忘憂之物

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2週間以上眠れないのは鬱のサイン 足立区版ゲートキーパー手帳作成

2010年07月06日 | 過去記事
2週間以上眠れないのは鬱のサイン 足立区版ゲートキーパー手帳作成

東京23区でも自殺者数の多い足立区は、命を守る「門番」を養成するため、自殺の兆候を見つけ出すポイントなどをまとめた足立区版「ゲートキーパー手帳」を作成した。鬱(うつ)のサインを見分ける基準として「眠れない日2週間以上」などと明示しているほか、グラフなどを多用して分かりやすく編集しているのが特徴。職員や民生児童委員らが相談に訪れた区民と応対する際、活用してもらう方針だ。

足立区の自殺者数は23区ワースト1位となった平成10年の193人をピークに18年に161人、19年に152人、20年に166人となるなど常に上位に位置している。

 このため、区は20年10月から「こころといのちの相談支援事業」をスタートさせ、全庁的な自殺対策強化を打ち出した。対策の柱の一つが同年11月から始めた「ゲートキーパー」(命の門番)の養成だった。

 目的は、自殺の兆候をキャッチし、自殺を図る恐れのある人や自殺未遂者、遺族の悩みを聞き、ふさわしい相談機関を選択して紹介できる人材の育成。これまで区の管理職職員と税や福祉など区民の相談に携わる職員、民生児童委員、健康づくり推進員ら1000人以上を対象に研修をしてきた。

 ゲートキーパー手帳は研修のテキストで、従来は都が作成した手帳を受講者に配布、日常でも活用してもらってきた。しかし、都版手帳は文字が主体で、分かりづらいと不評だった。

 足立区版手帳は都版の文字を削り込み、替わりにグラフやフローチャートを多用。また、チェックリストをつくるなど使いやすさを工夫した。自殺の兆候を知るポイントも「眠れない日2週間以上」を基準とし、チャートのメーンに使用した。区内の相談窓口機関の一覧表、ボランティア団体などのデータも添付している。

 足立区版手帳はA5判26ページ。4000部を作成し、ゲートキーパー研修の受講者に配布するほか、区内の開業医らにも活用してもらう予定。区ホームページからダウンロードもできる。

 区保健予防課は「一般の人は悩んでいる人がいても鬱状態とは気づかない。『2週間眠れない』を気づくきっかけにしようと考え、シンプルで分かりやすい手帳にした。一般の方でも参考にし、何かあれば専門機関に相談してほしい」と話している。




「自殺の名所(?)」で有名といえば「富士の樹海」や「東尋坊」などがある。東尋坊では実際に自殺者に問いかける看板もあった。名物の「大根もち」の店でも自殺希望者にむけてのメッセージ、あるいは「悩み相談窓口」のようなことも兼務していた。

また、この記事では「2週間眠れないと欝病を疑え」とある。「命の門番」を設置して「相談してくれ」とも紹介している。これは欝病が「自殺の原因」として多いから、という前提で取り組んでいるからであろう。普通は2週間も眠れなかったら、自殺する必要もなく死ぬと思うのだが、まあ、ともかく、その相談とやらは「どうすれば眠れるようになるのか」ではあるまい。適度な運動をして、眠る前にホットミルクを飲みながら、ポエムを読めばいいなどとアドバイスはしない。不眠症ではないからだ。すなわち「眠れない原因」が相談内容となろう。そこで、だ。

逆に考えてみる。それは「眠れないほどの悩みがあるなら眠っている場合ではない」ということだ。眠くなるまで起きていればいいのである。起きて悩んでいればいいのである。十年も人間をやれば、そんなときもある。「夜眠れないだけ」で朝になればグーグー寝ているのであれば、それは単なる睡眠障害、ちなみに私は妻から、無神経、無頓着、無呼吸(※妻は無呼吸症候群のことを無呼吸将軍と言いそこ間違えるから、なんか、真空で動ける将軍みたいでかっこいい)と言われるが、それと同じく、単なるSAS(無呼吸症候群)かもしれない。それに人は「ガン」でも自殺する。まあ、ガンになったから鬱になった、と言うのかもしれんが、それはあくまでも「鬱状態」との区別がついている場合だ。

「欝病」とは病気だ。「鬱状態」に陥っての自殺とは峻別されねばならない。欝病ならば脳内物質の分泌を促進する薬がある。しかし「鬱状態」に効く薬はない。いや、あるとすれば「眠くなるまで起きている」ことだ。そして、眠るな。「食欲がない」なら、丸二日、水も飲むな。欝病ならば起きている。それは「死ぬまで眠らない」からだ。

「眠い」と感じるならば病気ではない。さっさと起き上がって散歩にでも行け。朝に眠くなっても我慢して、その日の夕方、ゆっくりと温めの風呂に入り、軽めの食事をして、日干しした布団に潜り込んでみろ。朝まで良い夢がみられるはずだ。もちろん、欝病ならば無理な話だ。しかし「鬱状態」など、それだけで抜け出せる。

日本の「鬱病患者総数」は2008年度から1千万人を超えている。自殺者はご存知の通り、3万人強である。自殺の原因を全て「鬱病」だとしても、つまり、年間、何百万人は自殺していない。きっと東尋坊の入り口で「ちょっとマテ」と書いてある看板が目に入り、泣きながら電話相談して「大根もち」でも食べて戻ってくる人も多いのだろう。

日本にはいろんな「なんちゃって」が増え過ぎている。それは「何かとお得」だからだ。そして、この「なんちゃって」は、深刻な状況にある「本当に助けが必要な人」を隠してしまう。生活保護などと同じで、自分は弱者だと宣言する「なんちゃって」は歯を食いしばり頑張る者の足を引っ張り、本当に助けてやらねばならぬ人を遠くに押しのける。

「なんか、生きていても面白くない」とか「もう死んだほうがマシ」だと安易に考える人は、例えばスイスに行けばいい。スイスには自殺幇助団体「Exjt(エグジット)」というのがある。外国人は自己負担だが「ペントバルビタール」という沈静麻酔で、痛みもなく楽に殺してくれる。また、スイスでは「外国人には自殺幇助の経費を出させて、スイス国民には無償で行うのは不平等」だと国会で騒ぐ政党がある。どこの国にも頭の狂った政党があるものだw

ま、ともかく、スイスまで行く金が不安なら、家族や知り合いに「最後の迷惑です」と言って金を出してもらえばいい。それも無理なら「死ねるだけの金が貯まるまで」頑張って働くのもいいだろう。目的に一歩ずつ近づくあの感じ、だ。見事、金が貯まってスイスに行けば、生ハム喰ってワイン飲んで帰ってくることだろう。「マッターホルン見たら死ぬ気もなくなっちゃった♪」で、構わない。構わないが、二度と「なんちゃって」は止めてほしい。「鬱病」は死んでしまう病気だ。だから、本当の患者は必死に、命を賭けて生きようとしている。何事においても「弱者のふり」は唾棄すべき罪悪である。


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