【置かせ碁で白番の作戦 ~ 下手をヒネるコツ の巻】
■藤沢秀行の著書より ~ 観戦記者、三堀将(みほり・しょう、1910~96年)がよせた一文 ~
テーマは「上手のワナにかかるな」
▼ほめられたら気を付けよ
下手が思うツボの手を打った時
「うーん、さすが」と唸ってみせる上手が少なくない。
下手が自信を持ち、深みにはまっていく。
▼三味線も芸のうち?
「もう白が面白くなったねえ」と三味を引く上手がいる。
まだ黒が優勢なのに、そう言われると下手は動転し
打ち過ぎて自滅するケースも多々あり。
(→漂流男は「これは上手の思い上がり、下品(げぼん)の業」と思う)
▼下手が不安に思っている石をジッと見詰める
たとえ完全な石でも、不安になってくる。
不急の手入れをして一手分遅れ、形勢を仕損じる。
逆に、上手が不安と思う石を見つめ、
しばらくして手抜きすれば、下手はやってこない?
(→後者に至っては「インチキ手段」といわれてしかるべし)
いずれにしても上手はアノ手コノ手をもって
下手の弱点を衝こうとする。
それで追及できないようでは、
置き石の数が多すぎるのである。
*・゜゚・*:.。..。.:*・'☆'・*:.。. .。.:*・゜゚・**・゜゚・*:.。..・◯
★コメント欄は「ひと休み」させていただいています