【基本詰碁 ~ 「初段」の悩み の巻】
■囲碁の要素の大事な部分に、
パターン認識力があります。
脳トレの一種ですね。
言い換えると、気づき。
相手の好手に気づくかどうか
自分の悪手に気づくかどうか。
「考える」「読む」ということは
どういうことかといえば、
まだ碁盤に石がないので、
頭の中に碁盤をこしらえて
石を置いていく想像力があるか、どうか。
その出来上がり図がよいのか、悪いのかを
評価できるか、できないか、です。
でも、詰碁で分からなければ
実際に碁盤に並べてみると
よく分かります。
■ですから、
「ポカ」や「待った」は、
想像力の欠如(+自尊心の欠如)が大元なのです。
わたしの見立てでは、
上手と対局していて
打ってすぐに後悔するのは五段まで。
打つ前に見えるのが六段だと思います。
(滅多にいないけれど)
待ったをする六段もいるじゃないか、
との声も聞こえてきそうですが、
ご心配には及びません。
そのヒトは有段の資格はないのです。
練習問題(高段者ならひと目、小考で分かれば三段以上)
▼白先でどうなりますか?
黒地は30目ほどありますが、中に白2子があります
▼白1、黒2、白3の手順で、不穏な空気感
白5、白7で、鮮やかなオイオトシ
この後は分かりますか?
「白3の1子」を黒8でヌキ
白9は黒2の右隣からアテ
▼実際の図は、こうなります
オイオトシの基本的図柄です(黒石は2カ所に穴があります)
中央寄りの黒4子をツグことができないことが分かりますか
うっかりツグと黒は全滅し、左下スミは真っ白になります
▼その後の形は一例です
(中央の具合や、他の場所との比較が必要です)
黒もペチャンコにされましたが、全滅だけは免れます
問題図から、この最後の図が浮かべば「強い」といわれるでしょう
黒が高段者なら、ここまでいかず、どこかで諦めて別の展開を考えるはず
石が盤上に残ってさえいれば、コウなどで役に立つ可能性があります
最後まで打ってしまったら、盤面全体を見渡して、投了しましょう
<この項おしまい>