尖閣国有化 中国、党大会控え対抗本腰 台湾も「みじんも譲らぬ」(産経新聞) - goo ニュース
<【北京=矢板明夫】日本政府が尖閣諸島を国有化する方針を固めたことで、領有権を主張する中国政府が重大な“挑発行為”と受け止め、反発を強めるのは必至だ。共産党大会を秋に控え、胡錦濤指導部が世論を最も気にする時期に入っている。口頭での抗議だけでなく、民間人のほかロシアなど第三国と連携するなどして、“くせ球”で対抗してくる可能性がある。
7日は日中戦争の発端となった盧溝橋事件から75周年の記念日でもあり、中国のインターネットには「軍艦を出そう」「全面的経済制裁を」などと、過激な書き込みが殺到した。中国外務省が発表した抗議のコメントにも「弱すぎて聞いていられない」といった反応が寄せられた。
中国の外交関係者は、「日本政府が尖閣を購入すれば、中国にとってはむしろやりやすくなる」との見方を示した。外交を行う権限を持たない都が相手では、中国の外交上の対日カードも効力がないからだ。
一方で、尖閣の領有権を主張する中国は、日本人同士の売買自体を無効としている。このため、「日本人が誰でも上陸できる」ような状況になれば、中国が強い対抗措置を取らざるを得なくなる可能性もある。政府の対応に不満を持つ民衆が反日デモを起こせば、指導部への抗議運動として跳ね返りかねないからだ。
1978年、トウ小平副首相(当時)の訪日前には、米軍の介入を回避するため100隻以上の中国漁船が尖閣諸島に押し寄せ、日本に圧力を加えようとしたことがあった。
【台北=吉村剛史】日本政府の尖閣諸島国有化の方針について、台湾の馬英九総統は7日、「現在の台日関係は最も良好」とする一方、尖閣の問題では主権を主張し、「みじんも譲ることはできない」と語った>
盧溝橋事件の半年ほど前、1936年12月に蒋介石が張学良・楊虎城に拉致(西安事件)されて「国共合作」とか言い出してからは更に泥沼になった。国民党軍は盧溝橋事件での停戦も廊坊事件で破る。国民革命軍第二十九軍の部隊が盧溝橋城から日本軍に攻撃してきたのがそれだが、同時に八宝山方面の部隊も日本軍を攻撃、仕方なく、日本軍支那駐屯軍司令官は日本陸軍参謀総長から武力行使容認の許可を得て反撃もした。
それでも止まぬ国民党革命軍の挑発。廊坊事件から3日も経たない1937年7月26日、今度は広安門事件も起こす。日本軍「広部大隊」は北平居留民保護のため、トラック二十数台で北平城内の日本兵営に向かう。この行動は国民党の冀察政務委員会と交渉し、北平市長の秦徳純も承諾していた。だから国民党軍も閉鎖していた城門を開門している。しかし、部隊が3分の2ほど通過した直後、突如として門が閉められる。いきなり分断された広部大隊が何事かと思う間もなく、機銃掃射と手榴弾の猛射を浴びた。それでもさすがに警戒していたのか、広部大隊は19名の死者を出したが、その体制のまま反撃に転じている。
その同年同月には、あの凄惨極まる「通州事件」も発生する。日本国民が大激怒したのも当然だった。それでも日本政府は「事態の不拡大政策」を言う。それよりもソ連だと。シビリアンコントロールのなんたるかを知る日本軍も「小競り合い」での反撃はともかく、本格的な軍事行動は我慢していたわけだ。それでもなんとか「日支友好」ということで、日本政府は同年8月3日、被災した天津に救済資金として十万元出したりもした。そのお返しが12日にあった。
支那の正規軍が上海まで前進して国際共同租界の日本人区域を包囲した。日本軍の陣地には機関銃での攻撃が開始され、戦闘機まで飛んできて空襲された。14日には張治中が率いる支那政府軍が日本軍艦艇を爆撃、この男は上海地区警備隊の司令官だった。支那人とは条約も停戦も通じない。国際法も関係ない。国際ルールが通用しない。なにより白人顔負けの残虐さだった。これほど危険な連中があるか、と目覚めた日本政府は「事態の不拡大政策」の見直しを発表、15日未明に「支那軍膺懲、南京政府の反省を促す」との声明を出した。よし、わかった、お前ら覚悟しろ、という意味になる。日本国内の「日支友好」を言う日本人は相手にされなくなった。いまの日本でも、そろそろ、だ。
「第二次上海事変」で国民党革命軍は20万人ほど、本気になった日本の上海派遣軍とか第10軍にボコボコにされて殺された。このあと南京まで陥落させられるわけだが、国民党軍はこの上海から南京までの4ヶ月間ほどの戦闘で精鋭部隊は壊滅状態、これがその後の共産党軍との内戦に響いて敗走する。日本人にも台湾人にも迷惑な話なのだが、八角の香り漂う台湾に住みながら、一向に痩せる気配のない産経新聞の台北支局長・吉村氏が馬英九に取材して<みじんも譲ることはできない>と書く理由もここにある。原因は蒋介石の亡霊だが、それはともかく、スターリンが「蒋介石を殺すな」と指示した理由、それも「蒋介石を釈放しないと支那共産党をコミンテルンから除名する」と脅すほどの理由もわかってくる。つまり、日本は共産主義の敵だった。
上海を落とされた蒋介石は慌てる。怒った日本の怖さを思い知った上、次は宿縣をやられると知れていた。蒋介石は会議を開く。そこには宣伝部がいた。そこには宋美齢もいた、とも言われるが、それはともかく普通、国の指導者ならばこの場合「宿縣の防衛」について考えてから「宿縣の住民の安全」を考えると決まっている。それでどうにもならない場合は「参りました」と言うことになっている。しかし、蒋介石は「宿縣が陥落した後」のことを議論した。
こんなに負けてばかりじゃヨーロッパ、白人国家に見限られる。とはいえ、日本軍が本当に強いのはわかった。では、どうするか―――嘘を吐くアル、となる。
国民党軍は日本本土を空襲した、ことにしよう。もちろん、本当にやることなどできない。日本の警戒を潜り抜けて本土に辿り着き、そこから爆弾を投下して街を燃やすことは不可能。ソ連やアメリカができないことを支那人がやれるわけもない。それに爆弾を積むと低空飛行になる。遅くなる。途中、どこかに落ちても恥ずかしい。それなら、ということで「1機」だけこっそり飛ばすことにした。積み荷は爆弾ではなくチラシにした。これで蒋介石は「一石三鳥」となると期待する。
世界に対して、とくに白人に対して、支那人は情け深いと宣伝できる。爆弾を落とせばいいのに落とさず、チラシを撒いた支那人は心優しい民族だと騙せる。だからチラシには日本国民に対する心温まるメッセージが書かれていた。これで日本共産党の穀田みたいな阿呆は騙せるかもしれない。それから「宿縣が陥落」を新聞の裏面に書ける。上海も宿縣もやられたけど、支那軍はまだまだ元気、日本の本土上空にまで自由に行けるのだ、と騙せる。最後は日本人をビビらせることができる。チラシを撒きに来れる、という「事実」は、いつでも爆弾を落としに来れるのだ、と騙せる。
期待を胸に蒋介石はパイロットを送りだした。数十機の精鋭部隊が出撃した、とか言えば嘘がバレるから、外国の新聞記者には本当っぽく「6機飛ばした」と嘘を吐いた。もちろん、支那人の操縦する飛行機は日本の本土に届かなかった。雲の上を飛んできたから見つかりはしなかったが、それでも日本の端っこのさらに端っこのどこか、日本かどうかもわからない、どこか知らない島の上にチラシを撒いて帰ってきた。尖閣諸島かもしれない。
それでも蒋介石は大騒ぎして世界に発表した。
「6機の戦闘機が爆弾を積んで大阪の上空を飛んだ。日本人は恐怖にかられて逃げ回った。その哀れな姿に我がパイロットは爆弾を落とさず、代わりに平和を求めるチラシを投下して戻った」
日本人は知らなかった。大阪人も「飛んで来ていない飛行機」を見る術もなかったから、なんでやねん、と言う他なかったが、アメリカのメディアは「中国軍機が日本を空襲」と見出しを付けて興奮した。読者は心優しいチャイニーズ、歴史と文化ある中国人の町を焼いたジャップめ、ざまあみろと喝采した。上海の疎開では号外ビラが出た。多くの白人は騙された。しかし、これに騙されなかった賢明な民族がいた。支那人だ。
上海にいた支那人は蒋介石が宣伝部を使ってプロパガンダするのを知っていた。だから新聞を読んだ支那人は、それよりも裏面、小さな記事の「宿縣が陥落」をみつけて逃げ出した。いまの支那人が外国に子供を留学させ、その送金として資産を送り込み、いつでも外国に逃げられるように、もしくは逃げ出しているのと同じだ。
今年の7月7日は盧溝橋事件から75周年の記念日。選挙も近く、なにより日本人を上陸させてなるものかと、野田政権は尖閣諸島の「国有化」を言い出した。普通の外交センスならば、どうせ、いままで何もしなかったんだから、もう少しだけ放っておけば支那共産党が困ることくらい子供でもわかる。石原都知事のことだ。都が購入した暁にはいろいろとやってくれることだろう。民間人の上陸もそうだが、政治家やマスコミも尖閣諸島へ行くことになる。有人の施設もできるかもしれない。ならば邦人の警護、ということで海上自衛隊も周辺海域の警戒もやりやすくなる。支那人は日本大使館に突っ込むトラックが足らないほど怒らねばならない。そしてその矛先が支那共産党になるまで時間はかからない。
現代の蒋介石とか毛沢東の劣化コピーが民主党政権にいる。「宣伝部」を兼ねるメディアもある。でも、これを見破るには上海の国際共同租界にいた支那人ほどの「国際感覚」も必要ない。自分の頭で考えてから、周囲の「日中友好」と叫ぶ阿呆と距離を置く。これだけでずいぶん、自分の周りがすっきりするが、来る選挙に行って民主党や元民主党の議員を落選させれば、日本全体が少しだけすっきりする。総選挙は10月か。今年の正月が楽しみになる。
最近の「過去記事」カテゴリーもっと見る
最近の記事
カテゴリー
バックナンバー
人気記事