黙食が再びライフスタイルに? 2021年04月26日 | コラム
ライブという文化が消えていく 2021年05月08日 | コラム
こちらは上記コラムの続編です。
新型コロナという災禍がライブという文化を停滞させ、黙食のような奇妙なライフスタイルに私たちを閉じ込めていることを先のコラムで記しました。先日会員のお一人から頂いている「がくえんだい」への投稿を拝見していて、感染症が新たな文化を生み出している歴史に気付かされました。
コロナ禍に「文を交わす」という贅沢を楽しめるお便りで、「二月堂の修二会‥1270年も続く行事」の下りに、感染症が新たな文化を生んできていることが触れられています。日本の文化や歴史を見直してみようと触発されるお便りが「がくえんだい」7月号に掲載されるのでご期待下さい。
聖武天皇(701~756年)が治めた天平時代は、奈良時代の最盛期で天平文化が花開きました。ところがこの時期には地震や疫病の大流行がありました。この十年と似た状況ですが、当時の地震や疫病、それに伴なう飢饉に悩んだ聖武天皇は、仏教の力を借りようと、国分寺や国分尼寺を各地に作らせ、その総本山の東大寺と法華寺を建て、大仏を建立しました。
感染症に伴なう文化の興亡について調べられている、こちらの記事より一部抜粋させて頂いています。東大寺二月堂の修二会(しゅにえ)は、天平勝宝4年(752年)に始まり、以来連綿と引き継がれて令和3年(2021年)には1270回を数えます。また日本は、大化以降248の元号を持ち、疾疫や疱瘡が関わる改元が42、地震が関わる改元が25あるとのことです。
災禍を乗り越えて、先人が新たな文化を築いてきたことを改めて知ることができました。日本の文化と伝統を支えている投稿者のご友人の方に、宮代学園台というあたらしい私たちのふるさとが、同じように日本の文化の一翼を担える場所になっていると見ていただけるよう日々深耕したいものです。
文責:福井宏
追記:感染症の歴史を科学の視野で分析して新型コロナの現状を語る分子生物学で世界トップの専門家:井上正康先生の貴重な動画を貼り付けておきます。気を確かにしてご覧になって下さい。