【置かせ碁で白番の作戦 ~ 本手を打って負けてもよし の巻】
■藤沢秀行の著書より ~ 相場一宏・囲碁ライター協会名誉会長がよせた一文 ~
石を多く置かせたがるのはアマ。
少なく置かせたがるのはプロ。
アマは精神的優位を、プロは楽をしたい。
しかし手合い割でもめるのは好ましくない。
置き碁を、アマは勝負とみて、プロは指導とみる。
アマは目の中に指を突っ込むような打ち方が多く、
プロは本手を打って負けてもよしという態度。
だまして勝っても後味がよくない。
次第に手が荒れて、互先の碁を打てなくなる。
「下手の間違い」は自然と出るもの。
上手はいかに的確にとがめるかであり、
とがめきれなければ、上手は技量不足と反省すべきである。
上手が下手の力に照準を合わせ、
下手の打ちそうな手を期待するのでは
碁の楽しみも低劣なものとなる。
上手が局面を拡大し
下手は上手の力に応じられないというなら
ともに上向きの姿勢である。
下手にとっても「上達のための間違い」となる。
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