忘憂之物

男はいかに丸くとも、角を持たねばならぬ
             渋沢栄一

笑顔の理由と必要性はあきのそら

2010年07月07日 | 過去記事
深夜番組なんかを見ていると、たまに「ほぉ~」と感心してしまうことがある。番組名などは一切覚えていないが、とある番組で「高野豆腐」にから揚げ粉をまぶして揚げると「鶏のから揚げになる」とやっていた。

「からあげ」といえば私、私といえば「からあげ」であり、また、からあげについての研究をまとめた論文も世界的に読まれているという夢を見るほどの私、最後の最後、何か言い残したいことは?と問われたら「あ、揚げてくれ・・からっと揚げてくれ・・」とでも言いそうなほどの「からあげ」ぶりであるのだが、無念ながらも、それは知らなかった。というか、私はからあげを揚げたことがなかった。今度、妻に作ってもらおうと思う。将来の役に立ちそうだ。ダイエット的な意味で、だ。

他にもいろいろあるが、その時は「ほうぉ~」と思ってもすぐに忘れてしまう。また、ともかく、普通にやるよりも「早く済む」ことも大事なポイントのようだ。「朝の支度が5分で出来る裏ワザ」みたいな番組もあった。妻が「ほへぇ~」とみているから嫌な予感がした私は「早く起きればいいやん」とツッコんだのだが、それはどうもダメだったようだ。「それができひんから、すごいんやんけ!」と叱られた。妻の得意技は「2度寝」である。

本人は「朝寝ぇ~~するぅ~だんちょね~」と八代亜紀的な言い訳もするが、それは単なる「2度寝」である。仕方がないから、倅はひとりで起きて、ひとりで用意して、ひとりでバナナとコーンフレークを食べて、ひとりで学校に行く。今時の子供である。稀に妻が起きているときもあるが、それはまさに「起きているだけ」なのである。テーブルに座って、目を半開きにしたまま、ゆっくりと揺れているだけだ。我妻は朝、弱いのである。

しかし、まあ、よく寝る。「家でDVDを観よう!」と言い出すのはだいたい妻だが、再生してすぐの「新作紹介」でだいたい寝る。本篇に辿り着けない。いつもソファとテーブルに詰まりながら寝る。中途半端に起こすと機嫌が悪くなって泣く。だから、私か倅が布団を敷いて運ぶ。そして次の日「(自分だけ)観ていない!」と怒るのである。

私も倅も妻を「怒らさないように」する。そして、妻も務めて「怒らないように」する。不機嫌にならぬよう、あれでも頑張っているのだw

それは我が家のルールでもある。暗黙の・・ではない。ちゃんと言葉で説明して、納得して行っている。だから妻が帰宅する時間、私が家にいれば必ず玄関まで迎えに行く。私は今の仕事、出かけるのが夕方になるから、妻が出かけるときも玄関まで送る。もちろん、私が出かけるときも同じだが、ベランダから手を振るのは止めさせた。「今から、この家にはお父さんがいませんよ」と周囲に知らせるのも、最近はどうも気が進まないからだ。

また、荷物があるときは階下から電話するように言ってある。私か倅が荷物を取りに行く。つまらない喧嘩なら、私から謝る。文句を言っている最中からもう、謝ることを考えているときすらある。しかし、私が夫権を発動しているときは、妻が謝ることになっている。これもルールだ。ちなみに、娘がいたときも同じだった。何をしていてもいいから、とにかく「明るく」していなさいと教えていた。家の中で難しい顔をしてよいのは男だけだ。

映画「火天の城」で大竹しのぶが言うセリフだ。

「おなごは家の日輪でございます。なにがあっても笑ろうておれと教えられました」

妻はその時「七輪?」と言っていたが、日輪とは太陽のことだ。男が女に惚れたとき「キミは僕の太陽だ!」とベタなことを言うし、太陽の女神という言い方もするし、なにより「天照大神」は太陽神であり、やはり、女性のカミだ。

暗い家の中を、ぱっと明るく照らす女性の笑顔はかなり重要である。太陽が無ければ草木も枯れ果てるように、家の中でも会社の中でも、女性がぶすっと愛想がないと周囲は枯れて腐るのだ。逆に女性がいつも笑っていてくれれば、それは「豊作」を約束するものである。家でも会社でも、だ。

もちろん、女性も天気と同じ、たまには雨も降らせる。しかし人も動物も、雨が降ったら止むまでじっとするもんだ。そして晴れ間が少し見えたらまた、お天道様に感謝して働くのである。天照大神が天岩戸にお隠れになった際、芸能のカミであるアメノウズメが踊り気を引いて、少し空いた岩戸の隙間から、今度は腕力の象徴、アメノタジカラオが引き開けたのと同じ、田んぼに力と書く「男」は、お天道様に感謝しながら働くことこそ歓びなのだ。だから私はたまに「吉本新喜劇」に妻を連れて行く。

妻がコロコロ笑うから、見終わった後の立ち飲み屋で、出演していた知り合いの舞台芸人に「ありがとう、たすかったわー」とメールもする。妻も倅が録画した吉本新喜劇を6回ほど観ている。ウトウトするからちょうどよいらしいが、いつも同じところで笑っている。残念ながら、私の知る芸人のギャグではない。つまり、許してやったらどうや↗↗では笑わない。残念だ。しかし、そう考えると「ごめんください!おはいりください!ありがとう!」で30年も妻を笑わせている、あのベテラン芸人さんは偉大である。


ともかく、男性は女性を笑わせることだ。女性はよく笑うようにすることだ。今も昔も男子は美人よりも「明るい子が好き」というし、女子は男前や格好いいよりも「面白い人が好き」が上位に来るのと同じだ。「すぐに機嫌が悪くなる」女の子は要注意、雨ばかり続けば、いつかは疲れる。もう、いいや、となる。いまさら晴れても土壌が腐ってしまうこともある。「女に気を使わせてばかり」の男の子も要注意だ。晴れているときにちゃんとしないと土が乾いて砂漠化する。そうなると草木が育つのは大変だ。困ることになる。


今朝、妻がテーブルで辛気臭い顔をしていた。さすがに倅の進学のことなどで心配しているようだ。それに金もかかる。子供ひとり、大学まで行かせるとなれば半端ない(笑)。

ここは私の出番だ。よし。

「ねえねえ、日本の大学進学率は50%切るんだってね。経済的な理由も多いらしいよ。でもね、外国人留学生、もちろん、その数は中国の留学生が抜きん出ているんだけど、国費留学生というのがいてね、月額15万8千円が先ず支給されるんだって。ンでね、国立大学法人や高等専門機構の授業料は無料、渡航費用まで支給されるし、医療費も予算内で支給されるんだってね、その予算はね、いまのところ、年間300億円以上、もちろん、私学も支給されるってよ、大学院レベルで月額6万5千円だってwwwwこれ、もちろん、支給だからね、中国人は返さなくていいの、日本の国が払うの、税金で。日本人の子供は奨学金もクソも、全部、貸与、卒業したら返せってさww・・・ンで、警察の通訳捜査官が中国人留学生を、万引きとかで捕まえるでしょ、そしたらね、俺様は国費留学生だぞ!って威張るんだってよ、なんでかと思ったら、お前らの国が金払ってまで来てくれという人間なんだぞってwww・・・・・お、面白い・・・でしょ・・?」



雨雲から怒りの雷が私を打った。妻は怒り心頭で「選挙に行く!」と言っている。うむ。女心とあき竹城。山の天気は変わりやすい。


2 コメント

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Unknown ()
2010-07-07 16:30:05
偉い!
座布団三枚!

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Unknown (久代千代太郎)
2010-07-08 13:42:54
>な さん


ンな、座布団ばっかりww
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