町議会定例会の本会議において、新型コロナウイルスワクチン接種者に交付するご当地商品券「ありがとう商品券」に係る補正予算案が否決されました。
経緯としては、新型コロナウイルスワクチン接種率の向上や町内商工業者への支援を目的として、町長が旗振り役で推進してきた一般会計補正予算(第1号)案が策定されました。これを受けて、新型コロナウイルスワクチン接種に係る町から広報(3月1日発行新型コロナワクチン接種についてのかわら版、3月18日更新のホームページ)では、ワクチン接種者へ「ありがとう商品券」を進呈する予定となっていました。
この施策に対しては、全国的に新聞・テレビなどで広く報じられ、SNSを中心に批判的な意見が多く聞かれていました(例えば以下の動画参照)。
町議会での審議の結果、ワクチン接種者に交付する商品券に多くの予算を充てるのではなく、他にも予算を充てる事業があるのではないかとの反対意見が過半数となりました(賛成6人、反対7人)。
町企画財政課では「早急に調整した上で、補正予算案を再提出したい」と言っているところですが、「ありがとう商品券」は町がワクチン接種を無理強いする風潮を煽る危険があり、あくまで任意の接種という本筋から外れる政策の推進は避けるべきであるだろう。
文責:福井宏