忘憂之物

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米有力紙、一面で「日本が右傾化」

2012年09月25日 | 過去記事


米有力紙、一面で「日本が右傾化」

<アメリカの有力紙「ワシントンポスト」は尖閣諸島をめぐる中国との領有権争いなどを受け、「日本が右傾化している」と題する記事を一面に掲載しました。

 この中で、ワシントンポストは「日本は徐々にだが右傾化への重要な変化の途上にある」としたうえで、「こうした変化が日本の外交安全保障政策に厳密にあてはまる」と指摘しました。その上で、日本国内の安全保障問題への関心の高まり、自衛隊の役割強化や憲法改正へ向けた動きなどを詳しく紹介する一方、「こうした変化は日本が中道路線へ向け動き始めただけのこと」とする日本の専門家の意見もあわせて掲載しています。

 アメリカの有力紙が日本の内政関連の記事を一面で掲載するのは珍しいことで、日本の世論の変化に対するアメリカの関心の高さを表わしたものといえます>










ソ連軍が満州に雪崩れ込んできたときウスリー川を渡った。その後、支那全土を掌握した支那共産党とソ連は赤い蜜月関係、何度もウスリー川を行き来して仲良くしていた。

しかし、所詮は独裁国家同士、何かあれば「話し合い」にはならない。朝鮮戦争の1950年くらいからウスリー川付近、国境周辺は緊張し始める。マッカーサーが「日本は何と戦っていたのか」気付いたころ、ウスリー川にはソ連軍が56万人、支那共産党軍が81万人、川を挟んで睨み合っていた。「中ソ国境紛争」だ。

そして1969年3月2日、大規模な衝突が起る。ウスリー川の中州・ダマンスキー島(珍宝島)でやり合った。どちらも「相手から先に手を出してきた」と不良中学生みたいなことを言っていたが、ソ連兵が突入して何百人かの支那兵を殺すと、支那兵は周囲を民間人や農民で囲う「戦術」に出る。こんなのソ連でもやらない。

中ソは核攻撃の直前までいっていたが、ソ連のアレクセイ・コスイギン首相が周恩来と会談、とりあえず「国境問題は先延ばし」と決めた。それから3年後、ニクソンが北京で毛沢東に会う。ソ連が怖い支那共産党とベトナムを何とかしたいアメリカ、利害が一致した。

ソ連崩壊もあってダマンスキー島(珍宝島)は支那に帰属することになったが、残りの未確定地域の合意は無理だろうということだった。それが突如、動く。

2004年、プーチンと胡錦濤が首脳会談。翌年4月には全国人民代表大会で、5月にはロシア連邦議会国家院で「中露国境協定」を批准、翌月には両国外相がサインした。いったい、いままではなんだったのか、というスピード解決だったがこの年、支那は「中印国境紛争」も解決している。チベットを侵略した際、そのままインドの首根っこを押さえた「シッキム」を返還すると温家宝はニューデリーでマモン・ハン首相に言った。これを「中国の平和的外交」と絶賛したのは朝日新聞とか、ちょっと質の悪いアレだけだった。

「いまからこいつと喧嘩する」となれば、どこのボンクラでも横や後ろにいる不良とは揉めないようにする。つまり、支那共産党は周辺の憂いを消し去り、明確に太平洋を狙っていた。そういえば2005年も、支那朝鮮では大規模な反日デモだった。首脳会談は蹴られ、日本企業の店舗が壊され、暴徒化した支那人は略奪もした。原因は靖国に教科書、韓国では相変わらずの竹島問題だった。このときの外務大臣はいま、総裁選に出ている町村信孝。北京で支那共産党政府に「謝罪と賠償」を求めた。民主党よりはマシな対応だが、支那共産党は「暴力行為はごめんアル」としながらも「それでも原因は日本」を曲げなかった。


それからすぐ、支那共産党指導部が「無届デモ禁止」を通達する。「愛国無罪」もほどほどにしろと。それに合わせて日本政府は東シナ海海底油田問題で譲歩、共同開発しましょうか、と言い出したことは忘れていない。小泉純一郎はジャカルタの国際会議で反日デモは言わず、代わりに「過去の日本は悪いことしました」をもう一度言った。要するに阿った。

アレから7年。今回、以前のようには収まらない。少々のお土産で支那人は納得しない。現実に沈静化したにみえて、デモはまだまだ燻っている。支那人労働者は「賃上げ要求」とか「職場放棄」を続ける。もはや反日もヘチマも関係ない。

その代わり、野田総理は「慰安婦問題」をやりだした。<今、どういう知恵が出せるか、水面下でやりとりがある>とのことだが、これはもう、また謝って金を出す以外に許してもらえない。橋下市長も「竹島共同管理」を言い出した。<「(韓国の)実効支配を武力で変えることはできない。どうやったら(日韓の)共同管理に持ち込むかという路線にかじをきるべきだ>ということだが、これは日本からも韓国からも批判される。つまり、意図が読めない。支那がダメなら朝鮮に、は意味不明だ。

ここに合わせてワシントンポストが<日本は徐々にだが右傾化への重要な変化の途上にある>と一面で書く。弱り目に祟り目、毎度お馴染みの日本吊るし。これも「いつか来た道」か。ということは世界平和のため、人類の希望のため、今だけ「弱腰」は勘弁だ。






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