帰宅するとまず「りーちゃん&むーちゃん」がお出迎えしてくれる。妻によればエレベーターから降りたところくらいでもう、そわそわし始めるという。足音でわかるのだろう。犬の耳は人間の6倍ほど聞こえるという。鼻ほどではないが、それはそれでなかなかすごい。
そして、りーちゃんを抱っこして、むーちゃんの頭を撫でたら、妻を抱っこする。倅はリビングで「おかえりー」と愛想なく言うだけだ。「FF」の新作を予約してやったのに、である。全然かわいくない。だから私が先にクリアすることにする。ふん。
ンで、なぜだか「りーちゃん」の元気がない。持病の腰痛が出たのか、単に寒くなったからだけなのかと心配になる。あまりに心配になるから「マーボー豆腐」も喰えない(今日の晩御飯はマーボー豆腐)のである。私のその様子をみて、妻がにやりと言う。
「りーちゃん、元気ないやろ?」
妻は私に「何かを教えるとき」は常に自信満々である。ちょっと威張りながら教えてくる。ときには、どーでもいいことを「クイズ方式」にまでする始末である。だからいつも私は悔し紛れに「興味のないふり」をしながら聞くのだが、しかし、まさに足元で丸まってスネている「りーちゃん」をみるに、そんな「夫婦間のパワーバランス」はどーでもいいのである。教えてくれ。病院には連れて行ったんだろうな?
聞けば病気ではないらしい。ひとまず安心だが、現実に元気がない。ならばいったいなぜなのかと問うと、今日の留守番での出来事だ。
「りーちゃん」は留守番のとき「無駄吠え防止」の首輪をつける。「むーちゃん」は基本的に吠えないのだが、「りーちゃん」は寂しくなると「きゅーんきゅーん」と“啼く”のである。だから「音に反応するセンサー」がついた首輪をされる。吠えるとぶしゅっと「柑橘系の匂い」が出る。倅がその機能を疑って、首輪に向かって「わっ!」とやったら、当たり前に「ぶしゅ」とされていた。阿呆である。
「2」である
■2009/11/18 (水) おめえ、目が良過ぎるんだ。2
ともかく、その柑橘の香り、人間は「あ、良い匂い♪」となるのだが、この匂いが犬にはたまらないらしい。とても嫌な匂いであるらしいのだ。もちろん、「りーちゃん」は倅よりも賢いので、この仕組みを理解している。だから初めて装備させられた時以来、ぶしゅっと出たことはなかった。しかし、である。
今日は妻も倅も帰りが遅かったというのである。いつもより2時間ほど遅くなったらしい。こんなとき「むーちゃん」は知らん顔して寝ているが、寂しがり屋の「りーちゃん」はそうはいくまい。寒いし寂しいし、そらもう、玄関に向いて「きゅー」と吠えたいのを我慢しながら、妻か倅が帰ってくるのを心待ちにしていたわけだ。もし、何かの間違いで私が帰ってくれば確実に「嬉ション」するほどだったはずだ。
もはや留守番の限界、寂しさMAXのそのとき、玄関から人の気配がしたわけだ。それも「おかあさん」が戻ったとわかるや、つい、やってしまったのだという。
「きゅー!!!(おかあさんや!!)」
ぶしゅ
哀れ、りーちゃんは「ぶしゅ」の餌食に・・・嗚呼ぁ・・・つまり、それで元気がないわけだ。明らかにブルーになっている。効きすぎる鼻の悲劇である。
しかしながら、犬の鼻は人間の数千倍の機能を持つと言われる。種類にもよるが、それ以上の高性能もいるという。すなわち、この「ぶしゅ」っとなるモノは、その「武器」を逆手に取った「躾アイテム」なわけだ。何とも皮肉な話である。
そういえば「猫に鈴」もそうだ。
猫といえば視力が優れていることは知られているが、その実、耳も良い。人間が聞き分けられる2万ヘルツの3倍、つまり6万ヘルツまで聞き分ける。これは犬の2倍らしい。たしかにその高性能な耳で小動物などの動きを察知し、キラリと光る眼で追えば、ネズミは降参するほかない。
が、しかし、そこに『鈴』をつけられるわけだ。少し動いても「ちりん」となる鈴に猫は参ったするのである。ある意味、これも『効きすぎる』ゆえの弊害だ。長所が短所に、最高の武器がそのまま弱点となっている。
そういえば天津飯も孫悟空に「太陽拳」とかやられていた。おめえ、目が良すぎるんだ。
「3」へ
■2009/11/18 (水) おめえ、目が良過ぎるんだ。3
-
ならば人間は何かと考えてみた。人間の最高の武器とは何かと。
虹の会長の武器は日本拳法だし、私の武器はガチコメバスターだが、あくまでも普通の人間ならば、やはり「脳」だろう。脳みそだ。
大きさはチンパンジーの3倍。赤子のころから数十億の細胞を発達させ、どんどんと無数にネットワークを張り巡らせる。それでも人間の寿命では「脳を使いきれず」に死ぬと言われるほど無限の可能性を秘めた『人間の脳』は、やはり、霊長類最強の「武器」に違いない。
とくに人間の脳は左脳と右脳が明確な役割分担を行い、各セクションにおいて凄まじい量の情報処理を信じられない速度で行い、瞬時に判断、命令を下し続けている。その潜在能力はスパコンも裸足で逃げ出すほどであろう。というか、それ作ったの脳だし。
中でも「前頭葉」という部分は、新しいことを考えたり、その計画を立てたりする重要な機関である。ベトナム戦争で前頭葉に傷を負った兵士が、その後、理論の組み立てがめちゃめちゃになり、何をするのか、なぜするのか、どうやってするのか、などがわからなくなったという話を何かで読んだことがある。どちらかと言えば、脳の脳らしい仕事をするところといえる。人間はこれに「言語」というものを用いて、数千年も文明なんかを繋いできたのである。「閃き」や「予測」から「計画」や「順序」を組み立て実現させる。つまり、「考える」という作業の元であろう。いやはや、すごいぞ「前頭葉」。
ということでさて、ここまで書いたこの“ちょっと長い前ふり”が、いったい何の話につながるのかとわかったそこのあなた、あなたの前頭葉はよく働いていますと言う今日この頃、はい、あなたの考えた通り、民主党の話です。ぽっぽぽぉ~前頭葉、起きてますかぁぁ???
「4」へ
■2009/11/18 (水) おめえ、目が良過ぎるんだ。4
http://www.jiji.com/jc/c?g=pol_30&k=2009111800980
<「北方領土で日ロ会談」を撤回=言葉の軽さ浮き彫りに-鳩山首相>
いやぁ、詐欺師顔負けのマニュフェストといい、ブレブレバラバラ普天間といい、ほんっと、どうしようもないですな。心の底から民主支持者には同情する。哀れです。
<首相は会談では「北方四島の択捉島なり国後島で、ロシアのメドベージェフ大統領と会談できれば、それは一つの考え方だ」と言及。しかし、記者団には「大統領とそういうところで議論できたら、問題解決に向けて大きく展開するんじゃないかという思いで申し上げた」と、あくまで意気込みを語ったものだと釈明した。>
もう、恵まれた家庭に育ちながらブルネイにでも永住してもらいたい。どうせ「意気込み」を語るならば、虹の会の最終兵器「ひろっちゃん」のように「北方領土に米軍基地つくれ」くらい言わんかい。意気込みか中込か知らんが、友愛が足らんのと違いますか。
しかしながら、本当に「考えた形跡」がない。思いついたことが延髄で折り返して口から出ている感じだ。つまり、政治家としては、こんなのとっくに終わっている。売国テレビが擁護するから持ち堪えてはいるが、そのツケは膨大に膨らんで日本国民全員に降り注ぐことになる。そうなれば右も左も、自民も民主もないのである。報道ステーションではないが、出るのは「はぁ~~っ」と溜息ばかりだ。はぁ~~っぁっ!!
とくに外交はズタボロだ。岡田外相が辞職願をしたためているらしいが、そういう問題でもない。あくまでも「国と国」の話であり、その責任が民主党にとれるはずもない。故人献金や裏金で「辞めればいいんでしょ」では済まない。国際外交は「そのあと」も続くのだ。これほどの無計画&無責任、国際社会は呆れかえっているだろう。信頼を回復するためには、相当な労力と時間を要するはずだ。そりゃオバマも「支那メイン」で動くはずだ。
「5」へ
■2009/11/18 (水) おめえ、目が良過ぎるんだ。5
いずれにせよ、さすがに阿呆過ぎて庇いきれなくなったマスコミに切られたらお仕舞いだ。ンで、次は管か。もはや悪夢でしかないが、とりあえず、過去、自民党内で「麻生降ろし」が沸き起こったときの鳩山総理の『お言葉』を載せておく。
鳩山由紀夫:「首とか表紙をすげ替える発想自体、自民党がここまで来てしまったのかと思う」
辻本清美が過去の「疑惑の総合商社」という悪罵を鈴木宗雄に謝罪した。過去の自分の発言を記憶しているあたり、鳩山よりは「海馬」(記憶を司る脳の機関)が活動しているということか。いや、ちゃんと脳が活動していれば、日本人の税金で日本を売りながら飯が喰えるわけもないか。「恥ずかしい」と感じるのも脳が活性化していなければならない。これはイメージのためだけに空気を読んだに過ぎんパフォーマンスと知れている。つまり、あんま前頭葉が動いてない(笑)。
ところで、脳科学の世界では「こころ」というものも脳の働きだと断定している。人格や感情、価値観や意識なども「こころ」などではなく「脳波」だという。私が「りーちゃん」をみて「きゃーかわいい♪」と思うのも、笑う妻を見て幸せを感じるのも、ンなものは所詮が「電気信号の交信」だと言われれば、ちょっと詮無い話だ。だから私は人間に「こころ」はあると信じることにする。
政権与党となった民主党は先ず、前頭葉を使って計画を具現化すべきだ。そして、万が一、そこに「こころ」が存ずるならば総辞職するはずだ。
最近の「過去記事」カテゴリーもっと見る
最近の記事
カテゴリー
バックナンバー
人気記事