忘憂之物

2009.2.8

英国のケンブリッジ大学での講演中、温家宝にも靴が投げられた。惜しくも靴は1メートル手前で落下。温家宝には命中しなかった。もう少し、肩を作ってから挑むべきだった。同じく「靴投げ」の的にされたブッシュは「正確に述べると、あの靴は10インチだった」と笑いを誘ったが、温家宝は「寛大な処分に・・」と器量を見せ、「靴を投げた学生を除籍処分にはしないで欲しい」と述べたという。▼もっとも、その「寛大な処分」とやらをチベットにも発揮していれば、「独裁者め!」と靴を投げられることもなかったわけだから、そこは支那の首相らしく、ケンブリッジの学生を100人くらい殺すべきではなかったか。▼そして、靴が投げられた原因として「真の中国を知らない」「中国に対する知識不足」をあげた。つまり、この学生は支那に対し「誤解」しているというわけだ。人権弾圧なんぞしていないし、チベットでもウィグルでも素晴らしい共産主義をもって「開放してあげた」のだということだ。▼世に言われる「一党独裁軍事国家」や「人権弾圧国家」というのは「濡れ衣」であるというのである。北朝鮮が可愛く見えるのは気のせいではあるまい。国家の首相が外国で明らかな嘘を述べる。これを世界は許すわけだ。だからこんな世界のままなのだろう。金満主義の人権屋や似非平和主義者どもが闊歩するわけだ。▼比して、日本の首相が今回の金融危機をして「他の先進国と比べれば日本はマシ」だと述べ「ちゃんと対策さえすれば大丈夫」だと国民を安心させようとすると、「生活第一」の最大野党からでかい声で罵られる。「大丈夫ではない」というわけだ。いつものように「とんでもないこと」になると脅すわけだ。まるで「決まっている」ように麻生総理の論を「楽観論」だと指弾し「国民の声が届いていない」と騒ぎ立てる。▼鳩山由紀夫さんよ、自国民が拉致されている状況をして「(北朝鮮が)困っているときに、拉致事件などの問題が解決しないと援助できないというのでは、彼らの気持ちは和らげることができなくなってしまうのではないか」という「楽観論」を国民は覚えている。ちなみに私の足のサイズは28センチだ。
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