岡山の山登り@FF山岳部

今日も笑顔で! 岡山の登山やトレッキングを楽しもう! 登山の後はラーメン食べよう!

「還るべき場所」笹本稜平著

2012年08月19日 | 
[これで持って歩ける]


以前購入していたが、紹介するのをすっかり忘れていた小説。

2008年にハードカバーの単行本として出版されていたものがソフトカバーとして再発行されたもの。
当時は津山市立図書館で借りて何度も読んだもので、早く文庫化されたらなと思っていた待望の一冊。
登山をする人は山岳小説として、登山をしない人は山岳サスペンスとして楽しめるはず。

世界2位の高峰K2やカラコルムを舞台に、圧倒的なスケールとスピードで展開するストーリー。
さまざまな登場人物が、それぞれに背負った人生や生活の中で山と対峙し、自分と対峙する。
緻密に現在のヒマラヤ登山の様子が描かれ、まさに現代の登攀風景を見ることが出来る。

珠玉の名言も多数あり、怒涛の展開は一気に読み通せること請け合いである。
単行本の時と本文は当然一緒であるが、表紙カバーのK2の写真が違っていた。
また、文庫化に際して解説も新たにされている。

<2008年の単行本紹介時のブログ>

---------------------------------------------------------------------------

「還るべき場所」笹本稜平著
文藝春秋 文春文庫 2011年6月10日
860円(税込)

最新の画像もっと見る

コメントを投稿