忘憂之物

いまだ!5二銀!

ほんと、久しぶりに妻と映画デートした。観たのは「第9地区」と「シャッターアイランド」だ。「あいりん地区がシャッター通り」ではない。「はぶて師匠」をなぜだか「将棋のプロ」だと認識していた妻は「どっちも長くて退屈だった」と最悪の評価だった。妻はエイリアンよりもディカプリオよりも、店員さんの目を盗んで持ち込んだ駄菓子に夢中なのである。途中、何度も「飴玉専用財布」を開けたり閉めたりしていた。

「ネズミの映画は3コのやつやしなー」

文句ばかりである。ちなみに「ネズミの映画」とは「Gフォース」であり「3コのやつ」とは「3D」のことである(2Dは2コのやつ)。ああ、もう。

妻はあの「3Dメガネ」がダメなのである。鼻と耳が痛すぎてダメだというのである。だから、ネットで「妻用の3Dメガネ」を探そうと思ったら、なんかロボコップみたいなやつが2万円くらいであったけれども、ちょっと高いし、なんだかなーであることから、もう、ティッシュでも詰めて見てもらうことにしたのである。

夜は晩酌しながら倅の将棋の相手をした。最近、将棋を覚えて相手募集中とのことだ。が、信じられん弱さに仕上がっていた。私が「魔人ブウ」だとすれば、倅はもう「タロサ」である。2枚落ちで相手をしたが、それでも話にならん。そして、そこになんと、妻が夕食の準備を止めてまで参戦してきた。こちらは「夕飯ができるまで」の時間潰しだというのにである。完全に本末転倒である。

そして、もちろん、妻は将棋など知らない。「駒の動かし方」などという作られたルールに妻が縛られるはずもない。つまり、妻の「歩」はこちらの陣営を楽々超えて飛んでくる。その際「歩の声」は「ほー!ほー!」である。「歩(ふ)」を「ほ」と読む妻は、こちらの如何なる防御も問題としないのである。また、明らかにこちら側の陣営とは駒の性能が違う。非常に高性能だ(王様はバリアを張る)。そして、ある意味、妻将棋はアクション的要素満載であるのだ。将棋盤の下から「桂馬」が王を狙う。こちらの「飛車」を手で奪う。駒をちゃんと並べない。「銀」は何かを撃ってくる。「角」は心優しいなど、従来の将棋の常識が通じない。倅には「これが社会だ」と教える他なかった。世の中とは理不尽と不条理で作られている。思い通りになることなどないのだ(妻は私が思い通りにさせてあげる)。

仕方が無く、我ら家族は夕飯も喰わず「※ペコ回り」をした。(※地域によって、ひょこまわし・金転がし・回り将棋などという。関西では「歩」のことを「ぺこ」と呼ぶことから、このペコ回りとなる)私と倅は「早く負けてカレーを喰いたい」ということを視線だけで確認し合ったのである。お陰で酒の肴のサバは焦げたのである。あんまりである。

ルールも地域によって少し変わるらしい。基本的には「金」を4枚振って「出た目」に応じて将棋盤の端を回るだけという遊びなのだが、これが角(かど)に止まると「出世」するわけだ。「歩」から「香車」に、あとは「桂馬」→「銀」→「金(銀が裏返る)」→「角」→「飛車」→「王」(※我が家ルール)と出世する。最初に「王様」になったら勝ちというルールだ。

また、途中、追い抜かれるようなことがあれば「格落ち」する。先ほどとは逆パターンで下がっていくのだ(※我が家ルール?)。つまり、私と倅は妻を追い抜くと、いつまでもカレーが喰えないという憂い目に遭う。だから、ひたすら「妻を抜かないように」配慮しながらゲームを進めるのであった。もう、なんというか「妻回り」である。

振った「金」が将棋盤から出ると目は「ゼロ」となるから、私と倅は適当に盤からこぼれるように調整する。早速にも私が脱落する。抜かれたのである。「歩」のまま抜かれたら「即死」というルールだ(※我が家ルール)。あとはずっと「見てるだけ」の時間が過ぎる。空腹のまま、である。私は何も悪いことしていないのに、である。


ま、我が家の「ペコ回り」は20分ほどで妻がめでたく「王様」になって終了したのだが、やはり「本将棋」と違って退屈な遊びだ。実際、妻には「金」を飛ばして出世させた。ま、でも、本気で喜んでいるからよかった。カレーも喰えたし。

ところで、現政権の幹事長様は囲碁がお得意だそうだ。私は碁を打たないが興味はある。ヒマだし覚えてみようかと思ってもいる。しかし、その周辺は「ペコ回りレベル」で日本の政治を回そうとしているから、本将棋をしている相手からすれば「?」となる。くるくる回って「出世したいだけ」という連中は、やはり、後ろから抜かれたら死ぬのだろうか。


http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20100412-00000559-san-pol
<鳩山首相、内閣支持率低迷も「改革の方向、絶対間違っていない」>

渡米する前の友愛脱税だが、なんともまあ、である。支持率低迷の原因は「国民がちゃんと見ていない」とのことだ。オバマが首脳会談してくれないのも、友愛が足らんだけとでも言えばどうか。普天間の問題も「絶対間違っていない」と言い切るべきだ。


<鳩山由紀夫首相は12日午前、内閣支持率が低迷していることについて「改革の方向は絶対間違っていない。これは自信がある。ただ、政治とカネの問題に隠れて、必ずしも改革が大変大胆に行われていることが見えきっていない」と述べた>


んで、首脳会談蹴られて、合コンレベルで「隣の席で話せる!」とのことでアメリカ行った結果はこうだ。

http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20100413-OYT1T00604.htm
<普天間5月決着、米大統領に協力求める…首相>

<首相は記者団に「5月末までに決着する。その思いのもとに努力する。それぞれの立場で移設先をしっかり決めていく」と強調し、「大統領の立場で、関心を持って見ていただけると思う」との期待感を示した>

わずか10分ほど話しただけで「思う」のは勝手だが、相手が何と言ったかは<大統領の発言については「申し上げるべきではない」と明らかにしなかった>では話にならん。同じ読売新聞には、昨年の12月15日、首相官邸を訪れたルース駐日大使に「最終的には現行案を落とし所にする」という「密約」を交わしていたという報道もあった。こんな無知と無策、そこに虚言癖ではもはや誰も相手にしまい。普天間が継続使用になるのは民主党、鳩山の所為だと歴史が刻むだけだ。日本の国益が大きく損なわれ、国際社会から信頼を失い、日本の有権者とやらは、あんな政権を生んでしまったから外国人参政権も議論されるのだと認識されるかもしれない。これは悪い冗談だが、新聞も週刊誌も読まない、テレビも何しゃべってるのかわからない外国人に投票させた方がマシかもしれない。

また、こんな迷走政権に釣られて、元々レベルが低いメディアも引き回されている。先ずは変態だ。

http://mainichi.jp/select/seiji/news/20100413ddm005010064000c.html
<亀井・国民新党代表:内閣に拓さん? 普天間問題など電話で懇願>

<「拓さん、内閣参与になって普天間と北朝鮮を仕切ってくれんかな。鳩山(由紀夫首相)と小沢(一郎民主党幹事長)には話つけたから」。国民新党の亀井静香代表(73)が1カ月ほど前、自民党時代に親交があった山崎拓前自民党副総裁(73)に電話で懇願した>


んで、これが嘘だったと亀井さんが怒ってる。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20100413-00000527-san-pol
<亀井氏「山崎氏にお願いしていない」 毎日新聞報道を否定>

<国民新党代表の亀井静香郵政改革・金融相は13日午前の記者会見で、自身が1カ月ほど前に電話で山崎拓元自民党副総裁に内閣参与に就任して米軍普天間飛行場の移設問題を仕切るよう懇願したとの毎日新聞の報道について、「空想か妄想か知らんけれど、ガセ以下の記事だ」と真っ向から否定した>

相変わらず「言った言わない」のおっさんだ。バカバカしい。毎日の報道についてなら空想でも妄想でもなく変態なだけだ。昨年、衆院選前に小沢から亀井さんを通じて「民主党入り」の打診があって断ったそうだが、もはや現段階の自民党にも「いらない人間」をどうしようが勝手にすればよろしい。誰も興味ない。

それより笑ったのが朝日だ。さすがである。

http://www.asahi.com/politics/update/0413/TKY201004130346.html
<普天間「大統領は大統領の立場で関心」13日の鳩山首相>

阿呆臭くてもう、ね。

<――県外移設についてはおっしゃったか。

「私が申し上げたのは、沖縄の負担というものを軽減するということ。それがある意味で日米同盟というものを持続的に撤回(ママ)させていく、発展させていくためにも必要なことだということは申し上げました」 >

もちろん、この部分だ。

<それがある意味で日米同盟というものを持続的に撤回(ママ)させていく>

ちなみに産経は「翻訳」して「展開」と表記している。無論、いくら鳩山が寝ていても「展開」と言いたかったのだろう。朝日は書きたいことを言われたら「聞き直す」という作業をしない。「総理、展開ですよね?」と問い直せば済む話だが、これを「原文ママ」としたい理由が朝日には馬に喰わせるほどあるのだろう。この記者は記者としては終わっているが、朝日の中では評価されるはずだ。臨時ボーナスがあるかもしれん。

もちろん、これを自民党政権時代の総理大臣が言ったとなれば話は別で、時の内閣は総辞職するまで叩かれる。こうしていつまでたっても売国政治屋も反日マスコミも、レベルの低い「ペコ回り」を繰り返すのだろう。それを見て喜ぶ有権者、それしか知らない有権者は「誰が誰に抜かれたか」とか「誰が銀になって、誰が歩に下がったのか」しかわからない。

ところで、将棋には「岡目八目」という言葉があって、これは対局している者より客観性をもって全体を見ているギャラリーのほうが「良い手が浮かぶ」という意味だ。「八目」だから「8手先まで読めたりする」ということだろう。

だから民主主義は機能するということにされるのだが、この「民」であるギャラリーが「王様って横に動けるの?」というレベルになれば関係ない。大人が指すのは本将棋、ペコ回りは子供の時だけ面白いのだが、興味ないとか難しいでペコ回りばかりの大人が増えた。

政権与党の幹事長は「歩のない将棋は負け将棋」とばかり、たくさんの「歩」で守りを固める。飛車は陣地を飛び越えて前線に配備される。いわゆる「高飛車」だ。そして検察が相手になれば「金底の歩は岩より固し」とばかり、タダでは取らせないぞとかっちり固めてくる。

総理が辞めるか幹事長が辞めるかと、国民から「王手飛車取り」をかけられても動じない。また、今思い出したが、将棋ではよく「王手飛車取りをかけたほうが負ける」とも言われる。なんとも恐ろしいことだが、よくよく考えるに、あの恥ずかしい63歳児が「飛車」なわけもあるまいと気づく。

そしてまさに「王手は追う手」である。無理な王手は続かない。二の矢三の矢を放たねば勝てない。支持率ベタベタで「雪隠詰め」濃厚の現政権だが、詰められているのは「玉」ではなく、ただの「歩」ならぬ「鳩」だったりする。代わりはいる。

それより「遠見の角に好手あり」と、最後の一手まであきらめず局面を見ていたい。「投了」するのは岩手の「玉」か日本国民か。くれぐれも「将棋盤をひっくり返されないよう」気をつけたい。
名前:
コメント:

※文字化け等の原因になりますので顔文字の投稿はお控えください。

コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

 

※ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

  • Xでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

最近の「過去記事」カテゴリーもっと見る

最近の記事
バックナンバー
人気記事