【武宮と石田の本因坊経験者同士の激突 の巻】
246手完、黒29目勝ち
3子 武宮正樹九段
白 石田芳夫九段
黒を持って石を置くのも
白を持って石を置かせるのも
プロという珍しい試み
プロ同士が置き碁でガチ対戦すると
どうなるのか
高度な技の応酬があっても
当然に3子の利があっては
大差の碁となる
▲白3の下ツケは互先でも最多出現率
黒8はAが定石だが
宇宙流お得意の3連星に展開する
白9には黒10のヒラキヅメがぴったり
右上スミは定石
こうなれば黒の雄大なスケールが素晴らしい
▲白19は変化を求めたもの
黒32までキレイに分かれる
この図も黒の雄大さが目立つ(以下、略)
戦いの連続となるが
終わってみると3子局の模範局は
黒の29目勝ちとなり
結果もまた見事!
石田芳夫(いしだ・よしお、1948年~) 九段。二十四世本因坊秀芳。1971年に22歳の当時史上最年少で本因坊となる。正確な計算と形勢判断により「コンピューター」といわれる。歴代獲得ランキングでは、獲得数24は武宮と並ぶ10位。