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忘憂之物

【岸田首相あいさつ】「広島ビジョン発出、核軍縮への機運高めた」




最近怪しいが、日本には「言論の自由」があることになっている。

しかしながら、冷静に観察していると、それを謳歌しているのはマスコミ大手や政治家くらいで、我々のような一般庶民にはあまり許されていない。下手したらすぐに訴訟するぞ、と脅してくる、というか、本当にごく普通の一般人を現職の政治家が訴えてもいる。実に恐ろしい。もうすぐ日本人は中国共産党を笑えないようになる。

また、一般社会には「本音と建て前」というものがあって、マスコミ大手や政治家と違って、我々は無意識にそれらを峻別して、日々、何かを話したり、書いたりしている。

例えば、結婚式で片言の外人神父から、なにやらいろいろと「チカイマスカ?」と問われた際、

「いま、目の前にいる彼女をこれから生涯、守り抜くのか、愛し続けますか?と問われました。もちろん、誓います、と言いたいところですが、令和元年の日本の離婚率は1.69%です。アメリカの2.9%、スウェーデンの2.47%には及びませんが、それでも1000人に対して1.69%は離婚しているわけです。正直、いま現在において、私はそのつもりではありますが、明日や明後日ではなく今後何十年のことです。確実にそれを守っていけるかどうか不安ですが、まあ、こういう席ですし、とりあえず、誓います、ということにしておきます。」

と言えば、失うのは新婦だけではない。そこは結果的に嘘になる可能性があると全員が知りながらも「誓います」と言わねば話が進まないことになっている。

やはり羨ましいのは政治家だ。例えば、私が社の会議やミーティングなどを指して「あんなのは無駄。それがわからないのはサル。これんなことを毎月、毎週やるのは蛮族の所業」と居酒屋のカウンターではなく、トイレでもなく、家の自室でもないところで大勢を前に発して、それが知れ渡ったら、たぶん、会社に居られない。同業他社に再就職もできるかどうか。

しかし、政治家は大丈夫。それも左傾化した野党や米民主党の子飼いの政権なら与党政治家でも安心していいことになっている。ネットの誹謗中傷や面と向かっての罵詈雑言も大丈夫。相手が安倍政権、安倍派の政治家なら何を言っても咎められない。ましてや安倍元総理本人に対しては、大学教授が「アベは人間じゃない。叩き斬ってやる」と言ってもよかった。公党の決起会で「安倍総理を不眠症に追い込もう」と気勢をあげてもマスコミ大手は叩かない。

北朝鮮が花火大会みたいにミサイルを連日、日本に向けて撃ち込んできても「断じて受け入れらない」と言っておればいい。何十回も同じことを言っておれば、いくら北朝鮮でも「本当は受け入れている」と気づく。拉致被害者家族に対しても「いかなるチャンスも逃さず、一日でも早い全員の救出を実現させるべく、全力で取り組んでいます」とか、テキトーなことを数十年言っていればいい。言うだけなら、松川るいでもヨドバシカメラの前で「胸が締め付けられる思いです」くらい言う。エッフェル塔をバックにした楽しそうな写真からは、とても「胸が締め付けられる思い」が伝わらないが、本人がそう言うんだから仕方がない。

そもそも、本気で日本政府が北朝鮮に「断じて受け入れられない」と思っているなら、MBSも上念司氏を切らなくてもよかったし、兵庫県知事なども当選しているはずもない。ちゃんと国民は知っている。本当は断じて受け入れている。だから金も出すし、口を出すのは切られる。アメリカの許可がないとなにもできない。勝手に「断じて」やるのが出てきたら、消されるか落とされるか、いずれにしても逆らったら生きていけない。

というのも戦後から78年、この国の大人の過半以上は餓鬼みたいに「わかんない」で思考停止、自分には関係ないから「興味ない。政治の話とか面白くない」ならば、どうせ投票率も上がらない。これは本音だが、日本の独立はもう無理かもしれない。遅きに失するにもほどがある、ということだった。

いまの岸田がそれを如実に表している。人間はあれほど、心を込めずに人前で話せるものだと感心する。小西某の言う通り、誰かが書いたものを読んでいるだけ、をあれほど体現する政治家も珍しい。どんな大根でも、ある程度はそれなりに見えるモノだが、岸田のそれはレベルが違う。もう、日本の総理大臣などCGのAIでよろしい、と思うほどだ。

また、心を込めずに読むだけ、といえば「原爆の日」とか「終戦の日」に発せられる政治家の挨拶だ。

時の首相などが「日本は悪うございました」とする恒例儀式のひとつだが、これも国内や欧米ではなく、中国や韓国以外のアジアの国などでは「??」とされる時期もあった。平成17年の「パンドン会議50周年」の式典で小泉純一郎は、あの使い古されたフレーズ「かつて我が国はアジア諸国を植民地支配と侵略しました。すいませんでした」をやったらウケなかった。いまのロシアからだけではなく、当時のアジア諸国からも「これが噂の欧米のポチか。なんとも哀れな・・・・。」と軽蔑されたことだろう。

村山がマレーシアに行った際も、マハティール首相に十八番の「日本は過去、アジアの国々を侵略、植民地支配して塗炭の苦しみを与えました」をやって、喜ぶかと思ったら「植民地支配したのはアメリカ、イギリス、オランダ、フランスです。日本は欧米の侵略行為という、重い鉄のカーペットを剥がしてくれたのです」とか説教されて返す言葉もなかった。生ける日本の恥、だ。

誰かが書いた紙を読むだけ、な「リーダー」に率いられた国はどうなるか。言葉が軽すぎてふわふわした「リーダー」が国の代表を続ければどうなるか。

例えば、明日は「長崎原爆の日」だが、多くの日本の若者は、いや、あるいはしょうもない大人でも「なんかあったの?」が巷に溢れる。ちょっと勉強したつもりの阿呆も「日本が天皇制でアジアを侵略したから、原爆で米に懲らしめられたのがあの戦争」だと堂々と言う。朝日新聞を読んで、NHKをみて育った親世代や日教組の「教育の成果」を目の当たりにすると、本当の意味で「国が亡ぶ」とはこういうことかと、ぞっとする。

十数年前から、この国の子供らはタトゥーを咎められると「表現の自由の侵害」と反論するようになった。暴走族は「集会の自由を侵害された」という理屈を言うようになった。左巻きの入れ知恵によるものだが、これらに手をこまねいていると、いまは不法滞在の外国人が「外国人差別は許さない」としてのさばるようになった。勝手に密入国してきて「日本は生き辛い。ちゃんと我々の面倒をみよ」と開き直ってもよい国になった。

日本の政治家が日本国民を優先せず、外国人に生活保護を与えましょう、として当選する国になった。慌てた日本人有権者が投票しても、もう、遅いし足らない。選挙のたびにわけのわからんのがバッジをつけて、わけのわからんことをしながら公金を得ることを止められない。真面目に働いて納税する日本人からはたっぷり取り、各種負担金も重くして貧困に陥らせてから、よくわからん外国人には補助金に助成金に一時金に控除に免除にと大盤振る舞いして、これまでもこれからもどんどん増やす。米民主党の劣化コピーだ。

いま、我々の「リーダー」は米民主党の怪しげな爺さんに首根っこを掴まれてへらへらしているおっさんだ。安倍政権なら10回くらい政権が飛んでいると思しき「不祥事の数々」も、同じく米民主党の子飼いであるマスコミ大手はあまり叩かないから安泰だ。岩盤保守層がいなくなったら「自公維」もあるらしい。玉木のとこもある。巨大な連立政権与党が成れば、対するバラバラ野党は風前の灯火の連中か。

いずれにしても明るい未来が見えないが、今年は皇紀2683年、このくにが様々な国難を乗り越えてきたのも事実だ。高天原におられる神々はイザナミ、イザナギの二柱の神に

『このただよへる國を修理固め(つくりかため)成せ』と命じて徳と力を備えた「天の沼矛(あめのぬぼこ)」を授けて託した。これで海をかき混ぜると島が生まれる。

年内に解散はできないだろうが、それでも、次の機会には一人でも多くの有権者が危機意識、参加意識を持ち、民主主義の「天の沼矛」である「投票」にて政界をかき混ぜたい。なにか生まれるかもしれない。また、その際、無駄なゴミを取り除いて捨てる、ことも失念しないよう気をつけたい。よくみると、思ったよりたくさん浮かんでいるはずだ。


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