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北核実験 強化型爆弾使用か 米射程に現実味 「小型・軽量化」

2013年02月13日 | 過去記事


北核実験 強化型爆弾使用か 米射程に現実味 「小型・軽量化」

<北朝鮮が12日、核実験で「小型・軽量化」に成功したと強調したことで、日本政府は「核分裂強化(ブースト)型」爆弾を使用したとの見方を強めている。爆弾小型化の「核心技術」がブースト型だからだ。昨年12月に北朝鮮が発射した長距離弾道ミサイルは重量500キロ程度の弾頭を1万キロ以上飛ばす能力があり、500キロ程度までの小型化に成功すれば、米本土を射程に収める核ミサイル保有も現実味を帯びる。

 今回の核実験は(1)プルトニウム型(2)ウラン型(3)2種類同時-の可能性が指摘されている。北朝鮮は過去2回の実験でプルトニウム型を使用しており、今回も性能を向上させた同型だったとの見方がある。

 逆に「初のウラン型の可能性も考えられる」(政府高官)との分析もある。2009年にプルトニウムの全量兵器化を表明後、ウラン濃縮活動を加速させたとみられるからだ。

 2種類の同時実験との見方は少ないが、いずれの型かの特定は難しい。核実験場には坑道が掘られ、放出されるキセノンなどの放射性希ガスは漏れにくい。

 現地で観測すればキセノンの同位体の差で判別は可能だが、過去2回の実験時には航空自衛隊のT4練習機の集塵(しゅうじん)装置でキセノンを収集できなかった。09年の実験の際には、米軍のWC135偵察機がキセノンを収集したとされる。

 ただ今回、両型の特定以上に注目されているのはブースト型と呼ばれる新たな「爆弾」の導入だ。プルトニウム型にもウラン型にも適用できる。日本エネルギー経済研究所の黒木昭弘常務理事によると、北朝鮮は06年の最初の実験で5トン程度の爆弾の起爆に成功。黒木氏は「今回はブースト型を使い、1トン以下までの小型化に近づいたのではないか」と指摘している>




アメリカ白人の平均年齢は42歳らしい。少子高齢化は日本だけの話でもなくて、アメリカ国内における白人女性一人あたりは1.7人しか子供を産まない(2009年)。比して黒人とヒスパニックは3.0人以上。平均年齢は26歳。それにアメリカの宿痾である「元祖・格差社会」があった。移民やら不法入国のヒスパニック系は現実路線で人生を謳歌する才能もある。「金持ちにならなくていい。食べていける仕事があれば文句ない。それより子供をたくさん産んで、家族みんなで楽しくハッピーに」という健全な精神が連綿と続いた。つまり、白色人種と有色人種では「生きる」とか「増える」で勝負にならない。

通常、女性一人あたりとしては「2.1人」産まないと人口が減って行く計算になる。2000年から白人のシェアは3割弱。また、アメリカは昨年から戦後のベビーブーム生まれが引退し始めている。その数はざっと7千7百万人。この8割以上が白人だというから、アメリカの労働人口から白人がごっそりいなくなる。そしてアメリカは世界に冠する「貯蓄嫌い」。すると、この8割以上の白人らは政府に依存する。もう税金をくれない代わり、当然の権利だとして年金や医療で金を持っていく。

アメリカはますます貧乏になるが、困るのは白人だけになる。黒人やヒスパニックは差別されていたし、元々からして貧乏にも強い。戦争して経済を立て直すにも、いまの時代は相手がテロリストになる。金も人も使うばかりで損ばかり。テロに勝っても賠償金はとれない。世界中から嫌われるから軍事費も馬鹿にならない、というか、賄えなくなってきた。ハンチントンなど、マトモな保守論客や戦略家、アメリカを愛する経済の専門家や政治家も「バカみたいな一極支配は止めとけ」と言い続けて来た根拠が可視化されつつある。

日本の新米保守は見ないふりだが、もう「強いアメリカ」「金持ちアメリカ」「大きいアメリカ」は過去のモノになってしばらく経つ。いま、この劣化コピーが尖閣諸島にイチャモンをつけ、その子分が3回目の核実験もした。実際の問題として、アメリカは何もできない。根本的な問題改善として「対米依存」は見直されるべきではある。だから安倍政権の支持率は下がらない。

朝日新聞やらは「その通り、だから中国なんですよ」と言いたいだろうが、もちろん、それも却下。支那は「アメリカになりそこねた」だけのことであって、それ以下でも以上でもない。いわば「できそこない」だ。それから、その子分はいろいろと50年とか100年遅れながら、必死で「悪の枢軸国」の座を渡すまいと頑張っている。涙ぐましいモノだ。

そもそもアメリカは1032回の核爆発を起こした。内の2回が広島と長崎だ。旧ソ連は715回。フランスは210回。支那もイギリスも45回。1945年、アメリカがニューメキシコの砂漠で人類初の核実験「トリニティ実験」をしてから、世界では2000回以上の核実験が行われてきた。ンなもん、北朝鮮とパキスタンを合わせても10回に満たない。パキスタンも1日2ドル以下で生活する国民がおよそ1億人。それでも金出して核実験をやった。理由はひとつだけ。「大国のエゴに振り回されないように」だ。

日本が大騒ぎするのは、先ず「核・原子力アレルギー」もある。しかし、本質は「日本の核武装」をより遠ざけるための布石である。北朝鮮がまた核実験、なんだとけしからん、が浸透すれば、日本で核武装論議はやれなくなる。反原発にも一役買う。狙いはそこだ。

核実験、いったい何が悪い?敵対する国が持っているなら自分の国も持ちましょう、は普通の考え方である。単純な「北朝鮮はダメ」は差別だ。北朝鮮が核実験してダメな理由はひとつだけ。日本に対して敵愾心を隠さず、あまつさえ拉致という戦争行為を仕掛けていることだ。それ以外に反対する理由はない。北の核武装が怖いなら先制攻撃で軍事施設を潰すか、日本も核武装して平壌に向けていればいい。ならば世界が少しだけ平和になる。

いまでは常識だが、日本の自主防衛力を殺ぐ「対米依存」はアメリカの戦略だった。いわゆる「リアシュアランス戦略」だ。マッカーサー憲法前文の嘘の通り、日本の周辺国には危険な国がある。でも心配せずともよろしい、軍事はアメリカに任せておけばよい、と安心させる戦略だった。日本人はこれに乗せられたのか利用したのか、とりあえず、最低限度の国防費でやってきた。金儲け、悪いことですか?と開き直って成長してきた。

いま、その反省はともかく、それよりも目の前にある現実が急がれる。日本のメディアは「これでアメリカ本土にも届く核弾頭ミサイルができるかも」と心配してから「日本も他人事ではありませんよね」とやる。逆だ。日本国土は全て射程内に入っている。朝日新聞は相変わらず「北朝鮮はノドンミサイルを保有」と書くが、これも現実ならば「実戦配備」と書く。つまり、いつでも撃てる。これは「核兵器による先制攻撃が可能」という意味だ。

支那はもっと向けている。アメリカが「射撃用レーダー照射はけしからん」と言ってくれたと安心している場合でもない。アメリカが支那に勝てるという保証はどこにもない。

やらねばならないこと、は限られる。もう国内の左巻きを相手にしている場合でもない。沖縄左翼も支那色を隠さなくなってきた。弱ったアメリカとも嫌いな韓国とも協力すべきはしなければならない。アジアやその他の国々「自由と繁栄の弧」を築き、世界に害なす独裁国家どもに具体的な手段を講じねばならない。すなわち、それをやろうとする安倍政権を支持せねばならない。有志は参加せねばならない。能動的に積極的に、だ。





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