忘憂之物

男はいかに丸くとも、角を持たねばならぬ
             渋沢栄一

チューバッカって「中馬鹿」の意味だったんだねww

2010年05月01日 | 過去記事
私は「WILL」を定期購読しているが、コンビニでいつも買う週刊誌もある。週刊新潮だ。ンで、いつも最初に読むのは高山正之氏の「変幻自在」というコラムである。今回の「ゴールデンウィーク特大号」という週刊誌らしいネーミングの号にも「物真似国家」というタイトルのコラムがあった。

相変わらず面白かったが、その中に「ライオンキング」の話が紹介されていた。言わずと知れた「ジャングル大帝」のパクリであるが、ディズニー側はさすがに1億ドルを手塚プロに支払い、それでちゃんちゃん、和解金にしようと考えていたとある。しかしながら、手塚プロの代表は「ディズニーに真似てもらえるなら光栄」と、世界に誇る日本人らしいお人好しを遺憾なく発揮する。つい最近も聞いた話であった。

また、そんなコーカシアンに国を解体されつつ「ずるさ」だけは負けていない支那というところでは今日、上海万博とやらの開幕式らしい。そのテーマ曲は、日本のアーティスト岡本真夜の曲をパクッており、それがバレたら「使わせてくれ」と言ったものの、当の作曲家がすぐに「パクッてない」と否定しているという、そのままの支那でいて、である。

なんでも「大阪万博を超える入場客」を見込んでいるらしい。7千万人~1億人とのことだ。まあ、将棋倒しにでもなって怪我人が出ないことを祈るが、人口が13億人もいるんだから、もう少し、いつものように下駄履かせてもよさそうだ。1970年当時の日本の人口は1億人いるかいないかで6800万人入れたんだから、もうちょっと欲張ってもいいところだが、まあ、谷村新司は「昴」の熱唱、がんばってね。9月くらいに行こうかな・・・(?)


そんな「上海万パク(り)」には、あの北朝鮮もパビリオンを出している。もちろん万博史上初、だ。入り口から出口が見えているほどの規模らしいが、それでも「人民の楽園」という看板を上げ、中には「主体思想塔」のミニチュアがあるそうな。

まあ、しかし、日本で北朝鮮を「人民の楽園」だと思っているのは朝日新聞社の社員と熱心な読者の方々くらいだろうが、昨日の産経新聞に「北の実情伝えたい」と題した記事があった。大阪在住の脱北者「金俊広さん」という人の話が紹介されている。

朝日新聞や朝鮮総連などが喧伝する「地上の楽園」に騙され、1959年から始まる「帰国事業」によって9万3千人の在日朝鮮人が北朝鮮に「帰国」した。結果は言うまでもなく、財産没収、監視社会、食糧難、差別社会であった。今はもう、北朝鮮とは「将軍様にとってだけの楽園」と周知であるが、朝日新聞も朝鮮総連も「日本で暮らす同朋」を「楽園」とやらに送り戻さねばならない理由があったのだろう。

送られた人は娘を売り飛ばして脱北の費用を得ねばならなかったが、そんなことくらいで心を痛めるような新聞社なら、今頃はもう廃刊しているはずだ。心配せずとも、朝日新聞にそんな罪悪感などない。

この「金俊広さん」は、その「楽園」で食うや食わずで過ごすも、不幸にも火災に遭って「金日成・金正日親子」の肖像画を汚してしまい、保衛部(秘密警察)から睨まれる。このままでは死んでしまうと意を決し、命懸けで北から脱出して、今現在「Better City Better Life」で盛り上がる支那に逃げるも、公安に見つからないように生活する「金俊広さん」は支那人から足元を見られ、働いても給与さえもらえない。

これでは致し方ないと、金さんは冬の砂漠の鉄条網をくぐる。金さんは集落もない砂漠の真ん中で、モンゴル警備隊に発見、救助される。「みつからなければ、間違いなく死んでいた」と金さんは言う。そして2年前、ようやく祖母のいる日本、大阪へ辿り着いた。現在は「在日脱北者支援連合」を立ち上げ、北の実情を訴え「国内外の脱北者の支援をしたい」と言っている。脱北者は2万人を超えると言われる。

その多くが支那にも脱出するが、また、そこから逃げ出さねばならない状況になっている。「人民の楽園」から逃げ出し、いま、国際博覧会が行われている上海がある支那、“より良い都市、より良い生活”で盛り上がる国からも、やっぱり逃げ出さねばならない。

そう考えると、いまさらだが「上海万博の中にある北朝鮮パビリオン」というのは、人類の壮大な欺瞞である。世界人類の暗部のひとつ、人類滅亡の入り口と出口である。

そういえば、日本の「大阪万博」が行われた際、パビリオンを出せなかった支那は、腹いせに開幕に合わせて核実験をしてケチをつけた。それなら今度は日本も「非核三原則」の放棄を宣言して、万博どころではなくなるようにしてやればいいのに、と思ったら、ちゃんと北朝鮮がその役割を自覚してケチをつけている。北朝鮮のパビリオンにノドンを飾るわけにはいかないから、スカッドミサイルで祝砲でも上げようというのだろうか。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20100430-00000905-yom-int
<北朝鮮、日本海側でミサイル発射の動き>


手塚治も岡本真夜も、日本人らしく「光栄です」として作品を盗んだ連中を咎めることはしなかった。今も昔も日本を小馬鹿にして頭を押さえつけようとする支那の地で、日本人を拉致して返さない独裁者のパビリオンが小さいながらも参加しているも、その同じ地に日本も官民共に「歴史的な催し物に参加できて光栄」だとパビリオンを構える。

「北朝鮮パビリオンを設置するなら、日本は中国の国際博覧会には全面的に参加しない」とも言わず、日中友好とか国際経済などを言い訳にしながら、韓国にモンゴルに、支那にロシアにと脱北する「地上の楽園」に攫われた同胞をそのまま放置しながら、この国の政治家や政府は支那の「より良い都市・より良い生活」に参加させてもらって「光栄」だという。

テレビは挙って上海の街を映し、洗濯物が干せないとかコンテナ長屋があると支那の街を馬鹿にする。並ばないとか唾を吐くとか、ともかく支那人民の民度の低さを小馬鹿にした報道をしながら、今日も、さて、上海万博です、とやる。

「17億円の豪邸が売り切れた」と報道しながら、家賃が4000円のコンテナで暮らす人民にマイクを向ける。しかし、支那共産党の一党独裁には決して触れない。世界では「格差が少ない」とされる日本を格差社会だと糾弾しながら、ある日突然に北に攫われた日本人と、貧乏でも日本で家族と暮らせる日本人の「落差」には触れない。マスコミが権力の監視の役割を果たすというならば、どの政党が政権与党であっても「さっさと北朝鮮から拉致被害者を取り戻せ」とやるのが(日本の)マスコミ最優先の仕事であるのだが、気に食わぬ隣人に挨拶するが如く、嫌々ながらも仕方なくやっている程度である。

体は大きいが人間が小さい私には理解できんが、音楽や漫画を盗まれて「大人の対応」は勝手にすればよろしい。世界でも賛否両論あるだろう。しかし、国民が盗まれているのに何もしないのは大人も子供もない。領土が盗まれたままで大人も子供もない。そういうのは「愚かな国家」なのであり、その愚かな国に住む愚かな国民は、北朝鮮のパビリオンを見て笑う「どこまでいっても他人事」の日本人なのである。

信じられない話だが、今でも「(政治家など)だれがやっても一緒」とか「外国人に選挙権とかどうでもいい」という日本人がいる。せいぜい電柱に洗濯物を干す練習をしておくことだ。並んでいても通じない相手ばかりだから、割り込む練習もしておくべきだ。ボウフラがわく水溜りの横で熟睡できる神経も必要だろう。食べた鳥の骨をテーブルにぷっと吐き出せる民族、子供に「縦割れ」の下着をはかせて大小便をどこでもさせる民族と共生していく覚悟は、戦後「勝手に豊かな日本」で暮らしてきた「にほんじん」には辛かろう。

そのとき「にほんじん」は「光栄です」と言いながらコンテナの家も買えないだろう。

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