囲碁漂流の記

週末にリアル対局を愉しむアマ有段者が、さまざまな話題を提供します。初二段・上級向け即効上達法あり、懐古趣味の諸事雑観あり

3子局/プロ対ブロの場合

2021年07月04日 | 【カベ突破道場】 全局

 

武宮と石田の本因坊経験者同士の激突 の巻】

 


246手完、黒29目勝ち

 

 

3子 武宮正樹九段

白   石田芳夫九段

 

黒を持って石を置くのも

白を持って石を置かせるのも

プロという珍しい試み


プロ同士が置き碁でガチ対戦する

どうなるのか

高度な技の応酬があっても

当然に3子の利があっては

大差の碁となる

 

▲白3の下ツケは互先でも最多出現率

黒8はAが定石だが

宇宙流お得意の3連星に展開する

白9には黒10のヒラキヅメがぴったり

右上スミは定石

こうなれば黒の雄大なスケールが素晴らしい

 

▲白19は変化を求めたもの

黒32までキレイに分かれる

この図も黒の雄大さが目立つ(以下、略)

 

 

戦いの連続となるが

終わってみると3子局の模範局は

黒の29目勝ちとなり

結果もまた見事!

 

 

石田芳夫(いしだ・よしお、1948年~) 九段。二十四世本因坊秀芳。1971年に22歳の当時史上最年少で本因坊となる。正確な計算と形勢判断により「コンピューター」といわれる。歴代獲得ランキングでは、獲得数24は武宮と並ぶ10位。

 

 



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