忘憂之物

男はいかに丸くとも、角を持たねばならぬ
             渋沢栄一

民主党の議員のみなさん、もうすぐ訪中ですね!

2009年12月05日 | 過去記事
TBS(ちちんぷいぷい?)を見ていたら、アナウンサーが「民主党の大物幹事長が~」と言っていた。合わせて、「解説委員」とかいう偉そうな肩書きのコメンテーターも「民主党の大物幹事長は~」としていた。その「大物幹事長」には影響力があるとか、主導権を握っているとか言っていた。

比して、自民党は「小泉進次郎」を看板にしているだけだと、自民党は何をしているのかと馬鹿にし始めていた。すると、ハイヒールの「リンゴ」がぽつりと、

「自民党の幹事長って誰でしたっけ?」

とやった。アナウンサーと解説委員は「民主党は・・・」と言いかけるも、リンゴはすぐ、

「いや、だから、自民党の幹事長は?」

と聞き返すも、誰も答えられない。今、自民党は小泉の息子を看板にするしかないと、党としての戦略もなく、なんとも情けないと、それに比べて民主党は「大物幹事長」がいるから、どんどんリーダーシップを発揮して、ずんずん物事を進めていると言っていた連中は、民主党の「大物幹事長」はよく知っていて大好きだが、自民党の大島幹事長のことは名前すら知らなかった。知らないのに批判していたわけだ。また、それを「我々すらが、ぱっと、名前が出ないほどなんですねww」と信じられない自己弁護をしている始末。

でも、その少しあと、スタッフが教えてくれたみたいで、アナウンサーは「ええ、ええと、大島・・?大島幹事長ですね、大島幹事長です」と言った。さらに、そのあとの「小泉進次郎」の地元、横須賀でのイベントを取り上げた際も、アナウンサーが、

「自民党に問い合わせてみました。与党の時とエライ違いで、実に丁寧に説明してくれました」

と皮肉を混ぜた。すると、また、リンゴは、

「それは、主観の問題やろ」

と突っ込んでいた。それでもアナウンサーは負けずに「横須賀基地で小泉進次郎と海上自衛隊を見学して海軍カレーを食べよう」というイベントを茶化す。よほど気に入らないのだろう。すぐに民主党大好きなコメンテーターに「どう思われます?」と半笑いで問う。

「わかりやすすぎ」だの「意図が見えすぎ」だのと馬鹿にする。また「この企画は自分たちだけで作ったらしいですww」のアナウンサーの言葉にスタジオは笑う。

でも、また、リンゴだけは真顔で、

「地元でイベントやるだけやろ?」

と、まるで、こいつら、何が面白いの?と言わんばかりに、きょとんとしていた。「リンゴねえさん」には今度、NGKに差し入れをする。




たしかに―――


テレビも新聞も「何を報じて何を報じないか」の権利を有する。また、リンゴねえさんが言うように「主観の問題」すら報道する側のイメージに沿う場合もある。つまり「どう報じるか」も彼らの手の中にあるということだ。ま、しかし、これだけインターネットが普及して、玉石混淆とはいえ、膨大な情報が溢れ出る時代になってから「メディアリテラシー」なんていう洒落た言葉も使われだした。「テレビはウソも流す」ということに気づき、これはまずいと、頬を叩いて顔を洗ってから観るテレビは酷いもんだった。オカンが「テレビばっかり見てると阿呆になる」と怒っていたのは本当だった。それまでNHKもTBSもテレ朝も支那朝鮮大好き、日本国大嫌いなんて思ってもいなかった。でも、実際、そうだった。

新聞などはもっと顕著だ。若かりし頃、「新聞に嘘が書いてある」なんて思いもしなかった。日付と同様、ちゃんと頭の良い人が一所懸命に調べて書いて、ちゃんと確認して確認して、それでやっと紙面に載るものだと思い込んでいた。だから、新聞に「日本が侵略国家だったことは当然ですよね」という前提で書かれていると、それに「そうかなぁ?」と疑問に思うには、それなりに自分で調べて、自分で学んで、自分で考える必要があった。

すなわち、

「情報の取り扱い」

に留意することとなった。また、その「裏」にある意図がみえてくるとき、周囲の景色と同化された「違和感」にも気付く。「あって当たり前」と教えられたものはウソだった。「なくても大丈夫」と教えられたものは、すごく大切なものだった。

とある映画の主人公のように、予知能力から「もうすぐ、大地震がくる!」と叫んでも、平和な暮らしを楽しむ周囲からは信じてもらえず、迫りくる危機と、それを根拠づける出来事に恐怖しながら、絶望的な危険と対面するような気持ちであろうか。「知った者だけ」が、静かに「その時」を待つような、そんな静寂に包まれた絶望感が冷たく横たわる。

「報道」という言葉からしてまやかしなのかとも思う。「情報」という言葉から得るものは「受け取っている」という感覚、つまり、無自覚的に妄信的に「それらを得ること」はまさに“得する”ことを意味し、まさか、その「情報」に踊らされることなどないと思い込んでいる。振り込め詐欺の被害額が数億円だというニュースを聞けば、なんで、未だにそんなのに引っ掛かるのかと呆れながら、それでも金を振り込んでしまう人が後を絶たないように、「情報」を「得た(はずの)」自分が判断を誤ることはないと、操作されるべきは「情報」であり、それは自分ではないと思いがちである。

大いなる矛盾である。「情報」は操作することができると知っているのに、その「情報」によって自分が操作されているとは思わないのである。

適切に判断しているつもりになる。たいして深く考えたわけでもないのに、答えを見つけているつもりになる。テレビの中の数名が、そうだそうだとやり始めたら、自分もそうだと思い込む。ふっと疑念が浮かんでもとくに反論する理由もみつからない。それに反論するには学ばねばならない。それに相手はテレビだ、反論するにも相手がいない。実生活の中の一部、家電製品のひとつであるテレビなんぞに目くじら立てるのも馬鹿馬鹿しい。気に入らないなら「チャンネルを変える権利」は視聴者である自分にある。だから、なんとなくずっと、耳から眼から入ってくる。洪水のように、土砂崩れのように、自分の頭の中に入り込んでくる。


日本には言論の自由がある。マスコミはこれに「報道する権利」を混ぜ合わせて、より自分たちが特権階級であると自慢している。批判することも、擁護することも自由。受け取る側の国民も、それに賛同するもしないも自由。それについて、どう話してもいいし、どう書いてもいい。ま、これも当たり前に「ある」と思い込んでいるものだ。

旧ソ連時代、こんなジョークがあったらしい。

アメリカ人とソ連人が言い争っている。ソ連人は「キミの国は、ちょっと経済が悪化すると失業者であふれかえる。我が国では失業者は発生しない」とアメリカ人をなじる。悔しがるアメリカ人は「その代り、アメリカには言論の自由がある。ホワイトハウスの前でニクソン大統領を引きずり降ろせ!とやっても捕まらない」それを聞いたソ連人は余裕の表情で言い返す。「それならば、我がソビエト連邦共和国にもある。クレムリン宮殿の前でニクソン大統領を引きずり降ろせ!とやっても捕まらない」


http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2009&d=1203&f=column_1203_003.shtml
<成田空港で1カ月篭城中の中国人~日本メディアが報道しない不思議>


ただ、「そうではない国」もある。そして、言論の自由がある国において、それらが「ない国」に配慮することも自由だといえば、それはもう、自由と呼んでいいのだろうか。


中国の人権活動家で「馮正虎(フォン・チョンフー)」さんという人がいるらしい。この人は天安門事件当時、支那共産党による武力弾圧を批判した。「中国の民主化」に尽力するという途方もない目的をもった活動家だ。記事によると、今年の2月、馮さんは支那当局によって41日間も監禁された。そして「出国」を条件に釈放されたという。すなわち「6・4」天安門事件20周年の間、支那から出て行けということだ。

そして6月4日が過ぎるまで日本に滞在し、帰ろうとしたら支那から「入国拒否」された。馮さんは上海から強制送還されて、また、日本に「連れ戻された」わけだ。馮さんは「中国人が中国に帰れないのはおかしい」と至極当然の主張をし、その抗議のため、日本への入国を拒否。現在も成田空港第一ターミナル南ウイングの制限エリア内にて籠城生活をしているという。すでに1カ月が経過しているらしい。職員も大変だ。

コレ、信じられないことだが、日本国政府としては何もしていない。どころか、マスメディアが報じないのである。理由は明確、支那に配慮してのことだ。日本の言論の自由、日本の報道の権利は「支那には通じない」という証左だ。日本でいうところの「報道する自由と権利」とは、すべからく支那共産党に配慮せねばならないということだ。

先ほどのジョーク、日本人はソ連人を笑えない。日本国内で自民党を打倒せよ!とは言える。国会議事堂の前で「お前らの先祖はレイプ魔の人殺し」と言われて、金を払え、謝り続けろと言われても捕まえることはできない。軍事同盟国であるアメリカの基地に「出ていけ!」と言っても米兵は機関銃を撃ってこない。じゃあ、代わりに自衛隊でも置くのかと思えば「軍隊はいらない」という。ならばもう、警察にも出て行けと言ってほしい。消防署もいらないだろう。それこそが本当の「じゆう」ではないか。

アメリカに向かって「米軍なんかいらない」とマスコミや国民が言っても問題ない。「いらない」という評価をする権利はある。主張する自由もある。だが、支那では支那人が「民主化すべき」と言ったら牢獄にぶち込まれる。下手したら拷問されて殺される。そして、日本は「そんな国」に対して配慮して、自由な言論をもって活動する支那人を報道することすらできない。つまり、日本には言論の自由などない。記憶に新しいが、田母神氏がその犠牲となり、航空幕僚長を解雇されたことも、実にわかりやすい言論封殺であった。

このコラムは、最後にこう書いている。


<これは日本が国際的な人権問題に対して、その国の内政としてあまりかかわってこなかったツケだと思う。しかし人的往来の頻繁な今、隣の国の人権問題が自国の問題にもなりうる。これを日中問題として公式に中国政府に善処するよう、日本政府はどうして強く求められないのだろうか>


「善処するように強く求める」どころか、今のこの国の政府は、民主党の議員をほとんど全部連れ、費用は日本国民の税金を使って「ご機嫌伺い」に行く。友愛総理は、民主化を求めて言論活動する支那人を、実質的な国外追放にする一党独裁国家を中心に「東アジア共同体」をつくろうと本気で考えている。支那もロシアも北朝鮮も韓国も、日本の領海を我が物顔でウロウロし、あまつさえ領土も国民もさらって返さないのに、この国を動かしている連中は、ともかく、仲良く話し合おうと60年も言い続けている。

報道番組は芸能人が捕まったらお祭り騒ぎとなり、報道する権利、報道しない権利を悪用して「都合のよい事実と都合のよい偽り」を流すことで都合の悪い事実を隠す。


今日も成田空港で籠城する「馮さん」は「日本国政府与党の議員たち」が、自分は帰れない自分の祖国へと媚びへつらいに行く姿を、どんな気持ちで見送るのだろう。

4 コメント

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もしこれが関空なら... (近江-牌乙-謄写堂)
2009-12-06 13:11:03
馮正虎さん、もし関空で籠城生活をされていたら、私が率先してマスコミを煽って報道させます。食料を与え、ラウンジにお通しいたします。

リンゴ、モモコは利発というかタレントと呼ぶにふさわしい発言ですね。ちょっと見直しました。

いっそがしいですわ。また2ショットで飲みに行きたいのですが、今日も日曜出勤なんです...
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Unknown (久代千代太郎)
2009-12-06 20:04:42
>りじちょ

でしょうねww


ンで、連れ出して、虹の会でもてなしてあげるのにww講演会開催してねww

そうなれば、虹の会、まともに支那共産党に狙われることになりますけれどもww


年内に行けたら行きましょ!
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日曜の朝の日テレで(徳光あたりが出てたかな) (ねこママ)
2009-12-07 09:27:40
バカ山総理の脱税問題で『辞めるべき』か『説明責任果たして続投する』かの街頭インタビューをした所、アンケート結果は『辞めるべき』は4人、『続投』がナント何十人もいたのにはビックリ!
これ、ホンマかいなーと思いましたよ。
絶対、マスコミの情報操作やわ~と唸ってしまいました。
これが麻生なら、辞任どころか逮捕されるまでマスゴミは糾弾するんだろうなぁヽ(*`Д´)ノ

もし、一般人の認識がアンケート通りであれば、もう日本はお終い。軍靴ではなく終焉の足音が聞こえてくるようです(泣笑)

訪中時に小沢率いる連中ごと飛行機が墜落すればいいのにね!!
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Unknown (久代千代太郎)
2009-12-08 02:47:49
>ねこママさん・・・


>訪中時に小沢率いる連中ごと飛行機が墜落すればいいのにね!!




あ、あはは・・・は・・

そ、それは・・あ、あっは・・

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