【2020年度会費徴収を見送った100人囲碁同好会
~ 新年度上期は減額徴収で「継続会員を確定」へ
~ 特別会場で4月の四つの土曜日に の巻】
新型ウイルス騒ぎが始まった昨春は
緊急事態宣言を受け、碁会を3カ月休会にした。
1年分の会費徴収を見送り、6月上旬の再開から
分割小規模時短の変則碁会とせざるを得なかった。
これは、いまも、続いている。
同好会組織において
会員資格を付与する条件は、
一に「会費を納める」ことであり
二に「会運営に協力する」ことである。
両方を満たすことを最低条件とする。
会則にちゃんと明記されている。
これは憲法相当の「基本法」である。
この1年、碁会に参加できなかった人もいる。
電話がつながらなくなった人も何人もいる。
新年度は、継続会員を確定するため
会費を納めてもらうことにした。
特別措置として半額(千円札1枚)とした。
「参加機会の減少」と「会費納付の足代」の分を引いた。
役員徴収チームが一定時間、臨時会場に待機し
継続希望者が「自主的に納めるスタイル」に。
(ただし、これから一定以上の碁会参加があれば、
同額を図書カードで「還元」する)
これまでは碁会場を班長たちが頭を下げて回り、
対局を一時中断してもらい「集金」していた。
わたしは、これはおかしい、と思ってきた。
互助組織会員は「碁会所のお客さま」ではない。
会員資格継続希望者が、進んで納付すべきであろう。
私見と断っておくが、こうした一つ一つのやり方が
評論家的発言や無責任体質の温床となったのではあるまいか。
碁を打つ体力・知力があって、人に世話にはなるが、
人の世話は絶対にしない、という屁理屈が通用するのか。
三十年の歴史で築いた健全性が劣化しようとしている。
これは同好会であって、自治会やPTAではない。
百歩譲って、世話人の仕事量が多いというなら、
思い切って削れば済む話であろう。
誰もが「世話を受け、世話をする」という
互助組織に戻す運動を始めるのは、
こうした理由による。
ウイルス対応も兼ねて、この機会に、
試しに「集金」を一時廃止し、
「納付」という姿に是正してみた。
少数の役員が別会場に常駐し、感染対策を採り
百人の半分の五十人を対象に受け付けた。
「上期会費の自主的納付」1日目を
混乱なく終えることができた。
会員の理解と協力があってこそである。
感謝したい。
名簿登載97人のうち
この日は32人が継続手続きを取った。
来週末は、残り半分の五十人が対象になるが、
一人でも多くが継続されることを願っている。
◇
下期も「集金」でなく「納付」のスタイルを採る。
これを、新たな制度として運営していきたい。
今回、少数の役員がチームを組んで試行したが
継続可能と分かったためである。
碁会の規模がどの程度縮小するのか分からないが、
班長10人の会費徴取チームを編成するつもりである。
「良いものは続ける」「悪いものは変える」
簡単にいえば、そういうことだが、
固定観念に凝り固まった守旧派の抵抗はあるだろう。
だが世話人会には「提案権」と「執行権」がある。
わたしのやり方を、ややこしい言い方にすると、こうなる。
弁証法論理学の実践とは いかなるものか――。
▲会費納付会場。密を避け、ウイルス対策も必要十分に――