遥か彼方の昔(律法が整った頃よりもずっと以前の)、かつて砂漠であった小話だ
アブラハムはマムレの木に3人のロードを見つけた。見つけるやいなや駆け寄って、「私の幕屋に立ち寄りしばし休んでください」と願った。
アナタのいうとおりにしましょう(ロード)
アブラハムは、女中、小姓に給仕を急かし、仔牛肉の料理でロードをもてなした。招かれた3人のロードは気をよくして、ソドムに住まうロト(アブラハムの甥)をえりわけて救うことを約束した。他にもある。
さて、アブラハムのことだから人をみる目にも長けていただろうが、基本的に誰にでも親切だったに違いない。また、アブラハムは時間を持て余してもいたのだろう、たまに砂漠を横切る隊列(軍隊でも商隊でも)、兎にかくヒトを見かければ声をかけたに違うまい。「ご主人!どちらからですか。どちらにお向かいですか。うちで一休みしてください。」などと願い伝え、招き入れては、情報交換したかったはずだ。
ところで、私ハ、この小話を「アブラハムのランチテーブル」とよんでいる。The lunch table of Abraham としてユダヤ人にも英語で提示してある。本拙稿とは違った意義、律法批判として。ずいぶん以前のことだ。
まぁ、ユダヤ人って意外と親切ですよ。アブラハムゆえにかも知れない(笑)