【 「みんなのブログ」を読んで思うこと の巻】
「みんなのブログ」を拝読していて
文の内容と末尾の収め方がちょっと気になる。
「ですます調」が多いような気がするが、
「だ・である調」もそこそこにある。
わたしは辛口のはなし(主に政治時評)を書く時、
意識して、ですます調を使うようにしている。
その方が、抑制が効いて、不気味だから。
ちょい辛のはなしでは、だ・である調になる。
そう厳密じゃなく、ごちゃ交ぜする時もある。
リズムが良いならそうするし、気分次第である。
とどのつまり、趣味のブログなのであって、
売文でもないので何でもありというワケ。
◇
今日広く用いられている「です」という言葉は
明治維新までは、吉原遊郭よりほかでは
使わなかった、といわれている。
それが明治30年ごろ、
山田美妙斎が小説に用いたのがきっかけで
次第に広まったようだ。
その後、二葉亭四迷が「です」では語感が弱いとし
「何々だ」などと、強く「だ」を用いた。
そこで、丁寧にモノをいうときは「です」
男同士の親しき仲では「だ」を使う様になった――。
そんなことを、どこかで読んだ、ような気がする。
今世紀に入り、ネット社会化が加速度を増し、
話言葉が書き言葉の領域を侵食している。
江戸時代も十年経つと、
ことばは様変わりしたそうだ。
いま、変化のスピードは
その数十倍になるだろう。
デジタル化で周回遅れとなった日本の義務教育でも
ようやく1人当たりPC1台の時代になるとか。
いまや「キーボードを打てないのは
読み書きができないの同義」
との指摘さえ出始めた。
恐ろしい時代の変化である。
しかし、こればかりは乗り遅れるのは
悲しい展開になること必至といえよう。
だから乱文書き飛ばしの公開日記たる
ブログという趣味だって捨てたものじゃない。
いやむしろ結構ずくめと思うのである。