竜巻対応、追及したいが… 自民、審議拒否で動けず(朝日新聞) - goo ニュース
<猛威をふるった竜巻の被害対策に自民党が悩んでいる。災害対応は「民主党より上手」(谷垣禎一総裁)との自負があるが、国会で審議拒否を続けており、政権を追及できない。
谷垣総裁は9日、被災地の茨城県つくば市などを視察。記者団に「竜巻への対応をきちっと議論しないといけない」と語った。
だがこの問題を扱う衆院災害対策特別委には、問責決議を受けた前田武志国土交通相も関わる。自民党は、問責閣僚が出席する審議は拒否しており、特別委で論戦するめどは立っていない。谷垣氏は「議論の支障を取り除くのは、野田佳彦首相の責任だ」といら立ちを隠さなかった>
仕事の帰り。信号待ちをしていると古い花屋さんがあった。その店頭で「ししとう」やら「オクラ」やらの苗を売っている。今からなら「ごーや」などもよろしいかと見ていると、後ろの車からぷっとクラクションを鳴らされた。ちょっと見とれていた。
職場に「家庭菜園が趣味」という女性がいたから問うてみると、もうすぐ「ホウレン草が収穫できる」と自慢された。とても羨ましくて悔しかったのだが、ここは素直に私も作りたい、と甘えてみると、土に石灰を撒いて育てればすくすく育つ、ホウレン草は育てやすいからお勧めだと教えてくれた。
私もついに「土を弄りたくなる年頃」に到達したわけだ。我が家には3つベランダがあるが、いちばん広いベランダは洗濯物を干すから問題ないものの、残る2つのベランダが放置、物置と化していた。コレを活用できる。ここにプランテーションを置いてやってみたい。不惑を過ぎるオッサンがセントポーリアを育てるのは不気味だが(笑)、これが自分で喰う為の野菜ならおかしくない。酒の肴にもなるしな。ということで今度、土を買いに行こう。コーナンに行こう。
となれば肥料も買わねばならない。コレには「肥料の三要素」というものがあって、それは窒素、リン酸、カリウムとなる。これらは順番に「葉肥(はごえ)」「実肥(みごえ)」「根肥(ねごえ)と言われる三大要素だ。コレに先ほどのホウレン草の場合はカルシウムも必要となる。マグネシウムも加えると「肥料の五要素」となるわけだ。なかなか面白そうだ。
また、仕事帰りに車を走らせていると、先日はすごい雷だった。新米の苗が20センチほどに育った田んぼに落ちまくっていた。その日、茨城県つくば市や栃木県真岡市などでは竜巻が発生していたわけだが、私は京都の田舎道をのんびり走らせながら、その映画のような景色にみとれていたのだった。今年の新米は美味しくなる、コレは買いだな、とか呑気に考えていた。
昔の人は雷を「神が鳴る」と解釈した。だから「神鳴り」なわけだ。コレを積乱雲の電位差による放電現象、とか習うのはもっと最近となる。その神様の鳴ったものが田んぼに落ちると豊作になった。稲を美味しく立派に育てる・・昔の人はこれを「稲妻」と呼ぶことにした。
雷が中空を切り裂き、田んぼに落雷すると、大気中の窒素や土中のリンなどが反応して窒素酸化物とかリン酸化合物が発生する。先ほどの「肥料の三要素」の葉肥と実肥、これらの恩恵が受けられる。しかし、これがもっと酷くなると暴風雨と化して田畑を襲う。先の竜巻では茨城、栃木両県合わせて6億8千万円もの農業被害を出した。大自然とは壊すときも半端ない。だからこそ津波であれ台風であれ、地震であれ竜巻であれ、その後の「教訓」というものは重要となる。自然現象はいつもいつも味方をしない。元寇を敗走させることもあれば、そのまま大津波になって日本に襲いかかることもある。
平成17年、東南アジア首脳会議があった。議題はインド洋大津波だ。このときシンガポールの首相は小泉総理(当時)に尋ねる。「稲むらの火」だ。なるほど、日本では小学生のころから津波などの震災対策を教えているのですね、と問うたら小泉も取り巻きも、付いていた文部科学省の役人も「なんですかそれは?」となって大恥をかいた。そして、自民党はいまも変わらない。<災害対応は「民主党より上手」(谷垣禎一総裁)>というのは自慢にならず、ある意味、民主党よりどうしようもない政党など話にならない。ましてや、この非常事態に政局を持ち出すとはなんたるナンセンスなのか。勝つ気あるのか。
この男も底が見えたわけだが、自民党もいい加減にせねばならない。あの「悪夢の政権交代」によって日本は深刻な大ダメージを負ったが、これも自然災害と同じく、今後の「教訓」として活かさねば何の意味もない。世論は「一度、民主党にヤラせてみよう」から懲りに懲りて、ようやく「民主党よりはマシ」になったに過ぎない。<議論の支障を取り除くのは、野田佳彦首相の責任だ>など威張って言わなくとも誰でも知っている。自民党にとって大事なのはそこから先だ。だからどうするのか、を示さねばならない。
田畑は環境を整え、必要な手を加えておれば勝手に育つ。そこに過剰に水をやったり、どかどかと肥料をばら撒けば枯れて腐り果てる。民主党はコレをやると言ったが、肥え太るのは隣のトウガラシばかりの政策だ。自民党は政権打倒、政権奪取も使命であるが、その前に田畑を守るという使命もある。土が痩せたと嘆く前に、津波に竜巻で田畑は荒れ放題になっている。誰かが修繕し、農具を持って作らねばならない。汗をかき、土で汚れる自民党を見たい。
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久代千代太郎
あきぼん
nene777ne@yahoo.co.jp
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