにヨンで研究するクセをつける。
これは素晴らしいことです.