けんいちの読みもの

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●結果追記●マイラーズC・フローラS

2020-04-26 14:00:00 | 競馬予想
マイラーズC
◎ベステンダンク(2着)
◯インディチャンプ(1着)
▲フィアーノロマーノ(競走除外)
△レッドヴェイロン(6着)
×ランスオブプラーナ(7着)

開幕週から大荒れの京都ですが、ここも超スローになりそうで人気馬の差し損ねもあるかもしれません。
ベステンダンクは休み明け得意。展開の利があるとみて本命です。

※あわわわ、3連複だけしか買ってなくてヴァンドギャルド抜けた…orz ヴァンドギャルドは使える脚が短い印象があるので勝ちきるのは難しいだろうと思っていましたが…だったら馬連も買っとけよ、おれw



フローラS
◎フアナ(3着)
◯スカイグルーヴ(5着)
▲ウインマリリン(1着)
△エレヴァテッツァ(11着)
×レッドルレーヴ(7着)

フアナの新馬戦は3着フィニステールも勝ち上がっていたり何気にハイレベル。スカイグルーヴが前を潰したところに突っ込んで来る、というイメージです。
逆にホウオウピースフルの勝った百日草特別は5頭立てということもあり、かなり低レベルだった可能性ありと見て消しです。オルフェーヴル産駒なので開幕週の東京が合うとも思えないですし。

※ホウオウピースフルは無事切れ味を発揮し、2着に来ましたwww

【名馬物語】第8回 サイコーキララ

2020-04-20 17:00:00 | 名馬物語
今年の桜花賞では、若い松山騎手とのコンビでデアリングタクトが勝ちました。また、北村友一騎手とのコンビで2歳女王となったレシステンシアは、トライアルの負けで桜花賞では武豊騎手にスイッチしました。
騎手の世界では実力、結果が全て。乗り替わりは付き物です。そんな中でも騎手と馬との「コンビ」によって生まれるドラマもあります。

[石山繁とサイコーキララ]

父リンドシェーバー 母サイコーロマン(母の父モーニングフローリック)
栗東・浜田光正厩舎 牝 黒鹿毛

父のリンドシェーバーはアメリカ生まれの外国産馬として日本で走り、朝日杯など6戦4勝のスピード馬でした。母サイコーロマンは浜田厩舎の出身で、キララは浜田厩舎ゆかりの血統といえます。
3歳12月の新馬戦(阪神芝1200m)で手綱をとったのは、浜田厩舎所属の石山繁騎手でした。レースでは1番人気に応え、後続を7馬身ちぎって圧勝を飾りました。
続く2戦目の紅梅S(京都芝1400m)は、4番人気という評価をあざ笑うかのように快勝。サンデーサイレンス産駒のチアズグレイス、良血馬サマーベイブ、重賞勝ちのアルーリングアクトらを完封しました。

一躍牝馬路線で注目の存在となったサイコーキララは、エルフィンS(京都芝1600m)に駒を進めます。スピード馬を多く輩出しているリンドシェーバー産駒ということもあり、桜花賞へ向けては距離だけが課題と思われましたが、阪神3歳牝馬S(現阪神JF)4着のチアズグレイスを破り、マイルでも問題ないことを示しました。

桜花賞を目指し、石山繁&サイコーキララのコンビはトライアルに向かいます。


[石山繁とファレノプシス]

その2年前、石山騎手には苦い経験がありました。
同じ浜田厩舎所属で、サイコーキララと同じように、デビューから3連勝でエルフィンSを勝ったファレノプシスです。
桜花賞の前哨戦となったチューリップ賞では、出遅れ、位置取りを悪くして後方となり、4着に敗れてしまいます。


これが騎乗ミスと判断され、桜花賞は武豊騎手に乗り替わり。ファレノプシスは桜花賞を勝ち、G1ホースに。
その後、石山騎手に手綱が戻ってくることはありませんでした。

桜花賞はおろか、重賞すら勝ったことのない若手の石山騎手にとっては、桜花賞を前にして負けられないレース。
4連勝をかけて、サイコーキララは4歳牝馬特別(現フィリーズレビュー)に出走します。


好スタートからいいポジションに付け、強気のスパートで早め先頭。シルクプリマドンナらを振り切っての快勝でした。
この時の石山騎手の勝利インタビューで、桜花賞への意気込みを聞かれたところで「キララと一緒に」と語っていたのがとても印象深いです。
サイコーキララと石山騎手は、桜花賞への切符を手に入れたのでした。


[勝負の世界]

「サイコーキララと石山繁を勝たせたい」
と、どれだけの競馬ファンが思っていたのでしょう。当時筆者は若かったので、ベテランファンの方々がどのような空気だったか分かりませんが、単勝1.8倍という支持は多くのファンの期待が詰まったものだったのではないでしょうか。


紅梅S、エルフィンS、でサイコーキララに完敗していたチアズグレイスは、道悪のチューリップ賞で惨敗し、人気を落としていました。
ここでは一転して先行策を取り、見事に桜花賞制覇。サイコーキララはいつもより少し後ろからのレースになり、直線では伸びきれず4着に敗れました。

オークスでは桜花賞3着のシルクプリマドンナが逆転し、チアズグレイスが2着。山内厩舎所属馬によるワンツーフィニッシュとなりました。
サイコーキララは距離不安も囁かれる中人気を落とし、結果も6着と完敗。結局、石山騎手とサイコーキララのG1勝ちの夢は叶うことなく散ってしまいます。

競馬の世界、勝負の世界は本当に厳しい。そのことを痛感した2000年の3歳牝馬路線。
ですがそれだけに、叶えられた夢に感動することができるのもまた事実です。

G1勝ちのない馬を「名馬」とするのはどうなの?という見方もあるとは思いますが、競馬にはそれぞれのドラマがある、ということも注目してもらえればと思い、この記事を書きました。

サイコーキララと石山繁騎手のコンビは、これからもずっと私の心に残っていきます。



●結果追記●皐月賞

2020-04-19 14:00:00 | 競馬予想
土曜日の中山はかなりひどい馬場状態で、3歳1勝クラスの山藤賞(芝2000m)は2分8秒台の勝ち時計でした。こりゃどうなることかと思いましたがどんどん回復しているようで、この記事を書いている時点では稍重になっていますね。
例年の高速馬場ではないものの、土曜日のような極悪な馬場でもない、ということでよさそうです。

さて、色んなところで言われていることですが、皐月賞はハーツクライ産駒の成績がもう一つなレースです。というか、ハーツクライ産駒はそもそも中山競馬場でのG1勝ちが記憶にない。リスグラシューの有馬記念ぐらいですか?あ、タイムフライヤーのホープフルSがありますか。ということで何となくイメージしていた通り、ハーツクライ産駒は中山がプラス、ということはないように思います。

ハーツクライは「現代のトニービン」だと思っていまして、トニービン産駒のG1勝ちのほとんどが東京競馬場で挙げられていることは有名ですよね。ハーツクライはサンデーの子ですが、母の父トニービンの特徴がよく出た種牡馬だと思います(そもそもトニービンはどこに入っていても主張が強い血ですよね)。
中山のような小回りが向かない理由は、器用な立ち回り(急な加減速)ができない産駒が多いことが原因だと思います。直線の長いコース(東京や京都外回り、阪神外回り)や、小回りでもバラけたり、少頭数の競馬ならレースはしやすいんですが、皐月賞は多頭数で、スピードと器用さが求められる舞台なので、やはりプラスの評価はしづらいと思います。

皐月賞
◎サトノフラッグ(5着)
〇コントレイル(1着)
▲ダーリントンホール(6着)
△キメラヴェリテ(17着)
×サリオス(2着)
×ヴェルトライゼンデ(8着)

◎はサトノフラッグ。ディープインパクト産駒にしては一瞬の切れ味というよりも、長く脚を使うタイプのように見えます。まあそれならここよりもダービー向きなわけですが、枠の並びが競馬しやすいとみて本命にしました。
〇はコントレイル。基本はこの2頭でいいと思っていましたし、コントレイルは鉄板かなと思っていましたが、サトノフラッグよりも切れ味が勝ったタイプなので、道悪はマイナス材料。そして誰からもマークされる立場でこの最内枠がどうか、ということで対抗にとどめました。
▲はダーリントンホール。父がサドラーズウェルズ系なので血統的に道悪は鬼?そしてミルコは皐月賞が鬼w
△のキメラヴェリテは、ダートから来て前走、高速馬場でまさかの逃げ粘り。スタートがそんなに速くないので、先行馬ですが内よりは外目で良かったのではないでしょうか。

サリオスは×で押さえたわけですが、プラスの面があるとすればこれまでマイルを使ってきていること。3戦とも直線の長いコースではあるものの、マイルのスピード競馬に対応してきてはいるので、ハーツクライらしからぬ産駒とは言えると思います。血統だけ見ればハーツクライ×ニジンスキー系×タイガーヒルだなんて、菊花賞でも走れそうですがw

印付けなかったところでも注目馬がいっぱいですね。マイラプソディは今のところグレイルの道を歩んでいますが、ここで見所のあるレースができればダービーが楽しみになります。
もっとドボドボの馬場ならラインベックとかも面白いかなと思っていたのですが。クリスタルブラック、ブラックホールあたりは3連複のヒモで押さえるかもしれません。


それでは皆さま、グッドラックです!

●結果追記●アーリントンC

2020-04-18 14:00:00 | 競馬予想
アーリントンC
◎ボンオムトゥック(4着)
◯ギルデッドミラー(2着)
▲プリンスリターン(3着)
△タイセイビジョン(1着)
×グランレイ(9着)

この時期の阪神外回りはスローの先行穴が多いので、クロフネ産駒のボンオムトゥックを◎とします。高速よりも重馬場でパワーが求められる方がプラスに働くのではないでしょうか。
ギルデッドミラーは高速だと危なそうですが、今の馬場なら大丈夫かなと。
タイセイビジョンは△ですが久々で折り合いが心配です。

●結果追記●桜花賞

2020-04-12 12:30:00 | 競馬予想
現在の阪神競馬場は内の馬場が良く、先行有利です。桜花賞を考えるにあたっては、そのあたりでどんな展開になるかが大きなポイントになりそうです。
また、やや雨が降ったことで微妙に馬場もソフトになってくるでしょうから、土曜日の阪神牝馬Sと比較して、少しパワーも求められる可能性がありますね。

私は血統を軸に予想を組み立てるので、ざっと血統の特徴をまとめますと、

ディープインパクト・・・スピード・切れ味◎
ロードカナロア・・・スピード・切れ味〇、パワー〇
ハーツクライ・・・ハイペース◎
ダイワメジャー・・・スピード・パワー◎
ステイゴールド系(オルフェーヴル等)・・・スタミナ・ハイペース◎

という感じですね。過去の傾向を見ると
〇19年1000m通過59.7(スロー
 グランアレグリア(父ディープインパクト
 シゲルピンクダイヤ(父ダイワメジャー

〇18年1000m通過58.7(ややハイ
 アーモンドアイ(父ロードカナロア
 ラッキーライラック(父オルフェーヴル

〇17年◆稍重 1000m通過58.3(ハイペース
 レーヌミノル(父ダイワメジャー
 リスグラシュー(父ハーツクライ

〇16年1000m通過59.1(ややスロー
 ジュエラー(父ヴィクトワールピサ)
 シンハライト(父ディープインパクト

〇15年1000m通過62.5(超スロー
 レッツゴードンキ(父キングカメハメハ
 クルミナル(父ディープインパクト

ということで、ものすごくざっくりですが、スローならディープやロードカナロアにプラス、ハイペースならダイワメジャーやハーツクライにプラス、と言えそうです。(アーモンドアイは桜花賞時点ではレベルが抜けていて、血統どうこうで語れない強さでした。またキングカメハメハはロードカナロアの父ということで一応同じ色をつけています。)

じゃあ今年の桜花賞はスローになるの?ハイになるの?ということですが・・・それが分からない(笑)そこからが予想のスタートです。

ポイントになるのは当然レシステンシアでしょう。チューリップ賞と同じ競馬はしないでしょうから、速い流れに持ち込むと予想します。ただ、先行有利の馬場で外枠なので、内から行く馬を見ながら番手か、行ききるか・・・武豊はそのへんが柔軟なので、どうなるかは分からないですねw

というようなことを踏まえて

桜花賞 的中!
◎デアリングタクト(1着)
〇クラヴァシュドール(4着)
▲レシステンシア(2着)
△マルターズディオサ(8着)

ハイペース、スタミナが求められる予想です。
◎デアリングタクトは父エピファネイア。エピファネイアの父はシンボリクリスエスなので、少し昔だとブライアンズタイムなども属する「ロベルト系」です。ハイペースで上がりがかかる展開が得意とされますが、エピファネイア産駒も今のところ距離が伸びて活躍する馬が多いです。不安は当然力関係ですが、エルフィンSはムチャクチャ強かったので、むしろ期待の方が大きいですね。緩急のある展開は向かないと思うので、大外を回す競馬になってしまうとは思います。
〇はクラヴァシュドール。ハーツクライ産駒はハイペースで持っているポテンシャルが引き出されるので、レシステンシア(またはレシステンシア以上に行く馬)が引っ張る流れで展開がハマるのではないかと予想しています。
近年の強い先行馬といえばキタサンブラックが浮かびますが、キタサンブラックが淀みなく逃げると、よくハーツクライ(シュヴァルグランやカレンミロティック)を連れてきていたイメージなんですよね。
▲はレシステンシア。同じダイワメジャー産駒としては伏兵だったレーヌミノルが勝ち、本命だったメジャーエンブレムは敗れた桜花賞。どちらに転ぶでしょうか。とにかくスタートとその後の進め方がポイントになってくるでしょう。
△はマルターズディオサです。父キズナは距離の持つ産駒が多く、速い流れでもスタミナは問題無しだと思います。父とは違って競馬が上手なタイプだと思うので、トライアル向きかなという感じはありますが・・・

それでは皆さん、グッドラックです!