【趣味の会で、集めた会費は、何に使うべきか】
専門家の碁は〝争いの碁〟であり
素人の碁は〝楽しみの碁〟である
〝職業の碁〟と〝趣味の碁〟を
そもそも混同してはならない
〝争碁〟と〝楽碁〟は別物であり
イコールにしてはいけない
われわれレベルの碁会で
プロの真似事をして
「級」「段」を設定するのは
お遊びであり、ご愛敬である
オママゴトといってもいい
大多数は免状を持っておらず
勝手に名乗っているだけだ
先生とか高段者とかいっても
所詮「素人ではマシ」のレベル
そう考えると
強くなること、勝つことを
けしかけるのは何故だろう
ちょっと違和感を感じないか
リーグ戦やトーナメント戦を
同好会の行事とするとき
「あなたは上級だ」
「オタクは中級に回れ」
とグループ分けしてしまう
そんなことをすれば
いつまで経っても
初学者や級位者は
本当の碁を覚えることなく
肩身が狭いままである
いつも同じ人物が優勝し
その他大勢は一回戦敗退
一人が名誉と賞金を手にし
ユカイな一日を満喫するが
その他大勢はムッとして
ちっとも楽しくならない
わたしは公式戦であっても
ズルや行儀の悪い人とは
打たないことにしている
「必ず打て」というなら
不戦敗でも全く構わない
本来、碁は楽しいものである
安価で手軽に頭の体操ができる
日ごろのストレスの解消にもなる
何より退屈撲滅にうってつけだ
純粋に打つのが好きな人もいるのに
大会は「優勝者を決める形式」である
素人の会のお楽しみイベントなら
工夫があっても良いのではないか
「皆で楽しい時間を過ごす」
その大切なコンセプトが
おざなりになっている
全国どこでも同じである