【「手書き棋譜の効用」で高段者2人目の見解の巻】
■「手書きの棋譜取りの効用」等について、先般のS八段に続き、N六段の見解です。
手書き棋譜取りのブログ興味を以て拝見しました。
私の経験から、最初は大変でしたが、慣れると苦にならなくなりました。十数年前、苑田教室に通っていた時、苑田先生から棋譜取りの大切さを教えられました。生徒全員対局の際、碁罫紙が配られ白番の人が50手まで記録し対局終了後提出、その中から2~3の棋譜が次回教室で先生が解説され、私の棋譜も取り上げて頂いたことがあります。自分でも勉強になり棋譜取りは自身の棋力向上に役立つと感じたように思えました。
先の勉強会での、棋譜取り後すぐ大盤への並べ替えについて。 棋譜取りは①自身の対局②他人の対局の棋譜取りがありますが、①は対局に集中し辛い②は相手のペースに合わせるのが大変で対局者の協力が不可欠等がありますが、慣れることが一番かと思います。手書き棋譜取り後は、別途ソフトに記録後でなければ使いこなせないと思います。記録後は、互先なら白番、置き碁は黒番の方は、上下、左右が対局時と逆になること、置碁の場合、碁罫紙の黒、赤(通常は白番)表示が逆になります。結局、私達のレベルで棋譜取り後すぐ大盤に並べ直すことは相当無理がある様の思われます。
■苑田勇一九段(67)は関西棋院重鎮。中央志向の独創的棋風で「西の宇宙流」といわれる人気棋士で、TVでもおなじみですね。「美人は追わず」等の独特の苑田言語によるユニークで分かりやすい理論に定評があります。わたしも何冊か読み、並べて勉強しました。
▼この棋譜は「エンドウ生産者」のSさんに1年前にお渡ししたもの。棋譜を採り、その日に清書しました。左辺の白はツブレの雰囲気です。強いですね。わたし流の解説に加え、「現代碁」と「古碁」の棋譜コピーもオマケ。勉強家なので、それぞれ数百回並べたそうです。先ほど対局していたY1級は「あの人はもう初段ですよ」と言っていました