【「打ち方」「置き方」についての巻】
■将棋は「指す」、囲碁は「打つ」。
木と石の違いでしょうか。
どちらであっても、打ち方や材質などによって同じ音はありません。
プロの大勝負「番勝負」ではとりわけ、静寂に時折響く一音一音に惹かれるものがあります。同時に、その手付き、所作。
他の遊芸にはみられない「格調の高さ」が魅力でしょう。
■碁会所の小さな棋戦であっても、「よろしくお願いします」と礼を交わし、碁笥を引き寄せ、初手を打つまでの張り詰めた空気感が好きです。
日常のわずらわしさから離れることの出来る「ひととき」。
全ての対局者にそれを求めることはできませんが、そうした感覚を持っている相手と出会うことはうれしいことです。
先般の大会で、対局相手の大半は、そういう相手でした。
(注:反則・無作法については10月14日投稿「続・宝酒造杯大阪大会」をご参照)
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■碁石を左手で打つ(置く)ようになって、まもなく2年。
左右どちらでも扱うことができるようになりましたが、まだ時々滑って落とすこともあります。
左右どちらでも扱うことができるようになりましたが、まだ時々滑って落とすこともあります。
何事も「十年」は続けないと、洗練の域にはいかないのかもしれません。
■石の持ち方・置き方は、勝負とは直接関係はありません。
でも、どうせなら、無作法よりはカッコいい方がよろしい。
この夏、K四段の対局を観戦していたS十段格の直球発言です。
「石の打ち方だけは高段者ですね」
Kさん、うれしそうでした。
「だけ」であっても、我が意を得たり?
形だけでもいいじゃありませんか。ねえ。
<最近のわたしの打ち方>
人差し指と親指でつまんで
くるっと半回転させて
人差し指と中指にはさみ変えて
そのまま碁盤にスッと置く
<こちらプロ棋士の世界>
この動画を知ったのは人気ブログにて
マニアックですが、碁打ちにはなかなかに楽しいものです
手付きの違いに目がいきますが、音も注意深く聞いてください
みなさんは、どの打ち方(置き方)が好きですか?
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本投稿は、2019年9月14日投稿「レフティーの快感」の続報です
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