先々週久しぶりに青山周辺を散策。
漆の小物が並ぶ素敵なポスターを発見、ふらっと入ってみるとそこは「紅ミュージアム」でした。
白と赤ですっきりと統一されたきれいな店内。漆の小物はどうやら奥の暗いスペースにあるようです。
すると由美子さん似の素敵な女性があらわれ、「ご覧なる前に、紅のことはご存知ですか‥」と。まったく知らない私は、紅の説明にびっくり。
紅花から抽出される赤い色素を濃縮して、古来女性の化粧品として使われてきた紅
。今ではその製法も技術も受け継ぐところは少なくなり、この伊勢半本店のみになってしまったとのこと。初めて聞く話に私はちょっと興奮気味。実際の紅をみせてもらいました。
きれいな小さな赤絵のおちょこがでてきて、それををひっくりかえすと‥
薄く玉虫色に輝くものが内側に塗られています。
これが、紅!
これを筆で水にといて唇に塗ります。
塗り重ねることで薄いピンクから鮮やかな赤、そして濃くぬると玉虫色に!
実際塗ってもらったのですが、水を唇につけているような感覚。スーッとしみこむ感じがします。「紅をさす」というのはこのことなんだ!と体感できました。
100%天然の赤。口紅はあまり好きではないので普段つけてはいないのですが、たまにつけて食事をすると、口紅を食べてるみたいでいやなときがあります。でもこれは全然問題なく、むしろ漢方の役目もあるようで、身体にもよいとのこと。
そしてポスターにあったのが、その紅を携帯できるように作られた板紅です。
江戸時代のものの展示と並んで、現代の漆作家たちの作品が数十点並べてありました。
手にすっぽりと入る大きさ、薄さ。
蝶番を使わずに、布をはさんで開閉できる技術を蘇らせたのも今回の展示の見所だそうです。
蒔絵に螺鈿に‥どれもこれも美しい‥小さな世界にすっかり魅了されてしまいました。
展示の後は販売されるとのことですが、今回展示されているものは15万円~上だそうです。量販が可能になるともっと求めやすくなるらしいのですが、納得です。
応対してくださった方の心づかいと紅との素敵な出会いに心身ともに満たされて幸せな気分になりました。
紅の技術が末永く受け継がれていきますように。
興味のある方はこちらも:伊勢半本店 紅ミュージアム
漆の小物が並ぶ素敵なポスターを発見、ふらっと入ってみるとそこは「紅ミュージアム」でした。
白と赤ですっきりと統一されたきれいな店内。漆の小物はどうやら奥の暗いスペースにあるようです。
すると由美子さん似の素敵な女性があらわれ、「ご覧なる前に、紅のことはご存知ですか‥」と。まったく知らない私は、紅の説明にびっくり。
紅花から抽出される赤い色素を濃縮して、古来女性の化粧品として使われてきた紅
。今ではその製法も技術も受け継ぐところは少なくなり、この伊勢半本店のみになってしまったとのこと。初めて聞く話に私はちょっと興奮気味。実際の紅をみせてもらいました。
きれいな小さな赤絵のおちょこがでてきて、それををひっくりかえすと‥
薄く玉虫色に輝くものが内側に塗られています。
これが、紅!
これを筆で水にといて唇に塗ります。
塗り重ねることで薄いピンクから鮮やかな赤、そして濃くぬると玉虫色に!
実際塗ってもらったのですが、水を唇につけているような感覚。スーッとしみこむ感じがします。「紅をさす」というのはこのことなんだ!と体感できました。
100%天然の赤。口紅はあまり好きではないので普段つけてはいないのですが、たまにつけて食事をすると、口紅を食べてるみたいでいやなときがあります。でもこれは全然問題なく、むしろ漢方の役目もあるようで、身体にもよいとのこと。
そしてポスターにあったのが、その紅を携帯できるように作られた板紅です。
江戸時代のものの展示と並んで、現代の漆作家たちの作品が数十点並べてありました。
手にすっぽりと入る大きさ、薄さ。
蝶番を使わずに、布をはさんで開閉できる技術を蘇らせたのも今回の展示の見所だそうです。
蒔絵に螺鈿に‥どれもこれも美しい‥小さな世界にすっかり魅了されてしまいました。
展示の後は販売されるとのことですが、今回展示されているものは15万円~上だそうです。量販が可能になるともっと求めやすくなるらしいのですが、納得です。
応対してくださった方の心づかいと紅との素敵な出会いに心身ともに満たされて幸せな気分になりました。
紅の技術が末永く受け継がれていきますように。
興味のある方はこちらも:伊勢半本店 紅ミュージアム