【碁は脅して打て ~ メンタルと技術の調和を目指す果てしない旅】
主に万年級位者(5級前後)と
上級者(1級~3級)について
どこをどうすれば初段になれるか
を、わたしなりに考えています
これは一般論ですが、
特に勉強らしい勉強はしておらず
定石も棋理も何も知らないのに
粗削りで力が強く手に負えない
〝野生の碁〟というべき力自慢が
碁会に一人や二人はいます
死活や攻め合いの戦闘のヨミが
普通の人より優れているのですが
筋を見分ける直感のチカラと
何手か先を素早く正確に読むチカラが
一定程度 優れているのです
詰碁本等を敬遠してもなお
強い現実を見せつけられると、
凡人は一体どうすればよいのか?
カタツムリのわたしなどは
途方に暮れるのです
本拠地同好会を退会された某強者に
さきごろ、そこを尋ねました
「若い頃はともかく今は何も勉強していない」
といいますが、そこも不思議です
わたしは3子置いても勝てる気がしません
しつこく尋ねると
「級位者~初段向けくらい
せいぜい三段向けくらいの
やさしい詰碁を繰り返し繰り返し
若い頃に取り組んだ〝蓄積〟かな」
と言います
それと
「一局一局を丁寧にヨミを入れて打つこと
狙いを持って一手一手を大事に打つこと
強くなるための方法など自分には分かりません
ただ、そういう姿勢を続けることしかないのでは?
今度またお会いした時、語り合いましょう」
とも言います
◇
ほんと強くなれない自分に
しばしば嫌気が差すのですが
過去を振り返るとおぼろげながら
昇格基調が続いたワケが見えてきます
思い付くまま何点かを挙げます
★ネット碁を千局打って、今はやめた
★スマホで5分決着の早碁(9路盤ゲーム)を日々楽しんでいる
★今昔の棋譜を毎朝並べる習慣が続いている(しょっちゅうサボリます)
★お気に入り数局は何年か掛けて50回~100回並べた(記録を残しています)
★気になった個所は変化を並べ、中終盤の岐路では手を止めて目算する
★数え碁は必ず、ダメ詰め、手入れ、きれいに整地し、「盤面何目差か」を確認する
★やさしい詰碁本を手元に置き、パラパラめくって、目を通すようにしている(よくサボリます)
★週一くらいでシチョウのヨミの訓練をする。一本道なので20手30手が一気に読めるようになります(同上)
★碁会は、相手を替え3局前後を打ち、後は「他人の碁を見学すること」にしている
★碁を打ちっ放しにせず、感想なり反省なり、言葉に出し、相手の考えをよく聴く
★局面により迷うことも多いが、出来るだけ面白そうな手を選ぶようにしている
★内容はともかくナンチャッテのブログを書くのも、碁の訓練になっている
★他人の反則・所作マナー違反をあげつらうのも、翻って自らを律する絶大な効果がある
★碁会は、一に棋力向上、二に親睦交流と割り切り、話の分からない人には近づかないように気を付ける
★年長者、入会歴の浅い会員、熱心な例会参加者には、特に親切にする
★棋力向上にせよ碁会運営にせよ、よくよく考え、自説表明し、関与するが、ムリ・ムダと思えば説得はしない
★憧れの棋士の棋譜を並べ、碁風を指先に染み込ませよう、と願う(殺し屋カトー、宇宙流タケミヤ、鬼才チクン、etc)
▼参考文献の一部です。入手・活用されることをオススメします。
▼反則・所作マナー違反は、親睦交流碁会で最も憂うべき事態である
▼死活がアイマイのままでは、実力より運頼みと言えましょう
▼勝ち負けは大事ですが、面白い手を打つことこそ、楽しみの源泉と思うのです