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パンダの名前「センセンとかカクカクに」 石原都知事(朝日新聞)>2012.6.29

2012年06月29日 | 過去記事

    




パンダの名前「センセンとかカクカクに」 石原都知事(朝日新聞) - goo ニュース

<東京都の石原慎太郎知事は28日の定例会見で、上野動物園のジャイアントパンダ「シンシン」に妊娠の兆候がみられることについて、「子どもの名前をセンセンとかカクカクとか付けてやったらいい」と述べ、都の尖閣諸島購入計画に反発する中国を皮肉った。

 同園のシンシンと雄のリーリーは中国から借り受けており、協定では赤ちゃんが生まれれば中国が所有権を持つ。石原知事は「子どもも生まれたら返すんだろ。向こうは、そうするとパンダに関しては実効支配できるわけだ」とも語った。

 これまで同園で生まれたパンダの名前は公募で決められている>










前回、台湾に行った際も行けなかったが、台北にはアジア最大規模の動物園がある。「台北市立動物園」だ。妻はとても行きたがっていた。倅などは想像を絶するVIP待遇に腰を抜かしていたが、我が妻には「この場所はね、招かれないと入れないンだよ」とか「いま、いるところはね、外国の要人とか、許可をもらったメディア関係者しかいないとこだよ」と言っても関係ない。台北賓館でもぶーたれてウロウロして迷子になって、私は思わず「お母さんじゃなく、アイスを探せ」と倅に言ったほどだ。「入ってはいけないところ」に入ったり、どこかの国の大統領にドラゴンキックする可能性もある。そんなの国際問題になる。

案の定、妻は山盛りのアイスの横にぽつんといた。隣にはどこかのアフリカの国の大使かなんかの奥さん。周囲には正装した巨大な黒人。妻はアイスをとってもらっていた。泣きそうな顔で笑いながら、太りに太った黒人女性と並び、適わぬコミュニケーションで愛想しながらアイスを喰っている我が妻の姿はシュールに過ぎた。しばらく黙って見てわろた。

ところで、そんな「台北市立動物園」にはパンダがいる。「団団(トゥアントゥアン)」と「円円(ユエンユエン)」だ。これは日本とは違いレンタルではなく「寄贈」された。コレを羨ましがるのは民主党議員くらいだが、これにはいくつか問題があった。先ずは名前だ。

「団」と「円」をくっつけると「団円」になる。これは「一家団欒」を意味する言葉になる。つまり、支那は台湾をして「一家」だとしたい。支那と台湾で公募したそうだが、そんなの信用出来る国ではない。だから当時の民進党の議員らは反対した。黄偉哲議員は「統一を目指す政治色が強い」と主張した。それから提案もした。台湾で大ヒットした映画からとったらどうだ、として「海角七号」の登場人物の名前を出した。「阿嘉」と「友子」ではどうかと。

この映画は台湾人男性と日本人女性が恋愛する映画だ。「友子」は日本人女優の田中千恵が演じた。支那共産党はこめかみをピクピクさせただろうと思う。痛烈な皮肉だ。

それからもうひとつの問題は「ワシントン条約」だった。同条約は絶滅の恐れがある動植物の輸出入を規制する。行う場合は輸出国と輸入国、このどちらの証明も必要になる。当時、政権与党は民進党。総統は陳水扁氏だ。ならば台湾を独立国家として認めるのか、ということだが、もちろん、支那にはそんなつもりはない。支那はあくまでも「国内移動」だとして譲らない。そんな状態なのに、台湾国内の支那人は世論を盛り上げる。パンダパンダとやる。もちろん、日本人は笑えない。

当時の台北市の市長は国民党の馬英九。市立動物園は受け入れを表明し、特別展示館を改造して「パンダ館」にする計画も発表した。民進党は激怒して「パンダ2頭のために主権を放棄するのか」と反論した。当然の理屈だった。しかしながら周知の通り、台湾でも政権交代があった。パンダはやってきた。支那の「パンダ工作」が成功した瞬間だった。

支那共産党の機関紙「人民日報」が<中日関係の民意の礎を破壊しているのは誰だ>と題する論評を書いた。反日教育しながら「対中感情が悪化してるぞ」とはよく言えたものだが、それは東京都知事や名古屋市長をなんとかせよ、ということだ。<一部の政治屋は問題をあおることで両国の民意の対立を激化させている>と慌てている。それから堂々と<パンダも尖閣諸島も中国のものに変わりはない>とか居直り強盗を言う。尖閣諸島は日本の領土だし、ジャイアントパンダはチベットの生き物だろうが。そもそも「panda」とは「竹を食べるもの」というネパール語だ。支那語では「大熊猫(ターシュンマオ)」になる。どこがパンダなのだ。ちなみにパンダの和名は「白黒熊」。これならわかる。

ところで、支那人はチベットの腹の白いジャイアントパンダで腹黒い工作活動してないで、自国の「国鳥」くらい決めたらどうだ。日本はキジ。台湾はヤマムスメ。アメリカはハクトウワシ。ロシアも北朝鮮も支那も国鳥がいない。そういえば支那は台湾にジャイアントパンダを贈った2008年頃、国鳥を決めるアルとかで「丹頂鶴」を持ち出したことがあった。「丹頂鶴」の学名は英語で「Japanese crane」だった。ラテン語では「Grus japonensis」になる。どちらも「日本鶴」と訳す。既に国務院が審議を進めており、支那人に大人気の丹頂鶴だったが、これは具合が悪いと慌てて止めた。それじゃあ、2番人気の「トキ」はどうアル?ということだったが、これも学名は「Nipponia Nippon(ニッポニア・ニッポン)」でずっこけた。そう考えると、石原都知事の「センセン」「カクカク」は実にしっくりくる。

「生き物は殺して喰う」しか意味が理解できない人種なんだから、無理をせず、国鳥は「焼き鳥」にでもしたらどうか。それなら保護しないでも済む。



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