囲碁漂流の記

週末にリアル対局を愉しむアマ有段者が、さまざまな話題を提供します。初二段・上級向け即効上達法あり、懐古趣味の諸事雑観あり

野戦病院の恋

2019年07月31日 | ●○●○雑観の森


余は如何にして非戦論者となりし乎の巻】


■朝から、セミの声に包まれている。

■「101回目の夏の甲子園」の開幕日は8月6日。

■「8・6」、そして「8・9」「8・15」がまたやってくる。

■戦争を知らないわたしにとっても、夏は「光と影」に彩られた季節である



         ◇


■妻の両親は「大陸」で出会った。

■軍医付きの看護婦長と、学徒出陣の衛生兵班長。殺伐とした野戦病院の日々にあって、高嶺の花を射止めた強運の持ち主は、若い衛生兵だった。青春は戦場にあった。

■「歩兵第36連隊」の一部が沖縄に転戦する直前、マラリアを発症した衛生兵は独り足止めをくらう。激戦地に送られた戦友たちは皆、死んだ。


         ◇


■平和の時代が始まった。

嫁いでまもなくクリスチャンになった義母。義父もまた晩年に洗礼を受けた。世話好き、話し好き。戦友会や老人会の幹事を進んで引き受け、真夏に集まる孫たちに戦地の体験的実相を語った。 夏の甲子園のTV中継は、いつもつけっぱなし。もっぱら少年たちのひたむきなプレーを楽しんだ

■二人を相次いで亡したのは、ひとむかし前。子と孫たちの「いつもの夏」は、そこで途絶えた。孫は30~20代になり、そのうち何人かは「二人のひ孫」を育てている。



▼今年の夏の甲子園も「8・6」に開幕する。昨日、出場
49校が出揃った

 
 

♪ざわわ ざわわ ざわわ
 広いさとうきび畑は
 ざわわ ざわわ ざわわ
 風が通りぬけるだけ
 お父さんて呼んでみたい
 お父さんどこにいるの
 このままみどりの波に
 おぼれてしまいそう
 夏の陽ざしのなかで

  <詞・曲 寺島尚彦>




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