【級位者、これだけはの巻】
■昨日の本拠地同好会の例会で。
帰り際、副会長のKさんの胸のプレートを見ると「4級」とありました。
この夏に昇級していたんですね。すみません。
少し前の投稿で「5級」と書いてしまいました。
■本題です。
Kさんは少なくとも数年来「5級」で足踏みしていたとか。
昨日も「今度、教えてほしい」とおっしゃる右手に、難しそうなヨセの計算を記載した文庫本を持っておられます。
「それならブログを見てください」とわたし。
「プロの説明本の前に、ざっくり基礎知識を頭に入れてからでないと理解できない」
と考えています。
「5級」は平均的棋力。
「初段」は50人に一人、「三段」は200人に一人といわれてきました。
市販本を買っても、難しくて挫折するヒトが多いためでしょう。
■まず「手の大きさ」を感覚的に身につけたい。
自分が打つか、相手が打つかで、どれぐらい得ができるかが手の大きさ。
大きい手から順に打っていけばいいのですが、「大きい手」を見極めるのが難しい。
狙いや含み、双方の石の配置によって変化するので、単純な陣取り合戦ではないからです。
それでも、ざっくりと「大きさ」が分かっているだけで、もう初段への道の第一歩を踏み出したことになると思います。
■では、以下の配置をよく見てください。
例えば、右上スミの星ですが、地は10目程度できそうですが、中央にも影響力を持っています。20目見当というのは、そういう意味です。
急場の25目以上というのは、石の生死にかかわる問題だからです。
まとまって取られたり、イジメられたりすると、一方的展開になりますので、大きいのです。
▼基本的考え方
▼どれも「20目」見当です
▼これらも20目ぐらいの大きさ
▼白の立体化を妨げ、黒自身を立体的にしている手
▼普通の大場。下辺の星より、5目ぐらい小さい
▼いきなり狭いところに入っていくのは疑問
二間に開くことはできますが、下辺や上辺を打ってからです
▼黒3は「4」か「一路左の3線」が、正着
手抜きして「3連星」を打つのは、気が早いのです
▼白から一方的に攻められ、もう敗勢です
三連星も隙があって、そのまま地にはなりません