元旦の日記にも書いたが、今年の初詣は伏見稲荷に参拝した。
マイナス2度。
私には涼しくて過ごしやすい気温だが、普通の人には寒い気温だと知っている。アウアウ!
しかし、Tシャツ一枚で出歩くのも芸人みたいなので、仕方なくコートなんぞを引っ張り出して着る。首のまわりの「ほあほあ」(毛)がウザい。耳にツンツンしてほあほあする。
倅が飢えたらしく、焼き鳥をせがむ。ジャンボ焼き鳥、ひと串500円。おーまいがっと!なんだその値段は?ああ?それにだ、どれくらい「ジャンボ」だというのか?せめて、ジャンボ鶴田が「おぉ!!」というくらいなのだろうな?それとも、私が両手で抱え込んで、
『おいおい・・・おとうしゃんのコートがタレでベタベタぢゃんかよぉ~~』
と文句たれるくらいであろうな?まさか片手で持てる範囲でジャンボなどとは言うまい。我が家族が総がかりで喰って、3日生き延びるほどの鳥の肉が巻きついておるのだろうな?
「お父さん、ありがとう!」
ふん。どこがジャンボか。ンなもん、グレート小鹿かグレート草津くらいだ。百歩譲ってもグラン浜田か・・・チャボゲレロ・ジュニアか・・・
ん??
妻が警察官と・・・?
まさか・・・!!
りんご飴でも勝手に喰って捕まったか・・・!!
倅と慌てて駆け寄る。
『す、すいません!!あの!それは私の妻です!あの、りんご飴代は支払いますから、どうかご勘弁を!!えっと!!あの!!何本ですか!!』
年配の警察官のおじさん。定年前くらいか・・・
妻とにこやかにしている。むむ・・?
今年買ってあげたダウンジャケットの前を開けて、なにやらゴソゴソ・・・・と・・?
そこにりんご飴を隠して・・・!!
ん?何か渡している・・??
「2」へ
■2008/01/02 (水) ガチコメ的「信頼関係構築ノウハウ」2
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手渡しているのは「携帯カイロ」だった。
クソ寒いということで、妻はカイロを十個ほど体に巻きつけていたのであった。で、寒い中、警備にあたっている伏見警察のおじさんに、自分が身につけていた「カイロ」をあげていたのであった。妻はお巡りさんの背中に手を入れて貼っていた。
「わたしらは帰るんですよ。あと、寒いのは電車までと、車までと、家まで!だから、お巡りさんにあげる!!あとは我慢できるから!ごくろうさまです!!」
倅も私も敬礼するしかなかった。
『ご苦労様であります!!』
「ごくろうさまです!」
ニコニコしたお巡りさんが見送ってくれる中、私と倅はおかあしゃんを見直しながら歩いた・・・行き道にいたらしい。寒そうにしてたそうだ。私は気づかなかったが、妻はずっと気にしていたらしい。曰く「いちばん“おじいさん”だった」そうだww
そら、大吉ばっかり引くわ・・・かなわん・・
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しかし、我々がこうやって、呑気に初詣なんぞを楽しんでいる最中も、それどころではない人も存在する。同情とか言う前に、明日は我が身かもしれんと気を引き締めたいところである。
http://www.asahi.com/international/update/0102/TKY200801020137.html
<元日から自爆テロ相次ぎ、死者40人以上 イラク >
最新号の「will」にも親米保守は書いていた。イラクはもう安全だと。バクダッドでは子供たちが走り回り、女性は買い物を楽しみ、秩序が回復されていると。民主化は成功したと。やはり、アメリカ的な民主主義は正義なのだと。北朝鮮との二国間協議も、イラク問題で手が回らないだけだと。だから日本の協力が必要なのだと。それが国益であると。
<バグダッド東部では1日、爆弾テロで死んだ退役イラク軍人の葬式会場で自爆テロがあり、少なくとも36人が死亡。2日には、バグダッドの北東約60キロのバクバで女性によると見られる自爆テロがあり、10人以上が死亡した。米軍に協力するイラク人自衛団の検問所が狙われた。>
あえて言う。
これが正常だ。
安全で平和で腹いっぱいなら、どこの国でもいいという姿勢自体が異常なのだ。
「3」へ
■2008/01/02 (水) ガチコメ的「信頼関係構築ノウハウ」3
自国の伝統、文化を破壊されて尻尾を振るほうが異常なのだ。
「テロは悪」という短絡思考をやめろ。「かわいそう」という偽善を捨てろ。
この悲惨なテロがなぜ起こるのかを考えるべきである。
近状の日本。異常なことを「異常」と感じる、もしくは気づくことができなくなってきたのではないか?なにかが壊れて、なにかがおかしくなってきたのではないか?
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皇紀2668年の元旦、陛下は去年のご感想をこう述べられた。
http://sankei.jp.msn.com/culture/imperial/080101/imp0801010836001-n1.htm
<「国民に不安もたらす社会的状況、残念」天皇陛下がご感想>
まさか、ここに陛下のご感想を貼りつけるわけにもいかんので、是非とも自分で読んで欲しい。
平成19年度、去年の漢字は「偽」であった。
そして、陛下は、このご感想の中に「信頼」という言葉をお使いになられている。数多の偽装問題、政治家や官僚の偽証などを懸念されての苦言であるならば、ここは「信用」としてもよいところを、あえて「信頼」という言葉を使われたのだろう。なんとも、奥深き心優しき警句ではないか。なんとも、ありがたい。
そして私は、陛下がご指摘なされていることは、「信頼」の崩壊であると受け止めたい。
「4」へ
■2008/01/02 (水) ガチコメ的「信頼関係構築ノウハウ」4
奇跡の明治維新を経て140年。艱難辛苦を耐えしのぎ、その武士道と大和魂から欧米列強に立ち向かい、自らを盾としてアジア解放を叫び、人種差別を憎み、また、無念の敗戦も「憂いも辛いも喰うての上」と恨み言を捨て奮起し、日本は近代国家となった。
生活は豊かすぎるほどになり、モノは溢れかえった。そして、その対価として「信頼」を失ったのならば、あまりにも高すぎる代償であったというべきであろう。
そして、日本国内の「信頼」を破壊した責任のある「政治屋」どもは、その同じ口をもって全方位外交、それはまるで旧社会党のような、外国に美辞麗句を並べて頭を下げるだけのことを「信頼外交」、国と国との「信頼関係」などと吐き散らかすわけだ。
国際社会ではあり得ない、もしくは社交辞令的な意味合いでしかない「信頼関係」を叫び、国内においては政府もダメ、今の日本人はダメ、昔の日本人はもっとダメと、「信頼」の根底にあるものを叩き壊した。その結果、「信頼」どころか「信用」すらままならぬ世の中となって、ますますもって日本叩きはエスカレートする。
つまるところ、日本に必要なことは「信頼」を取り戻すということだろう。
国内においては「信頼」を、国外に向けては「信用」を取り戻すということだ。
旧聞だが、去年の読売新聞に「日本のひとり当たりのGDPが世界で18位まで下がった」とあった。朝日り新聞なんかは、元旦の一面に持ってきたい記事であろう。
先進国、経済大国と言っていた時代は過ぎ去ろうとしている。自国の神社に、自国の首相も参拝できないような情けない国は、至極当然に国際社会での「信用」を失ったのである。その結果、現代の国際常識である国力=経済力を失いつつあるのだ。
「5」へ
■2008/01/02 (水) ガチコメ的「信頼関係構築ノウハウ」5
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正月は虫のように本を読んでいたが、仕事にも行かねばならんため、夕方に目を覚ました。・・・・っと、なんだか、リビングがお祭り状態になっている。非常に騒がしい。
妻の姉とその子供たちが来ているようだ。なにやら「藤埼マーケット」という芸人コンビの「あのネタ」が聞こえる。久しぶりに聞く声・・・声変りはしているが、それでも聞いたことがある声だった・・・妻の姉の子供、末っ子の男の子・・の声だった。
以前も書いたが、その子供は自閉症である。
で、どうやらその中学生になる餓鬼が、テレビを見て踊り狂っているらしいww
その姿を見ながら、妻とお姉ちゃん、と、その長男と私の倅や娘、それにどうでもいいが、娘の旦那(トカゲ)なども騒いでいる。みんなが騒いでいるから、その子はもっとテンションをあげる。クソじゃかましいww
リビングに行く。
『ごるぁぁああぁ!!じゃかわしい!!!だれじゃ!くまだまさしのマネしとる奴わぁ!』
「ちがうちがうwwららららいやんかぁwww!!」
「あばばばばwww!!くまだwww」
相変わらず、餓鬼どものハートをわしづかみにする、私のセンスである。今年も人気独り占め。ららららい。
お姉ちゃんたちを送り届けて仕事に行く。
携帯を見ると、妻からのメールがあった。
「今日はお姉ちゃんたちに優しくしてくれてありがとう。お姉ちゃんたちを送ってくれてありがとう。気をつけてね。」
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「信用」とは得るものである。
「信頼」とは創りあげるものである。
私は、見ず知らずのお巡りさんに「カイロ」を貼る妻に「信頼」をみる。
身内であるも、世話になったら礼を欠かさない妻に「信頼」をみるのだ。
だから、私は今年も頭が上がらんのだ。
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