囲碁漂流の記

週末にリアル対局を愉しむアマ有段者が、さまざまな話題を提供します。初二段・上級向け即効上達法あり、懐古趣味の諸事雑観あり

プロの直覚/上手の心理㊦

2020年05月24日 | ●○●○雑観の森

 


置かせ碁で白番の作戦 ~ 下手をヒネるコツ の巻】

 

 

■藤沢秀行の著書より ~ 観戦記者、三堀将(みほり・しょう、1910~96年)がよせた一文 ~

 

 

テーマは「上手のワナにかかるな」

 


▼ほめられたら気を付けよ

下手が思うツボの手を打った時

「うーん、さすが」と唸ってみせる上手が少なくない。

下手が自信を持ち、深みにはまっていく。

 

▼三味線も芸のうち?

「もう白が面白くなったねえ」と三味を引く上手がいる。

まだ黒が優勢なのに、そう言われると下手は動転し

打ち過ぎて自滅するケースも多々あり。

(→漂流男は「これは上手の思い上がり、下品(げぼん)の業」と思う)

 

▼下手が不安に思っている石をジッと見詰める

たとえ完全な石でも、不安になってくる。

不急の手入れをして一手分遅れ、形勢を仕損じる。

逆に、上手が不安と思う石を見つめ、

しばらくして手抜きすれば、下手はやってこない?

(→後者に至っては「インチキ手段」といわれてしかるべし)

 


いずれにしても上手はアノ手コノ手をもって

下手の弱点を衝こうとする。

それで追及できないようでは、

置き石の数が多すぎるのである。

 

 

 

 

 

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