けんいちの読みもの

好きなものについて書きたいことを書きます

将棋の魅力

2020-02-19 17:30:00 | 将棋
藤井聡太くんの登場で、将棋はかつてないほどのブームとなっています。わたくしも将棋が大好きでして、今回はその魅力について書きたいと思います。

わたしが将棋と出会ったのは子どもの頃で、将棋好きの父に教わってルールを覚えました。父は毎週NHK杯の将棋トーナメントを見ていて、NHK杯を見ると「日曜日の朝だなあ」と感じます。
小学生の頃は将棋大会にも出たことがあります。ヘボだったのでなかなか強くならず、続けなかったのはちょっともったいなかったな、と思うこともあります。

そして、年を重ねて将棋に戻ってきたのでした。
きっかけはYouTubeで「羽生善治 伝説」と検索して動画を見漁ったことです。

まずはあまりにも有名な「伝説の5二銀」。
これは、まだ10代だった羽生五段が「ひふみん」こと、加藤一二三(当時バリバリのトップ)を、解説者も唸る(というか叫んでいますがw)程の手で一撃のうちに倒してしまうものです。解説者の米長邦雄は5二銀を見た瞬間「おぉ~、やった!」と叫んでいて、その狙いを瞬時に解説。プロ棋士の読みの凄さを感じるとともに、トッププロをも驚かせる青年・羽生善治って凄い、と思ったわけです。

羽生さんはこのトーナメントでひふみん、大山康晴、谷川浩司、中原誠(全員名人経験者!)を破って優勝します。まさに今の藤井くんの活躍のような状態です。
決勝戦の中原誠との対局は、大山康晴さんが解説をしているのですが、この解説が凄まじい。一目で10数手先の変化を見極めて、スラスラと読み筋を披露していくおじいちゃん・・・wそして全て読み通りの展開になって羽生さんが勝ち切る。羽生さんは凄いけどこのおじいちゃんもとんでもなく強いやん・・・

そして、「プロ棋士はいったいどんな世界を見ているのか」ということが知りたくて、もう一度将棋を勉強してみたい、と思うようになったのです。

さらにこのタイミングで興味深いものを見つけました。
プロ棋士とコンピュータソフトが真剣勝負をする「電王戦」です。
第1回電王戦は、米長邦雄永世棋聖VSボンクラーズで、このとき既に終わっていました。
米長邦雄といえば「おぉ~、やった!」と叫んだ人で、子どもの頃から名前を知っている数少ない棋士です。これがどうやらコンピュータに負けたというのです。ただし、米長邦雄は既にプロを引退していました。

そこでいよいよ今度は現役のプロ棋士がコンピュータと戦う、となったのが第2回電王戦です。
それも今度は団体戦。
プロ棋士チームは阿部光瑠四段、佐藤慎一四段、船江恒平五段、塚田泰明九段、三浦弘行八段の5名(段位は全て当時)。
若手の棋士が中心の構成ですが、つかぽん(塚田九段)はタイトル経験者、みうみう(三浦八段)は現役のトップ10といえるA級棋士の一人です。結果はというと、
〇阿部 - 習甦
 佐藤 - ponanza〇
 船江 - ツツカナ〇
 塚田 - Puella α 持将棋(引き分け)
 三浦 - GPS将棋〇

「プロ棋士の1勝3敗1分け」という衝撃の結末に。
第2局の佐藤慎一-ponanza戦は「現役のプロ棋士が初めてソフトに敗れる」という歴史的な出来事と捉えらえました。
ちなみに、このときにニコ生で聞き手を務めていたのが女流棋士の山口恵梨子さん。プロ棋士の敗戦に涙していた姿を見て、彼女が将棋にどれだけ真剣に取り組んでいるかが伝わり、ファンになりました。
また、第4局の塚田泰明-Puella α戦は塚田九段側がほとんど壊滅させられた状態からコンピュータのプログラム範囲外である相入玉(お互いの玉が相手陣に入り込む状態。多くの場合は勝負がつかなくなる)の形に持ち込んで、引き分け。プロ棋士のプライドから終局後、塚田九段は涙を流しました。
第5局ではバリバリのトップ棋士が完敗するという衝撃的な結果となり、テクノロジーの進歩の瞬間を見た気がしましたが、やはり人間に頑張ってほしい、という気持ちが強く、「タイトル保持者だったら」「羽生さんだったら」という思いを持たずにはいられませんでした。

こうして棋士の「真剣勝負」の世界に魅力を感じるようになった、というわけです。

そこに現れたのが藤井聡太。
はい、昨日の王位戦挑決リーグでは激戦の末、羽生九段に勝利。これで公式戦は藤井くんの3連勝となりました。

次々と上位棋士を破る彼の姿は若き日の羽生さんのようであり、電王戦のコンピュータソフトのようでもある。

「脅威」ですねw


羽生ヲタとしては、二人のタイトル戦が見たいのですが・・・ここのところ羽生さんは少し結果が出ていませんので、また復活して藤井くんに勝ってもらいたいです。

では、今日はこの辺で。



最新の画像もっと見る

コメントを投稿