囲碁漂流の記

週末にリアル対局を愉しむアマ有段者が、さまざまな話題を提供します。初二段・上級向け即効上達法あり、懐古趣味の諸事雑観あり

ヘマをするゲーム

2022年11月25日 | ●○●○雑観の森

「チェス?

あれは商人のゲームだが、

碁は哲学者のゲームだ」

 

     ◇

 

いくさ勝負は時の運というが

ゲームもそこがキモであり

囲碁もまた運の芸である

 

碁の勝負はといえば

棋理と形と筋に明るく

辛抱強く打てるならば

有利な流れになろう

 

ところが

碁の恐ろしさは

序盤戦が肝心とはいえ

勝敗を分ける大きな局面が

中盤あるいは終盤にて

突然出現するところにある

 

「あー、しくじった」

「あそこでヘマをしなけりゃ」

こう云々する御仁が多いが

これは自分ばかりに非があるようで

実は物事が見えていないがための言である

 

相手のヨミが優れ、

良い手を打っているという現実や

碁形が勝ちにくい方向に向かう様子が

まったく見えていない

いや、たとえ分かっていても

それが受け入れられない

 

こうして碁会の日は暮れゆき

そしてまた、打ちたくてうずうずする

これが碁の魔力ではあるまいか

 

碁敵(ごがたき)は憎さも憎し懐かしし

 

 

 

 

 



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