忘憂之物

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             渋沢栄一

「卒原発」支持訴える 未来・嘉田氏が来県

2012年12月08日 | 過去記事



「卒原発」支持訴える 未来・嘉田氏が来県

<日本未来の党の嘉田由紀子代表が六日に県内入りし、党が擁立した各候補の選挙区を遊説した。


 嘉田氏はJR船橋駅前の街頭演説で「十年の中で電力を自由化し、全原子炉を廃炉にする仕組みを提案する」と述べ、「卒原発」を強調した。さらに「多くの人は卒原発を絵空事と言う。でも、ドイツはやっている。政治の意思さえあれば可能だ。有権者の一票で意思を伝えられる」と党への支援を呼び掛けた。子育て支援も訴えた。 (小川直人)>





「自民党が単独過半数を取る」とか朝日新聞でも書いている。見出しのアタマ、本当は「このままでは」と書きたい。とはいえ民主党に期待するだけ無駄。社民や共産に言っても詮無い。ということは朝日の記事から引用すると<日本未来の党は比例区で8議席前後を確保しそうだが小選挙区では苦戦、などの情勢になっている>ということになる。真っ赤な最後の砦の未来の党よ、なんとかせよ、ということだ。溺れる者の断末魔、阿呆でも馬鹿でも山本太郎でも使って、自民の圧勝にケチをつけたい。

でも、そんな死に瀕した左巻きのくるくるぱー期待の星、嘉田由紀子代表がどうもしゃきっとしない。世論は「脱原発」だと聞いたのに、各報道社の情勢調査が芳しくない。思わず「がっくりした」と本音が漏れるが、その理由は野田がいきなり解散したから、小沢のイメージが、と隙だらけのコメントを発してしまう。心配せずとも、小沢のイメージなんか昔から悪い。

比例名簿のドタバタもあった。「日本未来の党」の前職議員は8割が小沢軍団。選挙担当の幹事は側近の川島智太郎だった。そら小沢派の議員が優先的に扱われると子供でもわかる。それで慌てて比例順位の「前職優遇」を変更していたら〆切りに遅れた。それだけのことだった。しかも変えきれずに「前職優遇」のブロックが残る。小沢からすれば、どこの馬の骨かわからぬ新人が、どれだけぼたぼた落ちようが知るか、なんのための傀儡政党なのか、と逆に叱られたのではなかろうか。

また、そもそも「即時撤廃」の「脱原発」ではなく<十年の中で電力を自由化し、全原子炉を廃炉にする仕組みを提案する>という「卒原発」を掲げるのも、同じ色した仲間への配慮が窺えるが、このメインの政策についても穴だらけだ。知事職に合わせて選挙で忙しいのか、勉強する暇がなかったとみえる。記事にあるコメントだ。

<多くの人は卒原発を絵空事と言う。でも、ドイツはやっている。政治の意思さえあれば可能だ。有権者の一票で意思を伝えられる>

有権者を「自分より馬鹿」だと決めつけている。相変わらず「物差し」が足らない。また、これに対する反論として「原発大国のフランスから電力を買っているじゃないか」というのがあるが、これは正確に言うと「以前から買っていた」わけだ。欧州はとっくに電力自由化、というのも電力網が連動しているからだ。つまり、ドイツがフランスから電力を買う理由は「安いから」に尽きる。「原発7割」のフランスは電力を「売るため」に発電している。べつに福島の事故からドイツが脱原発、電力を輸入というわけでもない。

それからドイツの脱原発。これは2000年からだ。このときに2023年くらいまでには、ということになった。ドイツは電力が買えるから自国の発電量を減らすこともできる。それにフランスほどではないが、ドイツも電力には困っていなかった。輸出もしていた。

それならどれを減らすか、そりゃ国民から人気の無い原発に知れていた。それだけのことだったが、これも頓挫しかけていた。2010年には「12年間の延長」が決められている。

コレをひっくり返したのが福島原発になる。メルケル首相は事故から3日後に老朽化した原発7基を3カ月停止し、全原発の安全検査を徹底するように命じる。それからやっぱり「2020年に脱原発」と言い出した。でも、これにはとくに経済界も産業界も文句を言わない。なぜか。答えは一つだけだ。それは「電力に不自由しない」からだ。

つまり、ドイツは脱原発でも「売る分」が無くなるだけになる。全体の供給量に影響はない。福島事故後の7基停止で下がった10%ほどの原子力発電量はそのまま「輸出分」が減っただけになる。電力会社は儲からないが、それでも国内に供給する電力は減らない。無理な節電も言わない。企業は逃げ出さない。

しかし、だ。それでもドイツの一般家庭の電気代は1.8倍になった。2000年に「脱原発」を決めて買い取り制度もやったからだ。その事業者に支払われる高値の電力料金は、そのまま消費者である国民を直撃した。では、その絶対儲かる事業者といえばどうか。例えば、アメリカは今年の11月、支那製の太陽電池パネルなどの「太陽光発電機器」に対して反タンピング税として最大250%を課した。独ソーラーワールドを中心とする欧州の太陽光パネル25社から成る団体「EUプロサン」も抗議声明を出した。

往々にして胡散臭い、という直感は当たっている。隙があればどこでも手を突っ込み、ルール無用の無茶をやる一党独裁国家を我々も知っている。欧州は支那人が「国内需要の20倍」の太陽光発電機器を生産しているとした。世界需要の約半分、一気に安価で売り込んでシェアを独占するアル、ということだ。だからロムニーよりは支那人に優しいオバマも再選翌日に強硬に対処した。もし、これが鳩山や菅だったと想像すれば背筋が寒くなる。

また、ドイツは原発7基停止ということだが、元々ドイツは17基の原発を持っていた。いまでも残る10基は稼働し続けている。嘉田由紀子が言う<ドイツはやっている>のドイツ政府はいま、買い取り価格の段階的な引き下げを実施。今年の10月には既に、アルトマイアー環境相が「将来的に買い取り制度の廃止」を表明した。すなわち、ドイツは「脱・脱原発」なわけだ。嘉田由紀子が言うドイツとは、いったい、どこのドイツなのか。


そして恐ろしいのは、これを日本でそのままやろうとしていることだ。もちろん、日本はドイツとは違う。原発のカット分はそのまま供給へと跳ね返る。その穴埋めを「再生エネルギー」とか「自然エネルギー」という不思議なエネルギーがするらしいのだが、経済産業省が出した大臣署名入りの「エネルギー・環境戦略策定に当たっての検討事項について」という資料にはまず「経済的負担が重くなってでも相当高水準の省エネを実施する必要がある」と問答無用だ。具体的には新車販売は次世代自動車が7割、電気自動車が6割にしなさいとか、省エネ性能に劣る設備、機器は販売禁止とか、あっさり書いてある。とどめは「中心市街地へのガソリン車乗入禁止」だ。阿呆か、となる。大きなお世話だ。

それに電気料金の値上げはドイツどころではない。釣り上がった料金分は孫正義とか、支那朝鮮印が儲かる仕組みになっている。そんな支那朝鮮はガタガタの原発で電気をつくる。例えば釜山にある古里(コリ)原発。1978年に運転開始してから2010年までに(バレただけで)127回の事故を起こしている。こんなのが日本海沿岸、福岡から200キロ先にある。私も対馬から釜山を見たが、つまり、あそこにある。

そんな古里原発が今年、外部電源が途切れる事故を起こしていた。原因は原発会社の社員によるケンチャナヨだった。普段からの杜撰で非常用電源も故障。つまり、全電源消失という緊急事態だった。普通、こういう場合は福島原発の吉田所長みたいに本部と喧嘩しても、総理大臣に呆れながらもやるべきことをやる。しかし、この古里原発の所長がやったのは関係者への口止め、現場作業員への隠蔽指示だった。「バレる前になんとかするセヨ」とやったが、1ヶ月後には全部バレた。もし、放射線が漏れていたら、200キロ先の福岡までは西風2メートルで十分届く。山本太郎は対馬の上県町、韓国展望所でガイガーカウンターを使うべきだった。釜山までは49.5キロしかない。きっと素敵な数字が出たはずだ。

ちなみに、その隣の新古里原発も今年3月、蒸気発生器の給水ポンプに異常があって停止、近くの月城原発も原子炉にトラブルで運転を止めている。地震も津波もないのにガタガタに過ぎると思ったら、そこはさすが朝鮮人の国、やることが違っていた。

例えば、原発の幹部社員が原子炉の中性子検出器を密封する「フランス製の部品」をケンチャナヨする。韓国の業者がそれを調べて偽造品を作る。これを「フランス製」として実際に原子炉で使う。そりゃ<原子炉にトラブル>にもなる。また、最近も原発の管理職が十数人も逮捕されたとかあった。調べてみると、この幹部連中は廃棄する中古部品を業者に横流し、業者はその部品にペイントして再納品していた。つまり、色を塗って「新品ですよ」としていた。幹部らはそれで賄賂を受け取っていたわけだが、本当に怖いのは韓国の原発はずっと「廃棄部品の使い回し」で動いていた、という事実だ。菅直人は「原発ゼロ」と赤い文字で書いた台の上で馬鹿にされてないで、孫正義に何か言うべきではないか。

また、支那は2000年、原発に「積極開発」を挙げた。これが2009年には「強力開発」に格上げしている。支那共産党の計画通りに進むと、あと数年で日本を抜いて「世界第三位」の原発国になる。それから第二位になるのは平成18年、ここでフランスを抜く。そして日本もドイツも「脱原発」が完成した平成25年から30年、アメリカの104基を抜いて「世界最大の原発国」になるそうだ。

走っただけの新幹線はひっくり返り、液晶テレビから携帯電話まで爆発する国。冷蔵庫からブレーカー、豆板醤の瓶まで爆発する国の原発が世界最大になる。それに支那には地震もある。その上に、あの有名な「おから工事」で原発をつくる。座っていただけの「椅子」が爆発して少年が出血多量で死ぬ国、なにも無いのに道路が割れて水道管が破裂する国の原発が100基以上になる。コレは人類にとっての悪夢である。

日本で原発の運転員になるには5年の訓練がいる。それから運転当直の班長になるのに必要な経験が20年。3年ごとに訓練所に派遣されて、シミュレーション装置で事故対応の研修をする。そうした基礎があるから、関西電力美浜原発2号機の細管破断事故や新潟県中越沖地震時の柏崎刈羽原発の手動停止などの判断ができた。福島でも菅直人が馬鹿をしなければ、どうにかなっていた部分は厳然としてあった。

支那の高速鉄道事故。乗客乗員の遺体ごと、どころか、まだ乗客が生きているかもしれないのに証拠隠滅として埋めてしまった列車を運転したのは「入社半年」の支那人だった。原発の職員だけちゃんとするアル、とか言われても信用するのは朝日新聞くらいだ。

支那からは酸性雨や黄砂もやってくる。新型インフルエンザやSARSウィルスも飛んでくる。偏西風に乗って汚染物質が運ばれてくる。支那内陸の原発が爆発事故、海岸線の原発は電源消失となれば、日本列島が無事では済まぬことは自明である。そういうことを思いながら、山本太郎の応援をする嘉田由紀子とか、木箱に乗った菅直人とか、福島瑞穂とか、頭がチャイナシンドロームした連中をみる。イライラがメルトダウンする。


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