見出し画像

ガバオさんのトコトコ日記

山の記憶 ~馬頭観音の微笑み~

皆さん、こんにちは。

 

東京地方に久し振りの夏空が戻って来ました。

 

雨は何時かは止みますが、コロナの終わりが見えないのが悩ましいところです。

緊急事態宣言がまたぞろ延期になるそうで、一体、何時になったら山歩きに行けるのやら。。。

 

ーーーそんなことを思いながら、今日は山の記憶のお話です。

 

 

冬枯れの浅間尾根(東京都檜原村)

浅間尾根は古来より武蔵国と甲州を結ぶ往還道として使われていました。

昔は谷沿いを行くよりも、尾根伝いの道の方が遥かに安全で便利だったのです。

 

**********************

山の麓の集落で見かける石仏といえばお地蔵様や青面金剛が定番ですが、一歩山の中に入ると馬頭観音と出会うことが多くなります。

 

因みに、馬頭観音の由来はインド神話で馬の頭を持つハヤグリーヴァ神で、本来はこんな姿なのだそうです。

 

その神様が悠久の歳月を経て日本に渡ってきた頃には、いつの間にかこんな憤怒相になっておられたそうな・・・

 

馬頭観音

密教で悪人や敵を降伏させる修法の本尊。俗には馬の守り神とされる。その像には三面二臂・四面八臂・三面八臂などがあるが、単独の像例では三面八臂像が多い。 精選版日本国語大辞典より抜粋)

 

 

東京近郊の山を歩いていると、荷駄馬の通行安全祈願や供養のために祀られた馬頭観音を度々見かけますが、どれも優しげなお顔付きで、山歩きの疲れを癒してくれます。

密教では恐ろしい形相だった馬頭観音も、民俗信仰と結び付くと次第に優しいお顔に変わっていったのに違いありません。

 

八百万の神々がおわす国に生まれた喜びを感じる瞬間です。

 

浅間尾根、時坂峠道の馬頭観音

 

浅間尾根、時坂峠道にて

 

檜原村の浅間尾根は度々歩いていますので、ここの馬頭観音さん達とはすっかり顔馴染みです。

 

浅間尾根一本松の観音様

 

浅間尾根にて

 

浅間尾根にて

 

浅間尾根の数馬峠に佇む、百合の花を持った観音様

 

 

秩父浦山郷、武士平にて

 

大菩薩丹波道にて

 

小河内ダムに沈んだ集落から移された馬頭観音(奥多摩湖水と緑のふれあい館)

 

奥多摩、丹三郎尾根付近にて

 

八王子恩方、醍醐道にて

 

初めて訪ねた時は観音様の足元に沢山の福寿草が咲いていました。もう一度会いに行きたい観音さまです。

 

2019年の台風の直後、浅間尾根の馬頭観音の安全点呼を行った山行記録をヤマケイオンラインに掲載しています。時間と興味のある方はこちらをご覧ください。☟

OGPイメージ

嵐の後の浅間尾根、お馴染みさん達の安全点呼 - 払沢の滝、浅間尾根 - 2019年10月20日(日) /YamakeiOnline

台風の被害状況が気になる檜原村の浅間尾根を歩いて来ました。途中何ヶ所か足場の不安定な場所がありましたが、尾根上の通行は全 ⇒ 詳しくはYam...

ヤマケイオンライン

 

 

紅葉が始まる頃には何とか山歩きに出掛けたいものです。。。

 

( こうしていると観音様に見えるかニャ???)

 

 

本日も最後までご覧いただき有難うございました。

コメント一覧

gabaosan
@maki3636 さん、おはようございます。

コメント頂き有難うございます。

そうなんですね。。。
確かに北海道ですと明治以前の石仏などは無いのでしょうね。
こちらでは当たり前のように見かけますので、却って新鮮に感じました。

これからも北海道からのブログを楽しみに拝見させて頂きます。
宜しくお願い致します。
gabaosan
石仏さん、おはようございます。

やはり古都の石仏は違うな~等と感心しながらブログを拝見しております。

馬頭観音が関東、東北に多いとは知りませんでした。
馬がより身近な存在だったのかもしれませんね。

これからも宜しくお願いいたします。
maki3636
いつもお立ちより頂きありがとうございます。
北海道は石仏や馬頭観音様はありませんので
興味深く拝見させていただきました。
今後ともよろしくお願いいたします。
石仏などいろいろ
カバオさん
こんばんは
初めてコメントします。

今回は馬頭観音像の数々をありがとうございます。関東や東北は馬頭観音像が多いですね。
楽しく見させて頂きました。
名前:
コメント:

※文字化け等の原因になりますので顔文字の投稿はお控えください。

コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

 

  • Xでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

最新の画像もっと見る

最近の「山の記憶」カテゴリーもっと見る

最近の記事
バックナンバー
人気記事