囲碁漂流の記

週末にリアル対局を愉しむアマ有段者が、さまざまな話題を提供します。初二段・上級向け即効上達法あり、懐古趣味の諸事雑観あり

道場高弟の疑問3

2020年03月15日 | ●○●○雑観の森

基本詰碁 ~ 「初段」の悩み の巻】

 

わたしも並べて、いくつかの変化図を作り

Sさんに写真付きメールしました。

 

黒2とやればどうか?

というのがSさんの疑問だったのですが、

「やっぱり黒死ですか」と返信あり。

 

         ◇

 

どうやっても黒は死にますね。

スペースが足りません。

要するに、

「二部屋が作れない広さにする」のが大事です。

 

 

以下、変化図

▼ハネて、狭めて、オクーーという手順

あわてて中に手を突っ込まなくとも取れます


(間違っていたら、ご指摘ください) 

     

         ◇


Sさんは、勉強家です。

新年度は本拠地碁会で初段に昇段、別荘碁会で2級に昇級します。

今回の疑問も、変化図を自分なりに研究したため起きたもの。

 

プロの書いた囲碁本は、アマの疑問に答えていないですね。

プロは当たり前でも、こちらは当たり前ではありません。

これがプロとアマの間の「深くて暗い川」なのでしょう。

 

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おさらい

■詰碁は、
穴があいているところから、まっすぐ下がったところに線を引いて
「なかのスペースが7目だったら、先手次第で生き死に がある」。
6目形は死に」「8目形は生き」が目安です。

それがダメなら、いきなり急所というのもあります。

普通は、初手、3手目で、決まります。
どちらかに落とし穴がある問題が多いものです。

数でいうと、
ハネられてスペースが足りなくなることが多く、
「死はハネから」といわれるゆえんです。

ハネとオキの組み合わせを考え、手順を慎重にヨムこと、です。

 

         ◇

 

今回は狭いところですから、

変化図もそんなにありません。

ていねいにヨンで研究するクセをつける。

これは素晴らしいことです.


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