【理論と実践についての一考察 ~ 濃霧の中を彷徨っていた1年を振り返るの巻】
■昨春、本拠地碁会で新規導入された「ポイント制リーグ戦」が終わった。
前期(4~8月)、後期(10~2月)の計10カ月のロングラン。
一段差を「14㌽差」として、勝てば1㌽アップ、負けると1㌽ダウン。
わたしは四段の持ち点「242点」でスタートし、なんとか「256点」でゴールした。
新年度は「暫定五段」で打つことになる。怪しいが、数字は数字である。
記録に漏れがあるような気がするが、手元のメモによると、
70局ほど対局し、ちょうど14局勝ち越したことになっている。勝率6割。
2019年は年初からブログ投稿に軸足が移り、勉強不足だった割には上出来である。
前期はよく負けた。
いつもは分のいい相手(カモにしている相手)にやられた。
勝率5割そこそこだったが、後期に6割超でかろうじて盛り返した。
ブログ投稿で、知ったかぶりの解説やら感想やらを展開し、
こんなことじゃダメ、と気が付いた。
昨年末あたりから、ぼちぼち詰碁もやるようにした。
名局の棋譜並べも、2日に一局ほど続けた。
これが、そこそこの成績につながったのかもしれない。
■司馬遷は「史記」に老子の言葉を引いて
「優れた理論家は優れた実践を伴うとは限らない」
と述べている。
「とは限らない」である。
わたしの「怪しげな理論」でも「そこそこの実践」につながったか。
「書く」という行為も、ゲーム脳と無関係ではなかったか。
少しは足元を客観視できたような気もしないでもない。
3月は新型肺炎の影響で、本拠地碁会は全休となった。
新年度の4月、同人の皆さんの「総括」を聴いてみたい。