2年ほど前。
心臓を患っていた母親がぶっ倒れたと知らせが入る。電話では「もう危ない」ということだったので、とるものもとりあえず、病院に駆けつけた。
緊急手術のあと、意識の無い母親のベッドの横で、妹などと今後のことを話しつつ、静かに覚悟を決めていた。来るべき時が来たという感じか。幼少のころの思い出なんかを話し合って懐かしんだりもした。
が、
なんとまあ、術後の経過もすこぶる良く、メキメキと生気を取り戻すオカンであった。お蔭さまで、現在では「おい、焼肉が喰いたいのだが?」と催促するほど生命エネルギーに満ちている。自らを「ゾンビオカン」と名づけ、美空ひばりを熱唱するオカンは、最近では「死ぬまで死なん」とよくわからないモチベーションを高めている始末。
まあ、それでも、ホントに危なかったのは事実だ。ここからの人生は「おつり」だと笑うオカンの言うことも大袈裟ではないのだろう。そして、以前もこの日記に書いたし、話も前後するのだが、あれは私が「オカンはどうにか一命を取り留めた」と社長に報告しに行ったときのことだった。
私は、
「どうも、ご心配おかけしまして・・・なんとか無事に・・・」
などという紋切り型の報告をしたのだったが・・・
社長:「それで、よかったというのはどうかな?」
と、まるで「ぬか喜びするな」と訓示(笑)のネタにするのであった。つまり、なんと、母親が「一命を取り留めたこと」について安堵する長男に対し、
「それでよかったと判断するのは浅薄」
とでもいうべき「ダメ出し」をするのであった。私は呆気に取られた。
そこは「よかったなぁ!」で十分ではないのか?そして、「お母さんに心配かけないように、もっと頑張らないとな!あはは!♪」という安モンのセリフで十分であろう。
「2」へ
■2008/07/09 (水) ガチコメ的「金とか立場よりも人心だよNE!」2
それを、この御仁は、いかにも、「俺って厳しいこと言うなぁ・・・ぽっ」もしくは「俺って物事の先を正当に見通しているなぁ・・・ふふ♪」という表情を浮かべながら、こう続けるのだった。
社長:「寝たきりとかになって、面倒みるとなったら大変や。甘く考えたらアカン。今は助かって喜んでるけれども、何年か先、もっと苦労して困ることになる場合もある。簡単に考えて、今だけを考えて喜んでたら、あとに後悔するかもしれん。常に先のことを考えて・・・やな、経営の勉強と一緒やな。いっきょいちるう(※ママ。恐らく一喜一憂のこと)してるようじゃ、経営者としては甘いんや。それに・・・」
もちろん、私がそこで、だ。
『貴様、それはどういう意味だ?人の親が死んだほうが良いというつもりか?経営云々以前に、貴様は何か人間として大切なものが欠損している可能性がある。今からそれを教えてやるから覚悟しろ。あとに後悔するだぁ?上等だ。貴様のその薄汚いプライドからの、浅薄な人格から発せられる驕り高ぶった警句のお礼に、後悔するということを、私がたっぷりと時間をかけて、手間ひまかけて教えてやる。』
と言ってもおかしくはない。しかし、だ。
それも詮無い話ではないか。
私がどうこうせんでも、もっと違うところから、もっと違う形で思い知ることになるだろうし、放っておいてよいのだ。最初はびっくりしたが、よくよく考えると、今ではもう、笑えるのだよ。こんなんで「良いこと言ったつもり」になっている御仁を憐れんでしまうほど優しくなれるのだよ。うふふ♪
-
でも、このうすら間抜けな発言が、だ。
当事者である「オカン」や、それを支えてくれている「妹」の耳に直接入るとどうか。その想像しうる損害は、とても優しくなれるほどではないのである。あくまでも「個人的」に、あくまでも「密室」だったから、私も「私の器量の問題」として捉え、このクソ阿呆を笑って見過ごすだけで自己完結できるのである。
「3」へ
■2008/07/09 (水) ガチコメ的「金とか立場よりも人心だよNE!」3
http://sankei.jp.msn.com/politics/policy/080709/plc0807091442015-n1.htm
<加藤氏「拉致被害者を北朝鮮に返すべきだった」と発言 家族会・救う会が抗議声明>
つまり、これはもうアウトなのだ。
仮に、私が「当事者」ならば、拉致被害者家族の方々のように、粛々と抗議声明を出せるだろうかと思うに、若干の不安は禁じ得ない。もう、なにをするかわからないと思う。
<加藤氏は7日夜のBS番組で、小泉純一郎首相(当時)が訪朝した平成14年秋、拉致被害者5人が帰国した際、政府が5人を北朝鮮に返さないことを決めたことを「当時官房副長官だった安倍晋三前首相を中心に(拉致被害者を)返すべきでないと決めたことが日朝間で拉致問題を打開できない理由だ。返していれば『じゃあまた来てください』と何度も何度も交流していたと思う。そこが外交感覚の差だ」などと発言。>
こんな腐れ外道に「外交感覚」などという理屈をもって語られる内容ではない。こんな呆けたような「変態の友達」にどうこう言って欲しくもない。
この「抗議声明」は至極真っ当である。
<「家族会」と「救う会」の抗議声明では「5人が北朝鮮に戻されていれば『自分の意思で戻った』と言わされたあげく『拉致問題は解決済み』という北朝鮮の主張に利用されたであろうことは少しでも外交感覚のある人には明らかだ」と指摘。「不見識極まりない発言だ。加藤氏の精神構造を強く疑わざるを得ない」と批判した。>
で、この「精神構造」というか「利権構造」を疑われている阿呆は、さっそくにも自分の「オフィシャルサイト」で言い訳に窮している。微力ながら、私も抗議メールは送ったしな。
「4」へ
■2008/07/09 (水) ガチコメ的「金とか立場よりも人心だよNE!」4
http://www.katokoichi.org/
<加藤紘一・オフィシャルサイト>
どんな「言い分」があるものかと覗いてみると―――――
まさに「焼け石に水」・・いや、「火に油か」。
<7月7日、BS11で放送された「西川のりおの言語道断」での発言について
7月7日、BS11で放送された「西川のりおの言語道断」の中での私の発言の一部分だけが、時事通信の記事として配信され、多くの皆さんが違和感を抱いたり、怒りを感じたり、悲しんだりしておられるようです。
記事だけを見ると、唐突に「拉致被害者を北朝鮮に戻すべきだった」と述べたように受取られますが、是非、前後の文脈を知っていただいた上で、趣旨をご判断いただければと思います。
拉致被害者の方々には一時も早く戻ってきていただきたいのは当然ですし、ご家族の方々のお気持ちを察すると言葉を失います。また、拉致という犯罪で、日本人の人生を奪った北朝鮮にも強い怒りを感じます。
その上で、一時も早い解決を願い、2002年の政府の対応が、安倍官房副長官(当時)の主張によるものではなく、福田官房長官(当時)の主張する内容であれば、小泉首相(当時)の行った歴史的な会談がその後も大きく展開し、かつ拉致問題ももっと大きな進展を見せていたはずだという趣旨を述べたものです。
その中で、「約束を守るべきだった」といいましたが、その真意は2つです。
拉致という犯罪を犯した北朝鮮から、「日本は約束を守らなかった」などといわれてはならない。日本人の誇りを大切にすべきである。
北朝鮮が拉致を認めて謝罪したあの時、北朝鮮はアメリカの攻撃を恐れていた。だからこそ、一気呵成に交渉を進めて、拉致問題の全面解決を図るべきだった。しかるに、北朝鮮に「日本は約束を破った」という不信感と口実を与え、その後の交渉が途絶える一因を作ったと考える。
という点です。>
「5」へ
■2008/07/09 (水) ガチコメ的「金とか立場よりも人心だよNE!」5
読めば読むほど「心が腐る」が、それに「前後の文脈」だぁ?
すまんが、私は動画を見てから言っとるんだがな?
http://jp.youtube.com/watch?v=Xds6B9bufQ4
ならば他の人も、もちろん、拉致被害者家族の方々も、字面だけみて誤解してるとでもいうのか?どこまで薄汚いんだ?媚びるような真似せんでもよろしい。メディアでの発言はすべからく「北朝鮮」に向けて発信しておるのだろう。どうせ、貴様なんぞ、ちゃんとした国民には支持されんのだ。もっと、堂々と将軍様を喜ばせる発言をすればどうか。
-
「デリカシーがない」では済まされない無神経な発言も、明かなる「スタンス」をもった外道発言も、「人心」を欠損している状態である。経営者である前に、政治家である前に、いや、日本人である前に、朝鮮人である前に、だ。
人としてどうか。
これを問いたいものだ。
“無知なる者が富を得ると人格が崩壊する”
さてと――――
この「ユダヤの諺」を拡大コピーして社長のバカでかい部屋に貼っておこう。
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